「設定も展開も美味そうな素材なのに最後は残飯の山と化すw」アイ・ケイム・バイ 徒然草枕さんの映画レビュー(感想・評価)
設定も展開も美味そうな素材なのに最後は残飯の山と化すw
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『トレインスポッティング』の女子高生ダイアンは可愛かったなあ。それが今やアクションもこなす母親役か。残念ながらケリー・マクドナルドも歳をくった。小生も歳をくうはずだw
それはさておき、本作は設定が面白い。金持ちの家に忍び込んで、デカデカと「俺様、参上!」と落書きしてくるなんて痛快だ。たまたま忍び込んだ金持ちがとてつもない変態野郎で、逆に悪戯坊主がヒイヒイいわされる展開も引き込まれるではないか。
ところが、本作はその展開までで終わる。その後は、悪戯坊主と母親との関係がどうしたこうした、彼の相棒のパートナーが妊娠してその2人の関係がどうしたこうしたと、はっきり言ってどうでもいいことばかりに寄り道する。
本筋の変態金持ちの悪戯坊主との頭脳戦はあっけなく金持ちの勝利に終わり、あっさり灰にされてしまう。母親も中東の青年もあっさり灰にされてしまう。せめて母親のケリーくらい生かしておけよ。いちばん大事な箇所を適当に片付けてしまうとは、この監督、バッカだね~w
残るのは悪戯坊主の相棒の黒人青年だけで、彼が一応変態金持ちと肉弾戦を見せて体裁を取り繕って終わる。何だ、このバカげた終わり方は!
面白くしようとすればいくらでもできたはずなのに、脚本家も監督も能力不足だったようです。
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