「上映終了間近で原作を読破して鑑賞した。」ザリガニの鳴くところ いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
上映終了間近で原作を読破して鑑賞した。
原作は去年か一昨年のミステリ小説部門で上位にランクされていた。上映終了が間近に迫っていて、大慌てで原作を読んだ。原作は家族、世間から疎外され、一人で生き抜いていく少女の孤独な魂を描いていて、その心情に感動した。少女の心を癒やすのは沼地の自然だ。小説ではその場面がよく描かれて感心した。但し、沼地の環境が私にはよく想像できない。鳥や生物の名が書かれていてもどんな姿・形をしているかよくわからない。映画であれば当然スクリーンに映写されるので理解できる。だから、どうしても上映終了前に鑑賞したかった。
映画は原作小説をはしょった物で、これは仕方がないだろう。上映時間の制約がある。原作を読んだ感想は、殺人事件を絡ませる必要があるのだろうかとの想いだ。まあ、それでは娯楽小説にならず、全世界で一千万部も売り上げはできないだろう。
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