ストレンジ・ワールド もうひとつの世界のレビュー・感想・評価
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世界観とビジュアルが素晴らしいだけに惜しい。
古風な冒険活劇と家族回帰の思想にどうしても引っ張られてしまったのか、摩訶不思議なファンタジーであるわりにはキャラクターが型どおりで、あまりハネないのがもったいない。ただ、ゼロから別世界を創り出すという作業においてはかなりのクオリティを叩き出しており、一流のチームのクリエイティビティの豊かさに目を奪われる。3DCGのアニメ表現の進化と充実の証明だと思うので、なおさら、ストーリーやキャラがもって楽しませてくれればいいのにと、非常に勿体なく感じてしまう。世界観の作り込みのセンスでは、某青い人たちが出てくるSF超大作よりも上じゃないかとすら思うんですけども。
裏テーマ
今回はヴィランというヴィランとがいないし、作品としての抑揚も少なかったから、もしかしたら退屈に感じた人も多いんじゃないかなと思った。
また、息子の恋愛対象が男性ということが多くの人も気になったんじゃないかと思う。
アメリカのLGBTQの認識は日本とは全く違うのかもしれない。自分としては、同性愛に違和感があるというより、お父さんもお母さんも何事もないように受け入れてるのが気になった。まぁ、そこのやりとりをわざわざ挟む必要はないとは思うけど。
差別意識はないつもりだったが、自分自身まだまだ感覚が遅れているのかもしれないと感じた。
これを当たり前のものとしてやり続ければ、見てる側も普通になるよな。
作品全体を通じてレインボーな世界観があるし、もっと大きな視野で世界を見よう!というメッセージがある。
もしかしたら作品の裏テーマがLGBTQフレンドリーで、ボーダーレスな世界を表現しているのかもしれないと、ふと思った。
マジョリティとかマイノリティとか関係ない。
ディズニーのような巨大な影響力を持ってる会社が、こういうことを表現することは大切やな。
考えすぎかもしれんけど🤔
危険じゃない冒険もの
うーん。
隔離された世界の中で新たに発見される未知なる世界での冒険を描くのだが、ご都合主義な点がかなりある。
種を見つけ栄えた世界で、この種が枯れかけている問題を解決するために冒険に出るのだが、この問題解決は全く逆であるという物語。けどその場合25年以上この種が繁栄してたという長さは異常だし生物として寿命が尽きるのではないかと思われる。
冒険ものなのかと思ったら家族愛などいろいろ要素を盛り込んでて最後は共存共栄を謳ってる。すごくご都合主義を感じ、またハラハラドキドキ感もなく誰も悪くないよということで、悪役を植物に変換するしかなかったのかと感じた。
だったら冒険もののまま、この世界が生物だったというオチの方がスッキリしたんじゃないかと思った。
100年の積み重ね
何これめちゃめちゃ面白い‼️
父と息子そしてその息子の絆
親子愛に感動もありの冒険活劇‼️
この世界のエネルギー源を目指していくと
まさかの巨大な生命体だった‼️
👀ビックリ‼️
ガチムチ爺ちゃんカッコいい‼️
ワンチャンも足が1本無いけど超可愛い‼️‼️
某有名SF映画を
思い出したよ‼️
「ミクロ決死圏」あの免疫クラゲが
ぎょえええええってシーンを
思い出したよ。
あの巨大なお目目👀もミクロ決死圏の
オマージュかな。
ポリコレし過ぎでは?みたいな感想をみました。
人種、LGBTQ、女性トップ他色々
私自身がLGBTQ当事者の私にとっては
思春期に家族が心良く理解してくれて
なんて素晴らしい世界だと感じた。
友だちも理解あって羨ましい。
私が育ったのディズニーって
美男美女のおとぎ話。
その後、強くたくましいヒロイン。
結婚で終わらないエンディング。
新たな場所へ出発すること。
時代と共に変化しているディズニー。
でも変わらないのが様々な形の「愛」。
常に挑戦し続けるディズニーは凄い。
スプラット可愛かった
地下の異世界とかワクワクして大好き。
そういう映画を観るとこんな所に行ってみたいなぁ~とか思ったりするけど、、
うーーん、、ここは特に思わなかった、、(´-`).。oO??
不思議な生き物がたくさんいるけどなんかぼやけた感じ
でも映像はカラフルで綺麗だし、特に青いスライムみたいなスプラットが可愛くて賢くて、最初はプルプル怯えてたけどそのあとなついてついてきて、色々と助けてくれたり、犬が落ちないように支えてくれるところもキュンと来た
息子が男の子を好きだったり、犬が三本足なのも、普通と違っていても皆こんなに幸せなんだよっていうメッセージかなぁ
でも親子で見たら親はちょっと複雑な気分かも…(´-`).。oO
こ、こういう愛もあるけどお前は異性を好きになるんだぞ(・Θ・;)アセアセ…って感じ
ストーリーはそこまで感動とかはなかったかなぁ
とにかくスプラットが可愛かった( *ˊᵕˋ ) (しつこい
ディズニー版〇〇(本文一発目から物語の根幹に関わるネタバレあり)
〇〇の中はネタバレになるためタイトルでは自重したが見終わって思ったのは「ディズニー版はたらく細胞」これである。
自分達が暮らしてきたのは巨大生物の背中だったという設定自体は面白いし敵たちを自分達に襲いかかってくるけど決して殺してはいけない“免疫細胞”にしたのも作中で登場人物が言ってたうまいこと共存するというテーマ?にもあってるけど・・・
と言う感じ。
隙はない。
隙はないけどちょっと引っかかる。
うまいこと表せないのがもどかしいがそんな感じ。
骨が多いけど美味しい魚みたいなものだろうか。
さすがディズニーと言える安定感。しかしやはりディズニーと言える…。
冒険モノ。決して悪いデキではないし映画館で退屈せずに最後まで見ることができたのはさすがにディズニー。
ストーリー自体は親子間の確執と和解、環境問題が主役。
いま映画館でやっている映画で「どれを見るのがおすすめ?」と言われたら、とりあえずこれをおすすめすると思う。(RRR終わったし、かがみの狐城はまだだし、すずめはちょっと人によっては地雷っぽいし)
「今やっている中では一番無難に楽しいんじゃないかなぁ」と言いながら。
・まず、避けて通れないポリコレの話から。
謎のポリコレ要素をぶちこんで…、まあここらへんのポリコレ要素ぶちこんだからストーリーが壊れたわけではないのでそれは構わない。
マイノリティの方こそ正義なんだって叫んでいるわけでもない。
ポリコレアレルギーを持っている人は、それだけで敬遠の対象となるかもしれないだけだ。
そのポリコレ要素をあの雑さでつっこむ必要はない。あそこまでまとめて詰め込む必要があったんだろうか。
とはいえ、ここらへんは突き詰めると主人公が白人男性である必要もないし「このキャラがこの色の服を着る必要はない」みたいな話におよんでしまう気がする。
キャラクターの持つ属性(体格とかメガネとかヒゲの色とか)はすべて「その必要があって」構成されているのかというとそうでもない。
体格でいえばイェーガーはマッチョである必要があり、サーチャーはひょろっとしている必要があったが、それ以外のキャラクターの体格には意味はないだろう。
マイノリティという属性はただの生まれつきのモノや嗜好の話であって、
例えば主人公の髪の色が黒である必要はあったのか?赤毛じゃダメだったのか?とか、パスタが好きだという設定は必要だったのか?カレーじゃダメなのか?という議論がなされないように、
マイノリティ属性を持っている必要はあったのか? なんて議論する必要はない。
物語に一定の役割を担うキャラクターがいて、そのキャラクターのフレーバーのひとつに(髪型がショートだとかロングだとかと同じように)マイノリティとされる属性の個性を持っているだけだ。
同性愛者である必然性もレジェンドの足の欠損も「必然性」なんていらない。それはよくある個性のひとつだから。
……って言いたいんでしょう。
そういう点でポリコレ要素を持ち込んだ事に関してはそれほど忌避する気はない。
それはそれとして個人的にはポリコレ要素をなんでもかんでもてんこ盛りに詰め込みすぎのやりすぎという気はする。
これは普通、それも普通、あっちも普通。……いや、ひとつひとつは普通だというのはわかるんだが、そこまでごっちゃごちゃだと気になるがなー!
少なくとも「親子」「一家」がキーワードなのに家系の断絶が確定してしまう同性愛をイェーガーが当然のように許容するのはおかしいと感じてしまった。サーチャーならともかく。
・SDGsの話
ストレンジワールドの世界設定上、これも非難されるほど悪い要素ではない。
むしろ種明かしとストーリーを進める以上、イーサンのボドゲの時のようなSDGs的主張を描写して観客の意識をそちらに誘導しておくのは正しい布石だと思う。
・映画自体の感想
親子の確執と和解というテーマの話としては非常によくできている。
配給元がディズニーであり、夢と魔法を基調にして博愛を訴えかけるという手法。これは他のディズニー作品と比べても遜色はない。
元々の場所を含めてわけのわからん世界観だが、それも含めて「ストレンジワールド」であり、わくわくさせてくれる世界設定だった。
もう少し丁寧に「元の世界」の暮らしを描写し そこにラストに繋げる小さな違和感をバラまいておいてくれるとラストでカタルシスが味わえたんではないか。もったいない。
せっかくネタバレ設定にしたのでここを見ている人はもう見たという前提で。
あの鳥みたいなやつらがキラーT細胞で、触手のある丸いぶよぶよが白血球かな。貪食しそうだったし。
巣食っていた根っこがガン細胞みたいな扱いだろうか。
焼け跡に無限に生え続けたあの触手は柔毛だろうか。いやでも心臓にも生えてたしなぁ。
などと「二週目の冒険」を楽しめそうな映画でした。
総じて。
おいしい料理が作れそうな材料なのに、お酢を大量にぶっかけたような作品。
「これはこれでおいしいけど、このお酢いる?」「こっちの方が健康にいいのよ」「あ、そう」みたいな。
ディズニー…
こんなにお手本なくらい随所に配慮しまくる映画を作るディズニー…。序盤から中盤まで呆れながら観ました。
まず物語はそこそこ面白かったです。冒険ものとしては王道ですが、何に立ち向かっていくかはある程度示されていたので、そこは楽しめました。
人間のキャラクターに特別魅力は感じませんでしたが、ストレンジワールドの動物たちは無機物的なキモカワさが素晴らしかったです。スライムの人間っぽい動きも良いですし、現実の動物の変化形が動いてるのも面白いですし、深海生物好きな自分としてはワクワクしっぱなしの世界観でした。
ただ周りの描写が鼻につくものばかりだったので羅列していきます。
まず同性愛をわざわざこの作品の中に取り込む理由が分かりませんし、そのポジションは仲のいい友達くらいに抑えておけばいいのにとも思いましたし、お父さんが理解している様子なのも観客サイドに理解しろよ?と強く説教しているようでイラッとしました。
障害のある犬も、何か経緯だったり、この犬にまつわる話があるのなら物語的にも飲み込めるんですが、何も理由なく進んでいくので、これまた理解しろよ?(2回目)の説教を食らっているようで腹が立ちました。
黒人やSDGsも満遍なく盛り込んできますし、きっとディズニーの上の人間たちが、「俺たち・私たちはこういうものに理解をしていて偉い!そや!アニメにもこの内容を入れて広めよう!」くらいの甘い考えで入れたんだと思うのでこれまた虫唾が走ります。
冒険がメインになってからはその要素はだいぶ薄れたんですが、最後の最後で見せつけるように同性愛を強調してきてもうやめてくれって感じでした。どこの層を狙ったの?また中東とかの稼ぎどころで公開できないよ?バカなの?と何回思ったかも分からないくらいのレベルでした。
今後のディズニー関連作品にはこういう要素が付き纏っていくんだろうなと思うと、純粋なアニメ作品にはもう触れられないんだなと少しばかり寂しくなりました。バイバイディズニー。
鑑賞日 11/27
鑑賞時間 11:10〜13:05
座席 D-9
まあまあだった
日曜日の午後に見て、その前に公園で遊んだりしていたせいか、途中からウトウトしてしまう。確かにそれほど引き込まれたり興奮したりしなかったのは、眠かったのが原因なのか不明だ。
4歳の娘と見に行ったので、可愛い女の子やきれいなお姉さんが全く出てこないので困る。主人公の息子の恋人が男だし、ちょっとまだ見せるのが早いかもしれない。犬も前足が一本しかなく、みんなちがってみんないい、みたいなメッセージが色濃い。性的趣向や肉体の損壊などがあっても人生を満喫している雰囲気だ。しかし一方、善人ばかりで人格のゆがみなどはないかのような世界。
娘は途中で空いている横の座席に移動するなどしたけど、それ以外は最後までしっかり見ていて、「面白かったね」と言ってくれたのでよかった。
【”ディズニーMeets インディー・ジョーンズ&ジュール・ヴェルヌの名作SF。"今作は、三世代に亙る父と息子の確執と団結を描いた冒険ファンタジーである。奇想天外な物語設定も面白き作品である。】
■舞台は、高い山々に囲まれたアヴァロニア。誰も、山の向こうに行った者はいない。
冒険家、イェイガー・クレイドは息子のサーチャーとカリストや仲間と共に厳しき雪山の道を進む。
途中、サーチャーは緑の丸い種子を持った植物を発見するが、イェイガーは”山の向こうに行く”と言い、独り山道を進む。
25年の時が流れ、サーチャーが見つけた植物は”パンド”と呼ばれ、貧しかったアヴァロニアの燃料として、国を豊かにしていた。
サーチャーは農家として、”パンド”を栽培する日々。
だが、ある日、黒く変色した”パンド”が見つかり、サーチャーや大統領になったカリストたちと原因を調べる旅に出る。
だが、飛行機内には、こっそりとサーチャーの息子、イーサンも乗っていて・・。
◆感想
・作品全体のスケール感と後半び明らかになる奇想天外な設定が素晴しい。
ー 自分達が住んでいる所が、総てではないんだぞ!-
・イェイガーと、サーチャーとイーサンの父と息子の確執と、それを乗り越え、滅びの前兆が見えた世界を協力して救う姿も、心に響く。
・アヴァロニアの地下世界の摩訶不思議なる風景や、青いグネグネしたグミのようなスプラットや、赤い飛行物体(後半、抗体だと分かる)歩く巨大岩などの描写は、正にストレンジワールドである。
その中を、クレイド一家(サーチャーの妻、メリディアンは操縦士)は、世界を守るために突き進む。
■そして、地下世界を抜け出た所の眼前には、大海原が・・。
唖然とするサーチャーとイーサン。
巨大な眼が彼らを見ている。
アヴァロニアは巨大生物の上にチョコンと立つ都市であり、彼らが旅した地下世界と思っていたのは巨大生物の内臓だった事が分かるシーンは、驚いたなあ。
信じないイェイガーを連れ、再び巨大生物の外へ出る二人。
そして、イェイガーがサーチャーに言った言葉。
ー こんな世界を見せられたら、父と息子の確執なんて、吹っ飛ぶよね。-
<今作は、異世界の中で、家族と仲間を信じる大切さと、自分達が住んでいる所が世界の中心ではないというメッセージを発する作品である。
ラストの、地球を俯瞰した海の中に、アヴァロニアを含めた巨大生物の島が鮮やかに描かれているシーンは、忘れ難い作品である。>
メタファー
子どもの適性も見極めず、子ども自身の希望も聞かないで、本人に選択させずに「自分の子どもだから、自分に似て◯◯って仕事を継げ」って決めつける親ってサイテーだよね、話をきけやコラ!
ってのが物語の根幹ではあるものの。
人の話は聞かないで、自分が正しいって主張だけ怒鳴りあう三世代が、うざすぎて正直つらい。
また、ビジュアルも設定も古いんだよね。
たしかに地下の異世界の生物たちは、奇異で不思議に満ちてはいたものの。
せっかくの3DCGで、キャラデザインが目ん玉ピンポン球なハンナ・バーベラ時代みたいな後退感。
怒り、笑いなど、ステレオタイプな表情ばかりで、微細な演技からは程遠い。
おまけに家族の中に人種、LGBTQ、多様性をぶち込み、さらには環境問題に命の貴重さ……
石油など炭素燃料を使うことの危うさ(の暗喩)からのSDGs、地球は一つの生命体ってメタファーまで。
公害が社会問題になった数十年前みたいで、なんじゃそりゃって。
重要であるし、現代人が決して目を逸らしてはいけないことなのは理解しますが(決して、これらを見たくないわけではない)。
物語の中に溶け込み活きていれば、これらのテーマが入っていることに意味が出るものの。
冒頭のテーマとは直結せず、本作にはゴテゴテにデコレーションするように詰め込みすぎ。
ここまで未整理に雑だと、面白さの要素にならず、ノイズになってしまっている。
お説教とお節介と多方面への配慮が、邪魔で鼻につくレベル。
結果、作品としての面白さを落としてしまったような。
大地が亀って落ちは、古代インドの「地球平面説」からなのは丸わかりで、古さに話をかけちゃってたし。
配信を待てばよかったかなぁ。
ポリコレ要素の違和感が感じない人なら良い作品かも
個人的にあまりディズニーの作品を見たことないけど
主人公の息子が同性愛者だったり
犬の足が一本なかったりしたのを見て、最初のほうからポリコレ要素が目立った
しかも、父親の冒険王が「男らしい男」みたいなキャラなので
それと比較してポリコレ要素が目立ってしまう
そして、そのポリコレ要素は特にストーリーに意味がないように感じる
親子3代の関係性を描くのは個人的によかったと思うし
世界の生物の奇妙さも作画もよかったと思う
ただ、電気をつくる植物をもとに戻すための冒険なのに
最終的にそれを手放してしまうということになってしまったのは
SDGsへの配慮なのだろうか?
あの世界は電気がなくなってもあまり混乱してなかったっぽいので
人々は柔軟だなとは思ったけど
せいぜい電気を使い始めて25年あたりだとそうなるのかなと思ってしまう
可もなく不可もなく。スプラット可愛い!
映像は綺麗でした。
地下世界(仮)に行った時の世界観。見た事のない生物や場所に感動する。
家族との絆に関して、序盤から終盤までの流れがいい。とても綺麗。こうなるんだろうなって予想ができるレベルに。父、息子、孫まで冒険を共にして話すことで関係性も変わっていく、、、良きです!物語もサクサク進み、山を超えた際の予想外の展開。最後の終わり方まで普通に楽しめます。スプラット可愛いし。
普通に面白いです!ただ、最高かと言うと在り来りであったり鮮明に覚えているほど強烈なシーンや感動は無かったかなって感じ。
ひとことReview!
『ストレンジ・ワールド もうひとつの世界』ならぬ『ストレンジ・ディズニー もう別の世界』じゃないのか。親子孫の三世代というテーマを扱ったのはいいけど、観る者をウトウトさせる激しい画面の動き、ポリティカル・コレクトレスに配慮した作りは、ディズニー・アニメーションの新たな定番になってしまった感じ。コレじゃますますディズニー離れが進行するわ。
この作品…。見られる方によっては採点があれそう(配点で内容がわかりうるのでネタバレ扱い)。
今年341本目(合計616本目/今月(2022年11月度)28本目)。
いつも書いてある通り、海外作品(ディズニー)なので一定程度の品質は確保されているのですが、「日本語版おしつけ状態」は何とかしてほしいです…(大阪市でさえ、吹き替え版24に対して字幕版1とか比率がおかしい)。
さて、まぁそれはともかくとして。
この映画のタイトルや予告編などなどを考えると、タイトルは「ストレンジ・ワールド」つまり「奇妙な世界」ですから、タイトル名や予告などをあわせてみれば「冒険もの」ということは容易につくし、ディズニー映画であっても冒険ものは扱いますから、その範囲なのかな…ということになります。
一方で、今ではよく「ポリティカル・コレクトレス」(少数派などに配慮して言い換えたりする政策の一つ)、日本語では「政治的妥当性(を果たしているか)」といった論点で勝たれれることもありますが…。その観点は、確かに「大人向けの(R18向けの、を意味しない)」映画ではそういう議論はあってよいと思うしどんどんすべきだと思います。
ただこの映画はディズニー映画です。上記のように「普通にダンジョンを探索して何とかモンスターを倒す」というストーリーにもできたのに、シナリオで別に同趣旨(環境を守りましょう、という趣旨のルールのボードゲーム)のものをするシーンも多く出ることから「環境への配慮」というワードは一つ入ってきます(アメリカでは、日本でいう将棋などと同じように、ボードゲーム・カードゲームは家族でよく遊びます)。
そして、この映画の主人公は「農家とその子」ということですから…。ストーリーの展開がある程度読めてしまいます。
まぁそれだけならまだ「多少ひねってきたな」だし、いわゆるポリコレでもないのですが、映画の最初、主人公がお買い物をに行くシーンがありますが、そこで車いすの人が出てくるシーンがあります(何も話さないし、3秒くらいで消える。この方は映画に一切かかわってこない)。この方、何のために出てきたのでしょうか…。
ほか、登場人物などは「ある程度」固定された枠もありますが、いわゆる「ポリコレ」を意識しているのか、男女・人種問題等でいろいろと「なるほどね」という部分ですが、車いすのお客さんは…。出てきたのも謎です(映画内には一切ストーリーにも関係しない)。
確かに大きな企業として、いわゆる「ポリコレ論」が言われる中でいろいろ苦労はされたと思うのですが、本作品はそもそも低学年の子向けのアニメです。その中でポリコレ論というのは理解はしても「肝心の当事者が」誰も理解できないのではないのか…というところです(3秒くらいしかでない、「タイヤみたいなものがでたのは何?」とかと聞かれうる)。
公式の立場も理解はできるのですが、ストーリーの展開は大半「生物(せいぶつ)」の話になっているため、理解するのはさすがにそこそこの知識が必要です。逆にまぁ何かで撃ち合えばすぐ終わるんですが…。
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(減点0.3/評価が難しい、内容が混乱)
上記のように、いわゆる「ポリティカルコレクトレス」論が背景にあるのは事実です。ただし、また一方で、「映像にうっている「だけ」の車いすの人「だけ」の方がいたりするのもまた事実です。
結局、ポリティカルコレクトレスを実践したらしたで、よくわからない内容(上記の点や、「生物」(せいぶつ)の知識が求められる展開になるなど)になってしまった…その代表例じゃないかな…と思います。
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探していた
山の向こうが巨大生物の外側だったんですね。ある意味壮大な作品です。ちょっと言い合いの場面が多すぎて、少しうるさい感がありました。まあ、親子なんてそうかもしれないですが。
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