「恋愛映画だったのか」ザリガニの鳴くところ はなはなとみんみさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛映画だったのか
ミステリーと思って見たら恋愛映画だったので、おおっとって感じ。
最後はミステリー風に終わってしっくりこない。結果もどっちかだろうから、あまり驚きがないし。この結果を少し残念に思うのは自然は美しいものであってほしいと言う気持ちの現れなのかな。でも、「湿地に罪はない」。
主人公の孤独が胸に迫って本当に良かったけど、そこがテーマではないのかともやもや。
自然の風景も美しい、彼女を支えてくれる人々も美しい、犯人をミスリードする部分などミステリーも良かったとは思うのだけれどもバラバラになっているように感じた。
映画の中で描かれている主人公はただ運命に翻弄されているだけだけど、実際には主体的に選択し行動し多くのものを勝ち取っている。
ミステリーだから仕方がないけれど、そこがあまり描かれてないのも感情移入しづらいのかも。しかし、あそこまで周到な犯人が、どうして貝のネックレスを持って帰ったんだろう。
あと昔の日本のDV男に対する対応が容疑者xの献身で、今のアメリカのDV男に対する対応がこの映画と思うと、本当に良かった。いやー良かった。
DV男と付き合う時ってあんな感じなのかな。DVする側も貝のネックレスを大事にしたり本人なりに愛情はあるんだろうな。主人公はずっと父親にもらった鞄を大事にしてる。などいろいろと描かれていない所も多そう。
原作も読んでみようと思います。
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他の方のレビューでこの映画はドキュメンタリーという話で腑に落ちました。
ストーリーではなくドキュメンタリーなのか。だからバラバラなのか!
母親以外に強い執着をしない。それぞれの男は孤独を埋めるために見える。
彼女は愛の言葉を語らないけど父親からの鞄、貝のネックレス、に彼女にもどうにもならない気持ちがあるだろうな。切ない。