「マブリーはあざとい」犯罪都市 THE ROUNDUP せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
マブリーはあざとい
ベトナムに現地で自首をした容疑者を引取りに行ったところ、極悪犯罪者にぶち当たり、逮捕に躍起になるマ・ソクト率いる強行犯係の人達の話。
ポスターがキングコングvsゴジラのような最強同士ぶつけました感醸し出してるけど、マブリーに叶う敵は少なくともアジア圏には今いないので、今回も勝ち戦。ほぼ出来レースのようなアクションでこんなに楽しいのマブリー映画の醍醐味すぎる!最高!
犯人とマブリーが対面してしまったら勝負は決まるので、いかに対面させないかが重要。なのに全然引っ張られてる感なく、小ボケシーンを挟んだり緊張感のあるカーアクションあり、マブリーの時には感じないヒヤヒヤ感もちゃんと他の登場人物達のアクションで演出されててずっと楽しい。
強行犯係の面々もマブリーがいる安心感からか、やけくそなのか正義感からなのか、皆怖気ず敵に立ち向かっていくのが清々しい。こういう警察がいれば梨泰院の事故も起こらなかったのかなぁとか思ったり。最後のひと仕事終わりの乾杯もこれまた清々しいったら。
最初はモンスターに見えた凶悪犯だけど意外と人間味ある人物に見えるのも不思議。やっぱマブリーって表情変えないから、敵の方が笑ったり焦ったり怒ったり表情がちゃんと変わるのよね。ノワールの悪役は見た目をガチガチにしてくるのが多い一方で、今作の割と普通の見た目の敵かなり魅力的に映った。
マブリーの良さって重厚感あるアクションだけじゃなくて、なぜかずっと可愛いのと何をしててもオモシロシーンに見えるのがずるい。