「ヒーロー映画とは…?」キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド まべおさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒーロー映画とは…?
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最後、キャプテンはレッドハルクをなだめる形で終結した。
葛藤の中、超人血清を打たない選択をしたことは、今までの「相手を完膚なきまでにボッコボコにするヒーロー像」ではなく、「対話するヒーロー像」を示したのだろう。
サムはもともとメンターゆえに、なんの違和感もない展開だった。
ただ、正直物足りなかった。
「誰も傷つけない笑い」のようなまさに今の時流に沿った形で嫌気がさした。
MCUをはじめ、ヒーローコンテンツで最もワクワクするのは「かっこよく相手を倒すところ」だと思う。
良いアクションシーンが続いて、どうやって倒すんだろう?とボルテージが上がってきたところを「落ち着いてくれ、娘が見たらどう思う」でなだめて終わりじゃ、不完全燃焼でしかない。
またストーリー展開のテンポがいいのは良いことだが、MCU全盛期にあったなんだかオシャレなユーモアセンスや緩急がなく、ただただ同じ速度でストーリーを進めているだけのようだった。
いつかまた、かつて味わった、観終わった後の高揚感、何度も観たくなる胸の高鳴りを味わえる日が来ることを願っている。
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