「サブキャラたちの敗者復活戦を楽しんだ」サンダーボルツ* kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
サブキャラたちの敗者復活戦を楽しんだ
マーベル映画は、大して面白そうでなくても次があるから観ておかないとという気分になる。もはや惰性に近い。ドラマは観ないで映画だけフォローしている身としてはすべてを把握できていないのは若干つらいがある程度割り切るようにしている。
それでも本作は「ブラック・ウィドウ」で初登場したフローレンス・ピューがメインキャラの一人として活躍する映画。あぁ、そんなキャラもいたなくらいの人が登場するが、前の作品が古すぎて記憶がおぼろげ。ブラック・ウィドウがらみの2人とバッキーはここ数年の作品に登場していたから、さほど置いていかれた感覚はない。お目当てのフローレンス・ピュー演じるエレーナがとてもよかったからそれだけでかなり満足。あの悪態をつく感じはマーベル映画の中ではかなり貴重だ。
マーベル版「スーサイド・スクワット」的な作品として楽しみにしていたが、悪人が集まってチームを結成するというより、落ちこぼれたちの敗者復活というか成り上がりを楽しむ映画だった。それぞれのキャラが好き勝手に動きながらも次第に結束していく姿はなかなか感動的だ。個人的には、スポーツものでありがちなこんな展開に弱いから評価は高め。
ただ、敵が攻めてきたわけではなく、アイツに操られたアイツが暴走したのを抑えるってことがクライマックスになるから、思いっきり戦って勝利した!みたいな結末にはならない。しかもアイツの悪行はうやむやなままだし。それでも、直前の予告でやっていた「ファンタスティック4」を含めて今後も楽しみな新しいシリーズが始まったことが素直に嬉しい。今後はもう少し惰性じゃなくマーベルに臨むことができる。
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