雑魚どもよ、大志を抱け!のレビュー・感想・評価
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チグハグ💦
なんだ、なんだ、
何を描きたかったのかわからない。
友情?家庭問題?
小学生がサングラスして登校して来て、
校内や友達宅で煙草吸う?
校内でカツアゲして、それも5万?
小学生が、「5万くらいいけるだろ?」と言う?
小林というのが仲間引き連れて、
チンピラかヤ○ザみたいに脅しに来るって、
教師何してるんだ。
内田先生←何でこんな変なの出して来るんだ。
教師をバカにしてる?
リアル感無し。
小林役の子、自分上手いと勘違いしているのかワザとらしい演技。胸悪くなった。
こんな田舎の平凡な住宅地で
そんな子供達育たない。
山々の景色のいいところを背景にしているのに、
そぐわない子供達の生活、無理あるなぁ。
母親の癌再発も他の子と家庭環境合わせる為?
生死に関わること出して来て心に訴えようと
なんかズルい演出。
隆造役の子が上手く思えた。
この子の家庭環境も、地域に合わないなぁ。
政か知らんが、呼び出されて行って
対峙するシーン、漫画だな。
漫画だ。
何を描きたかったのかサッパリ⁉️
背景の山並みが美しいのになぁ。
もう少しシンプルでもいいかな。
4人の少年たちが出てきたので、やはり和製スタンドバイミーかな
と思ったら、そのうち仲間が加わりましたね。
その分、エピソードも増えるわけですが、それがプラスには
感じませんでした。長いし、話が広がり過ぎかな。
その割には、マサとのその後が描かれてないし、本当の
ワルなら、あのままでは済まないでしょう。
隆造君の親父、あるいはその舎弟が出てきて一喝、
ぐらいのストーリーの方が良かったのでは?
ただ、ラストシーンには感動。あと、永瀬さん、存在感が
すごいですね。
私は、スタンドバイミーの方が、ずっと好きかな。
リトル仁義なき戦い 青春闘争篇
昭和末期の地方在住小学生男子による群像青春劇。
昨年の『SABAKAN サバカン』みたいに、全く世代じゃないけどノスタルジックさが感じられて、少年たちの微笑ましくも泣ける爽やか青春モノを想像していました。
……が、割と大概だった『SABAKAN』に輪を掛けて治安が終わっています。なんか小学生の仲良しグループどころか半グレみたいになってるし、暴力装置たる中坊がミカジメ徴収してるしで、気分はリトル『仁義なき戦い 』。でも面白かったです。
タイトルに「雑魚ども」とあるように、主体となる少年4人組はそれぞれ家庭に問題を持ち、周囲の悪い子供や大人達の偏見の的になっています。
瞬は母親が乳がんで闘病中で大変(越して来た当初はよそ者として白眼視されてたことも言及されてる)だし、隆造の父親は犯罪歴のある粗暴な元ヤクザ、正太郎は母子家庭で、トカゲの母親は変な宗教にハマって貧乏……と、ものの見事に全員が複雑な家庭環境。
ただ、それを跳ね除けるように4人はヤンチャで……というか、もうクソガキの領域であり、のっけから万引き・猫殺害未遂・オオサンショウオ虐待諸々とやっていることが凄まじい。
コンプライアンス!!ともなりますが、まあオオサンショウオ虐待を除けば、全て駄菓子屋のババアがカスなのが悪いのでままええか…となる人心の乱れのデフレっぷりよ……シンプルに治安がゴミ。
悪業三昧に至るカメラワークはダイナミックな長回しで映し取るなど、滅茶苦茶惹き込まれる映像表現をしていて面白く、あまり気にならない雰囲気にもなりますけどね。
んで、この主演の悪ガキどもの他にも、対立する別の悪ガキ一味がいたりするんですが、そいつらは元締めである不良中学生に上納金を払うためにカツアゲに励んでおり……ともなると、治安が終わっているとかそういう次元じゃないんですね。
もう完全にヤクザ社会の縮図なんだよなァ!!少年青春映画の枠組みで、東映やくざ映画を展開してるんですよ。
主人公側は親が元ヤクザな上に喧嘩が滅茶苦茶強い隆造がいて、彼がそれこそ菅原文太のように仁義にも厚くて頼もしい存在だから他のグループとの拮抗状態を保てている……ってのは本当に70年代の東映映画で観た光景なんだよね。
途中から転校してくる小林とか、イキってるけどその実態は田中邦衛みたいな調子の良い蝙蝠野郎だったり(本人は『あぶない刑事』の舘ひろしか柴田恭兵を気取ってるのに…)どこからどこまでも『仁義なき戦い』の文脈が当てはまってしまう。
ただ、主人公の瞬はグループではNo.2を気取りながらも、仁義のNo.2たる梅宮辰夫には程遠く、良くて拓ボンくらいの雑魚にして弱虫です。悪ぶってはいるけど「暴」は基本的にマブダチの隆造頼みで常に虚勢を張っており、親から強制された塾通いを嫌がる等身大の子供。
基本的にはクソガキの類ですが、勉強が出来るようになると嬉しくなっちゃったり、同じ塾に通う西野と共通の趣味である映画を通して仲良くなったりといった、共感できる子供っぽさを垣間見せてくるので作品内で一番感情移入しやすいです。
一方で「雑魚」であるが故に、負の側面も多く抱えており、母親の乳がんが再発して自暴自棄になるほか、頼りにしている隆造相手に炸裂する嫉妬やコンプレックスといった弱さが、時に痛々しく突き刺さりもします。
特に西野がカツアゲにあってるところを見逃がしてしまう瞬の弱虫で卑怯な側面が強く出てくる一連の描写はかなり生々しいです。
せっかく仲良くなってしまった西野をみすみす見殺しにして転校させてしまった罪悪感、グループ内で一番下に見ていたトカゲが勇気を出したことで際立つ自身の弱さ、そしてその事実が知れ渡って悪くなっていく立場……皆で映画を撮ると約束しただけに、果たせなくなった虚しさや哀しさに居た堪れなくなります。
そんな状況でも庇ってくれる隆造の優しさに「バカにしてるのか!」と逆ギレしてしまう心理描写の変遷も丁寧。
当の強い存在である隆造も、家庭内では元ヤクザの親父に脅かされ続けているなど、皆の立ち位置が見方によって変わっていくってのは徹底されています。この隆造の親父にしても、自分の経歴のせいで冷たく見られる隆造を影では気にかけており、それでも友達でいてくれる瞬とその家族に感謝の言葉を述べる側面があるといった具合に多面的な人間模様を描写してくれる。
そういった様々な一面の中で、長所をヒロイックに描き出してくれるのが瞬が愛した「映画」なんですね。転校した西野から送られてきた台本は、そんな瞬を主人公に据えてくれていて、それを読むことで奮起していく…という流れは素直に熱いです。
そこにやくざ抗争めいた元締めの中学生との決闘なども絡めだして、弱虫たちのリベンジマッチへと帰結していく流れも綺麗に出来上がっていました。
不良中学生が恐れられていた割に、小学生達が一致団結すれば倒せる辺り、思ったより弱かったですが、まあ年下の弱者を子分にしてお山の大将気取ってるようなヤツなんてそんなもんでしょう。
抗争前に瞬と隆造がお互いの弱さをぶつけ合っていく場面は白眉。
これまでも印象的な長回しを多用していましたが、この場面に関しては本作で演技経験を重ねていった2人の子役の本意気が熱量を伴って伝わってきて泣けてきました。真の勇気とは戦いにおいて強さを見せつけることではなく、仲間の前でも弱さを曝け出すことにあるんですよね。
そこをくぐり抜けると願いが叶うと言われている「地獄トンネル」を終盤に活かしたり、様々な小出しにしてきた要素を回収していく作りも良かったんですが、群像劇っぽくしているのに結局主要人物2人の関係性へと小さく収束していく足立紳脚本でありがちな部分は無きにしもあらず。
不良中学生戦後にあっさり仲間になるなど変遷が唐突なキャラや、そもそも出番が少ないキャラも目立つのは気になるところ。
あと細かい部分なんですが、隆造を皆で見送るクライマックスの場面。あそこは普段から隆造を気にかけていた瞬の母ちゃん以外の大人は要らないかなァ……正直、あの場にいた先生とか、西野へのいじめを全く感知してなかったというアレな部分が目立つ大人なので、出しゃばってくるなよの気持ちが大きかったんですよ。
そもそも子供の成長の物語として描いているんだから、大人は邪魔まで感じてしまったかな。
そういった若干引っ掛かりを覚える散漫な部分もあるのですが、全体的には完成度が高い作品と言えるでしょう。
悪ガキどもの日常の中に確かな感動と爽やかさがあり、さらにやくざ映画のエッセンスすら漂っている物語運びは個人的に大好物なんですよ。
大きな危機を前にしての弱虫からの脱却、すなわち“成長”こそ僕が愛してやまない青春映画の醍醐味なのですから。
雑魚と書いてクズと読む
序盤のイタズラ描写(特に動物虐待)はあんなに必要だったのだろうか。
トカゲに対するイジリ(?)も、自分から見たらイジメと大差なく、主人公たちへの印象がかなりマイナスから始まってしまった。
大筋は、少年たちが様々な出来事や互いの関わりで成長する王道のジュブナイル。
子供たちの演技も及第点以上で、正太郎の生意気さなんかは特にリアルだなぁと思った。(途中消えてたけど。笑)
ただ、連ドラの総集編かと思うくらいにコマゴマとした話が羅列され、間延び感は否めません。
散々引っ張った不良中学生もお笑い芸人みたいで、しかも簡単に追い払われて少々肩透かし。
まぁ、あそこは「勇気を出す」こと自体が大事なのでよいのですが。
(なお、投石やエアガンは普通に危ない)
最後も、地獄トンネルは事前に行っとけと思ってしまうし、出口の見えない暗闇を明かり無しで疾走は無理がある。
結局ひたすら「お〜い」と「隆造〜」だけで、くぐった報告もしないし。
やや纏まりに欠ける部分はあるし、活かしきれてない要素も多いが、後味は悪くない。
小林が訪ねてきた際の妹ちゃんの表情が最高でした。
仲間付き合いでのきまりの悪さと勇気の出し処、そして別れ
主人公の妹、そして母親、そして父親、親友の父親の俳優は、馴染みのある顔だった。母親や妹とは合わない主人公と、様々な家庭の事情を抱える仲間たちが地域社会でも学校でもいたずらを繰り広げるが、学校の先生には絞られ、別のグループからはいじめに遭う仲間がいるし、喧嘩の強い親友にも怖い場所があったりする。勇気を出しそびれて、『君たちはどう生きるか』のコペルくんのようなきまりの悪さを抱えることになる。でも、去って行った友人からの手紙により、勇気の出し方を教えられ、仲間たちにも広めていく。最後の決闘では、主人公だけでなく、より弱いと思っていた仲間たちが思わぬ力を発揮し、「強い方に付く」味方を増やして、難敵を撃退する。最後の親友との別れは、その親友が怖がっていた場所を克服し、列車を追いかけ、追いつく。全般的には『スタンド・バイ・ミー』のような仲間付き合いの思い出話であり、『泥の河』とそれに倣う『こどもしょくどう』では、追いつけずに別れの挨拶ができなかったり、『子どもたちによろしく』では、弱い者への八つ当たりで終わるしかなかったものより、丸く収めていて爽快だった。
小6のスタンバイミやな。
1988年の飛騨高山が舞台だ。
お母さん、乳癌でオッパイとった胸みせないでよ!
ヤクザの息子や母子家庭の子供、引きこもりで、信仰宗教にはまってるお母さんの子供。この4人が仲間や。
イジメと仲間のいじりは、ちゃうんや。
まあ、悪ガキやな。映画監督志望や中学生にいじめられてる奴。ラストは、闘うんや!懐かしいな。
出会いと別れ
また
いつか
会おうぜ!
新たな少年映画の金字塔
冒頭の長まわしで、一気に観る側の目線も
あの頃へ引き戻された。
隆造の独白に、瞬の疾走に泣いた。
過去を描いているが、現代にも通じる物語。
隆造の強さと寂しさにやられました
前半はとにかく悪ガキで、なんだこいつら…と思いながら観ましたが、みんなそれぞれに問題を抱えながら生きている姿にだんだん引き込まれていきました。とにかく隆造がかっこいい。誰に対しても優しくて分け隔てない態度で、強い。そう思うと同時に、主人公がとにかく情けない。情けなくて、なんでこんな子と隆造は親友なのか、不思議に思いましたが…クライマックスで全て分かります。自分の境遇や環境が最悪だと思っている子供たちに是非観てほしい。どんな状況でも明るく、強く、自分の大切なものを守るための勇気を持って生きていける映画だと思いました。子役のみんなの演技も素晴らしかった!小学生が恐れ慄いている不良のまあちゃんが、実はめっちゃへなちょこなのも、小学生あるあるでした笑 おもしろかったです。
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