「土着信仰的おとぎ話の世界観と詩的な映像」ノベンバー moroさんの映画レビュー(感想・評価)
土着信仰的おとぎ話の世界観と詩的な映像
事前情報をあまり入れずに観ました。
アート映画といわれるジャンルのようです。
自身の感性で観ることをおすすめします。
人ならざるものが当たり前にある不思議な世界観。
幻想・ファンタジーというよりも、妖怪やつくも神といったものが思い浮かびました。土着信仰的おとぎ話や神話のエピソードのようです。
モノクロ映像ですが質感が生々しく感じられます。そして白がほんとうに美しい。
村人たちの滑稽で醜悪な恋模様との対比で、主人公と彼の純粋な恋心がいっそう清く美しく際立っています。
意味が分からない描写もありましたが、それが神秘的にも感じられるような面白く美しい作品でした。
途中、登場人物が詩をよむシーンで、この映画って詩的だなと思いました。
詩的な映像と感じたけれど、なにがどうと言葉で表現できる気がしません。感性に触れられたという気がします。
エストニアでベストセラーの小説が原作だそうですが、元はどのように言語化されているのかまったく想像できません。
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