「カイアの語りと自然の美しさの調和の向こう側」ザリガニの鳴くところ ぽんぱるさんの映画レビュー(感想・評価)
カイアの語りと自然の美しさの調和の向こう側
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のっけから旦那の暴力に耐えかねて子供を見捨てて家を出ていく母、兄。
取り残された家で父親と二人暮らしになったカイアだが、結局父も出ていき、幼い女の子が湿地の家で一人暮らしというなかなかヘビーな内容。
そんなわけないよね、的な無理のある設定もあるけど、暴力・偏見・差別という人間界独特の悪癖と、湿地の自然の美しさ、カイアの描く絵の美しさが対照的に描かれ、ぐいぐい引き込まれていく作品だった。
人里離れた湿地に一人住むカイアが純粋そうに見えたけど、結局一番純粋だったのはテイトで、年老いていく様も、そして何より終わり方も良き。
男性は出産の痛みに耐えられないって言われてるし、力以外で考えると結局強くて一枚上手なのは男性より女性なのかもしれない。
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