「ドレスは未亡人を少女に変える」ミセス・ハリス、パリへ行く コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
ドレスは未亡人を少女に変える
すごくワクワクしながら観た。
主演のレスリー・マンビルは『すべてが変わった日』の怖い女主人と同一人物とは思えないほどチャーミング。特にディオールのドレスをうっとり見つめる表情は、まるで少女のように可愛らしかった。
フランスの大女優イザベル・ユペールは、高飛車支配人から疲れた主婦に。役者って凄いな。
フランスといえばストライキというくらい、労働者が声を上げる国のイメージ。
「オートクチュールは虚栄心の塊」と、ご婦人たちを見慣れた人は思うのだろうけど、ミセスハリスにとっては、心が華やぐ憧れのもの。
フィクションとはいえ、そういう想いがディオールさえも変えてしまった。
ダサい言い回しだけど、魔法のような映画。
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