「クリスチャン・ディオールにあこがれた素敵な高齢女性の大大大冒険旅行。」ミセス・ハリス、パリへ行く BEATさんの映画レビュー(感想・評価)
クリスチャン・ディオールにあこがれた素敵な高齢女性の大大大冒険旅行。
主人公のハリスさんは家政婦さん。戦争で亭主をなくし、失意の中、仕事先の家で、クリスチャン・ディオールのドレスに一目惚れする。高価なドレスを手に入れるため、戦後間もないパリに旅立つハリスさんの大冒険。公共機関での労働者の争議やモンマルトルの丘やセーヌ川のほとりから見えるオルセー美術館、70年たっても変わらぬパリの街を散策できる。当時のパリのファッション・ショーを見ることができたり、見ていて幸せな気持ちになれる。時には、働く女性の権利問題でたたかうことになる等、映画スタンドアップ(North Country)を想起させるシーンもある。すべてがうまくいくわけではなく、いろんな問題がふりかかるけど、それをのりこえていくヒロインに惜しみない拍手を捧げたくなる。
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