マルセル 靴をはいた小さな貝のレビュー・感想・評価
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孤独も痛みもまるごとつつみこむ。
なんだこの心地いい世界観は。物語の中心にあるのは、マルセルともうひとりの主人公である映画作家の孤独だし、SNS時代の弊害みたいなものもちゃんと入れ込んでいる。それでもなお、この映画で描かれる心の交歓は、なんともやさしくて、そのやさしさがそのまま映像に溢れかえっている。あとマルセル役のジェニー・スレイトの声にも。しかしこの手作り感あふれるストップモーションと実写の融合は、さぞや手間暇がかかったろう。実際、もとになった短編を作ったときには監督(作品中でも監督役を演じている)とジェニー・スレイトは実生活でもパートナーで、ふたりの共同作業として始まったプロジェクト。それが、ふたりが別れてもなお作業を続け、それがどんなものだったのか外野にはなんとも判断できないが、胸の奥のチクリとした痛みもまた、ちゃんと作品に反映されている。とてもいいものを見させていただきましたと、座布団に座り直してお礼を言いたくなるような映画でした。
何故、貝なの?
監督のディーン・フライシャー・キャンプとマルセルの声優ジェニー・スレイト夫妻が思い付きユーチューブで短編を披露したら大ヒットし7年かけて長編化したそうだ。
夫妻がなぜ貝が主人公のファミリードラマを創りたかったのか、しかも片目の巻貝という気味悪くもあるキャラクターにしたのか、貝の少年と祖母との会話は詩的で哲学っぽくて意味深、これなら普通の少年と祖母の物語で描いても良いのに奇抜さにこだわりがあったのでしょうか。確かに最初から、これはドキュメンタリーと断っていたから薄いドラマ性でもついていけたのは奇抜な設定故に興味が持続できたのかもしれません、まさに多様性の時代の珍作ですね。
もはや現代アートさぁ♥
piece と peace だね。
『はぐれた一部じゃなくて、大きな絵の一部だから、この音で、世界の全てと繋がる』
主人公やおばあちゃんはシンメトリーを保っていない。シンメトリーを保っていない幼さと、二つ揃って1つと言うピースの意味が含んでいるのかなぁ?
僕はこのキャラクタを見て、ムーミン谷の冬に登場する『ちょこちょこ走りのサロメちゃん』を思い出した。彼女は独り、海泡石の電車の中で泣く。
『歌詞は分からたいけど、スポーツの始まりの前にうたう歌。』
『どんなスポーツを見る?』と続けて聞く。おばあちゃんは
『ボールをネットみたいなのに入れる。そして真ん中からすぐ出してまた、始める。おかしいのよ』
『個人的な感想はテレビはインターネットに負けました』と言っているように感じた。60MINUTESってアメリカのドキュメンタリー番組でかなり際どい内容を放映している。日本には無い。
その番組がマイケル君の話に飛びついた。なんか異様だよね。
つまり、日本で言えば、どこかの街がライトアップされた話がテレビのニュース。なんか異様だよね。
テレビなんてそんな物何だよ。
現代アートは表現出来ないなぁ。だって、時間はかかるし、人件費等の経費もかかる。そもそも、LIVEが出来ない。がしかし、テレビでやっている
LIVEは本当にLIVEなんだろうか?
そんな事、この映画見て思った。
アナウンサーがAIなんて薄気味悪くない?僕の家にはテレビないけどね。
『ミツビシバシ』
三菱車の言い間違いだが、かくもかなり可愛さが炸裂していて、その愛くるしさは近年稀にみるのではないだろうか 約2.5㌢の主人公という設定も自分が鑑賞した映画では最小であろう
"貝"というメタファーにしているが、手の不自由な男の子が、あるとき厄災により家族郎党を一片に失い、年老いた祖母との二人のみ生き残った世界で、逞しく生活を営む健気な人生をドキュメンタリー型式で描く作劇に仕上がっている作品だ
とても素直で、何事にも諦めない、そして明るさとウィット、皮肉を織込むクレバーな頭脳、ましてやエンターティナーとしての素質の垣間見えは、観客だれでも愛さずにはいられない演出にぐうの音も出ない
それを、実写とストップモーションアニメの融合という、かなり手間の入る手法により作劇してみせた、本当に頭の下がる作品である
ところどころのストップモーションの粗さも今作品に於いては却ってピッタリ当てはまるマジックでグイグイとストーリーテリングが動いていく 何より、主人公の閃きやアイデアを具現化するその頭の良さに感心することしきりなのである 決して四肢欠損は哀れむべき存在ではなく、だからこそアイデアの引出を多層的に用いる可能性を秘めている事実を今作品に於いて紐解いているのであると感じる 出来ない事があるから出来るようなアイデアを科学的に解き明かす ピュアな探求心と、それを育む家族を描いた作品としてこれ以上の題材はないのではと強く感じる 結局、一族郎党探しはネットでは探して貰えず、しかしチャンスとしてCBSドキュメント(60ミニッツ)《→学生時代、夜中酔っ払いながら良く視聴していた》 から取材と、同時に不幸な出来事として祖母への暴力が重なり、消極的に陥ってしまう主人公に、それでも孫を信じて奮起する祖母の姿勢に涙を堪えずにはいられないシークエンスは絶品である ハッピーエンドを演出しつつも、周りに与えた影響(撮影者の心の変化)も含めてエンタティナーとしての完成形を提示してみせた今作に多大なる賛美を贈りたい
ジャンクヘッド及びマッドゴッドのパペットは30㌢前後と比べると遙かにその小ささが解るはず 表現出来る幅は、目の動きと足 とはいえ、それ以上の演技をみせた今作に止まぬ拍手を送りたい、いや本当に・・・
!マルセル 靴をはいた小さな貝! 面白かった。
マルセルのおかしなルックス、目は一つ、口と目しかない、あと足があって靴を履いている。それはミニオンズでも一つ目の子がいるので割と受け入れられた。
声がかわいい、セリフもかわいい。
人間がいるのでドアを開けるとかは助けてくれる。
結局人間と友達になっていい感じに終わる。
色々なものが良い働きで出てくる。はちみつとかボール、おばあちゃんとの関係性も感動的だった。
今週はこれが一番面白かった。
ストップモーションアニメは苦手
YouTubeで5,000万回再生を記録した
短編作品を長編映画化𓇼𓈒𓐍𓈒𓂂𓏸
可愛いだけじゃなく、きちんとネット社会を
皮肉ってみたり、家族愛があったり
しっかりと物語があって、まさかこの作品で
泣くとは思いませんでしたわ𓇼𓈒𓐍𓈒𓂂𓏸(笑)
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ストップモーションアニメには苦手意識が
あるのですが(ジャンクヘッドで2回爆睡w)
派手な演出がある訳ではないし
静かにマルセルとおばあちゃん、ディーンの
会話劇だったりするけれど、この世界観には
引き込まれました。魅力的な作品です𓇼𓈒𓐍𓈒𓂂𓏸
おしゃべりだけど意気地のないマルセルと、実は思いきりのよいおばあちゃん
人間はほとんどが声の出演で、画面はほぼマルセルのモノローグ。もとは大家族だったのが、人間(というかカップルの)痴話喧嘩に巻き込まれて、マルセルとおばあちゃんだけになってしまい、それを孤独な青年がYoutubeとテレビ番組(60ミニッツ)を使ってマルセルの家族を探し出すという話。ストップモーションと実写とがよくもまああれだけ自然に合成できたものだ。マルセル、口は達者だけど、心臓はちっさいな。さすが、おばあちゃんは見抜いていた。で、YOUTUBE に自宅の場所を公開すれば、ああなりますわな。
映像技法がすごい
映像技法がすごいね。
ストップモーションアニメと実写の合成はどうやってるんだろう。
話は「マルセルがみんなに会えた!」って話なんだよね。
そこは理屈抜きで感動するの。
子供なのに?
会話が大人で、粋で、皮肉屋でと言うギャップが面白かったです。おばちゃんが亡くなったのは悲しいですが、仲間達に再会できて良かったですね。マルセルの知恵と行動力に脱帽です。
マルセルに癒されて心がほっこりする映画
マルセルは人間のように豊かな感情を持つ 靴を履いた小さな貝。
見た目の可愛らしさと、いろいろなことに興味や疑問を持っておしゃべりする声の愛らしさに、とても癒された。そして、家族を探すために一生懸命に頑張るマルセルの健気な姿を見て、勇気を貰いながら、最後は心がほっこり温かくなった。
小さなマルセルの大きな世界を観る視点に時々ハッとさせられ、 忘れかけていた大切なことを思い出させて貰えた気がする。
幸せな気分になりたい人にとてもおススメしたい良作♪
映画.comさん、試写会で観る機会をくださいまして、ありがとうございました!
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