とべない風船のレビュー・感想・評価
全42件中、21~40件目を表示
幸せの黄色いハンカチならぬ…
人生の絶頂期から、一気に壁にぶち当たり、周囲に助けられながら、再び人生の指標を見つけていく話
島に住むことの、メリット デメリットを上手く表現しながら、人の繋がりの大切さを教えてくれる
最後は少し僕の予想に反していたが、みて良かった‼️
忘れていくのが怖いんよ。
強がってみる
フェイスtoフェイスで【話し聞く】事によってほぐれていく
東出昌大の役者としての成長と三浦透子の相変わらずの名演、そして二人を支えるベテラン陣の好演により、“飛べない風船”だった二人が前に進み始める姿を爽やかに描いた好編。
人生に疲れたらまた再出発すればいい
人の暖かみを感じる映画でした。過去を振り返りがちで、一人で生きていくのが難しい。しかし、みんなで助け合い、支えながら生きていくと一人ではないということがわかります。瀬戸内海の小さな島で最低限のインフラも整っていないが、みんなで支え合って生きています。仕事で鬱によって離職、余命宣告された妻とその夫、妻子をなくした夫が集まった島です。しかし、暖かみでみんなが一つになります。一人で抱え込んでいたが、助け合いにより未来へ再出発することができました。人は自分には弱く、他人に対しては無限大な可能性を与えられる強い生き物と感じることができました。一人ではないということを実感できる映画でした。東出さんと三浦さんしかできない役を演じてくれて、シンプルな日常ストーリーに感動を与えてくれました。また劇場で二人の姿を見たいです。東出さんもサバイバル生活でプライベート再出発できたようです。
ザ・「ご当地映画」
東出昌大さんに三浦透子さんと、このキャスティングは観ておきたいとチェックしておりましたが、先行して上がっている評価がかなり高いようで、期待感マシマシで劇場鑑賞です。
感想ですが、、いわゆる「ご当地映画」クオリティーですね。正直、配信待ちでいいような気がします。(祝日午前回の新宿ピカデリーではイビキも聞こえてきました。)
名の通った俳優さんと、そうじゃない方々、子役などの演技のギャップが目立ってしまいややノイズになる感じは否めません。下手だというわけではないと思うんですね。もう少し演出が必要な気がします。
また、物語上の無理やりな設定もやはり「ご当地映画」にありがちで、凛子(三浦)の父(小林)に起きることに「物語上はタイミングいいけどね。(煮物の塩分抑えてね。)」や、ある登場人物の行方不明で見つかった場所について「あれ、(子供たちに訊けば)そこは誰しも最初に確認しない?」や、憲二(東出)の義父がずっと引っ掛かってることに「それそもそものきっかけはあなたです」とか、(子役の)咲が憲二宅の庭にあるものを見つける「あれ、今気づいたの(って、むしろ不自然)」などなど、枚挙にいとまがないですがむしろちょっと笑えます。
東出君、今回はあまり言葉を発しないキャラクターでしたが、いいバイブス出していたと思います。ご本人もいろいろあります(過去形に出来ない気がする)が役者としては「いい顔」になってきました。
また、何気に物語の展開役でもあるコメディリリーフとしての笠原秀幸さん、いい働きじゃないでしょうか。Good Job!
心の傷は克服するものではない
まさか東出昌大に泣かされてしまうとは。セリフが少ないのが功を奏したのか、一皮むけて背中で演じることができるようになったのかわからないが、三浦透子の自然な演技に呼応したかのように陰鬱な気を発する東出昌大が佇んでいる。
父が娘である凛子を出迎えているのに、凛子は初めて島を訪れたみたいなことを言う。「あれ、どうして」と違和感を感じるが、この違和感が物語への興味に変わっていく。
凛子と憲二それぞれの心に負った傷の深さには大小があるが、この2人が恋に落ちて再び進み始める、などという安直なストーリーではなく、ゆっくりと時間をかけて立ち直っていく様が描かれている。
時には傷が抉られるようなぶつかりあいもあるし、島の人との触れ合いで傷の痛みを忘れる時もある。心の傷は、消えることはない。克服することでもなく、忘れることでもない。傷を思い出として歩むことが、生きる道なのかもしれない。ラストの場面を見てそう感じた。
東出昌大様
さんざん失礼なことを書きましたが、貴殿の演技で感動したのは紛れもない事実です。これからの作品が楽しみです。これも、上から目線なようで、ごめんさい。
再生の時
家族を失った青年という役に今一番ぴったりのはまり役である東出君を起用したのがなんとも複雑ではあります。なんせ御本人は自業自得なので。
でもさすがに苦労を重ねたかいがあってか、彼の演技はなかなか良かった。「桐島」の頃の棒立ちに比べれば大した進歩だ。
ストーリーは人生に疲れた人間が瀬戸内海の島に来て、人々との交流を経て再生を遂げ、再び人生を歩みだすというよくあるお話。
愛する家族を失った者は、その愛が深ければ深いほどその悲しみからなかなか逃れられない。逃れるには時間と忘却が必要とされる。だが愛が強いから忘れることに罪悪感を感じてしまう。忘れたら家族を二度失うことになるからと。
しかし、悲しみの呪縛から脱却し、再び歩みだすには忘れることも必要だ。それは家族を忘れるのではなく悲しみを忘れるということ。
本作を観て、「さよならは別れの言葉ではなくて再び会うまでの遠い約束」という歌詞を思い出した。家族にさよならも告げれなかった憲二は風船を空に離して別れを告げる。そしていつか再会する時まで自身の人生を生きていこうと歩みだすのだった。
素晴らしかった
名古屋にて監督、俳優陣舞台挨拶を見てまいりました。 いらっしゃって...
名古屋にて監督、俳優陣舞台挨拶を見てまいりました。
いらっしゃっていない三浦透子さんの印象を聞くと、自然で
天然な方のようで、東出さんも映画のあと少しお話したら
”エゴイスト”のポスターに見入っておられ、”良かったですよ”
と言うとエゴイストの話と勘違いされ、”この映画?”と言っていて
しばらくして自分の出ている”とべない風船”と分かったようで
”ありがとうございます”とおっしゃっていて、自然な普通の人だと思いました。
映画は広島の近くの島を舞台に、主役のお二人も良いのですが、
共演者が豪華でストーリーもとてもよかったです。
出てくる一人一人の幸せを祈りたくなるように没入して見てしまいました。
地元の人が力を合わせてできた良い映画で、映画愛にあふれた監督のメッセージも
環境に配慮した風船を使っているところからも応援したい一作でした!
とても良い話、良い役者
優しい時間
鑑賞まえの舞台挨拶つきで鑑賞
普段は事前知識なしでみる方だが、舞台挨拶という形で事前に製作者からどんなことを伝えたいのか聞いた上で観るというのははじめて。
今目の前で見た演者が映画に出ていると言うのはどこか親近感もあり、また、人間関係や背景などがわかり、とても観やすい。
広島、瀬戸内にとてもこだわりのある作品、災害や、人々の葛藤を描いているということで、大体の話はわかるものの、それを上手く描けていた。
推していた多島美、島の雰囲気をみていると、何より島に住みたくなった。
俳優陣。
東出昌大は観るたびにいろんな役をしているなあ。
舞台挨拶では素直で明るい雰囲気が滲み出ていて、正反対の役柄ではあるが、これはこれでいい。漁師の顔ではないけれどそこまで気にはならなかった。
三浦透子は島外の人から、馴染んでいく姿をうまく演じていた。ぱっとみ少し距離の置きがちな印象の彼女にぴったりなキャスティングである。
そして、冒頭、島で出迎える小林薫は先週観たDr.コトーのまんまであった笑
気になったのは、場面と場面の転換や、間が不自然だったところ。
それぞれの場面はうまくできていたのに、急に切れていたり、間延びしていたりと、映画を観ているんだと現実に引き戻され、編集で苦労した形跡が感じられる。
終始、島の一部分だけで行われている印象もあり、島の魅力が伝わりづらいところもあったが、人に焦点を当てたドラマとしては、島の雰囲気もあり、優しい気持ちで自然に観ることができた。
ドライブマイカーでガツンと三浦さんにやられ、 そばかすで間違い無い...
ドライブマイカーでガツンと三浦さんにやられ、
そばかすで間違い無いと思った。
東出さんは、
絶対復帰して欲しい、絶対伸びしろがある人だから、
って思ってた。
その2人はこの映画でも裏切らなかったけど、
浅田美代子が予想外に良かった。
悲しくて、優しい映画でした。
決して忘れないよ✨
強い人、強がる人、強くなりたい人
子役の有香も良かった
多島美の瀬戸内海にある小さな島で2018年7月の豪雨災害により妻と息子を亡くした漁師の憲二は、父に会うため島へやって来た凛子と出会った。彼女は教師だったが挫折し、自分の将来を見失っていた。そんな2人は少しずつ親交を深めていき、・・・てな話。
憂いのある演技の三浦透子が良かった。最近の教師は児童も生意気だし親もモンスターが居たりで大変なんだろうと思う。2018年7月の豪雨は凄まじかった。広島が舞台だけに、あの時の怖かったことを思い出した。
多島美の瀬戸内海は美しかったし、浅田美代子含め広島弁も自然で良かった。咲役の有香も良かった。
東出昌大も良かったのだが、彼は映画に出てるのに唐田えりかはほとんど出てこないのが不憫だ。彼女にも機会を与えてほしいと願う。
全42件中、21~40件目を表示