劇場公開日 2022年12月16日

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そばかすのレビュー・感想・評価

全144件中、21~40件目を表示

3.5心を入れ替えよう

2023年6月10日
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久しぶりに会った友人とかに、結婚しないの?とか、子どもはいいよー、とか安易にポロッと言いがちだったけど、そういうのはもう昭和平成に捨てて来なければならなかったんだな。
子育てに追われてる時はつい、ママ友付き合いするうちに〇〇ちゃんママ、〇〇ちゃんパパみたいな呼び方をしてしまったり、恋愛して結婚して子どもをもうけることが全てみたいな価値観が世界の全てのように感じてしまいがちであった。
これからはこころを入れ替えて、今目の前にいるその人自体と付き合って行こう、その人自身の話をしようと思わせてくれる映画でした。
王子様の求婚を断るシンデレラの続きのお話が観たかったな。
そして、一緒にキャンプに行ったり一緒にデジタル紙芝居を作ったり、議員の父親に怒りをぶつけてくれる前田敦子みたいな友達が欲しくなりました。
前田敦子は最後はあっさり結婚してしまうけど、結婚するという価値観も、結婚しない恋愛しないという価値観とともに逆に認められなければならない。
だから親友の結婚を、チェロの演奏で精一杯祝ってあげるシーンは素敵でした。

シンデレラの動画紙芝居に感銘を受けてくれた北村匠海が出てきてからの続きのお話も観てみたくなりました。
ドラマの恋せぬふたりも良かったけど、三浦透子がドラマよりリアルにアロマンティック、アセクシャルの感情を表現してくれていた気がします。
特に、ホテルの部屋で気の合うラーメン屋と飲むシーンに胸が痛みました。
若く美しければなかなか、男女の友情が成り立ちにくいのは残念です。
おばちゃんになればなるほど男女の友情も成り立ちやすくなる気がしていますが、若いうちはあんなことの繰り返しなんだろうなーと。
世の中全体で個人それぞれの生き方に対し認め合い、他者の考えが自分と違ったとしても理解を深めていきたいなと思いました。
こういう映画はLGBTQIAに理解のある人が観て、理解のない人はそもそも観ない確率が高そうなのが残念です。

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momo

4.0空気感が好き・・・まだまだカスミの人生はここから・・・

2023年5月29日
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鑑賞方法:VOD

蘇畑佳純を理解することは、難しかったです・・・。
他人に対して恋愛感情を抱かない女性・・・として
カスミ(三浦透子)は描かれています。
その理由を、男性(女性)に性的な興味を感じたことがない。
と、本人は言っています。
でも・・・
私には競争社会から降りた人・・・そう見えてしまうのですね。
《カスミはチェリストになる夢を諦めた》
その挫折を引きずっている人。
そこからの人生が描かれていて、チェリストを諦めた理由は、
「なんか自信、なくしちゃった・・・」と呟く。

ラストで、友達の真帆の結婚式でスピーチ代わりに、
チェロを演奏をします。
(ヘンデルのオンブラ・マイ・フー・・・独唱されることが多い曲です)
そして喝采を受けて、これがチェロとの訣別になる・・・
と、カスミの言及がある。
ここでも私は戸惑いました。
なぜチェロと決別することを、成長や区切りのように描くのか?
つまりそれは、
チェロがカスミにとって重い大事なものだったから。
☆☆☆
ファーストシーンを観てみました。
☆☆
なんと、砂浜に座るカスミの頭の中に、チェロの不規則なメロディの断片
・・・ノイズのようにチェロが鳴っている・・・

監督の玉田真也さんは、
《音楽専門学校に行くつもりだったが叶わずフリーターをしていた》
と、経歴にそうあります。
玉田監督は脚本を書いていませんが、
《音楽を諦めた人》で、
(フリーターをしていたが、大学生が楽しそうだったので、勉強して、
(慶應大学に入学して卒業したとあります)

カスミはチェロの弦が切れても放っておくほどの、
トラウマ体験をしているのかも知れない。
音大は競争社会で能力の優劣を、否が応でも意識せざるを得ない大学です。
(私は音大出身で才能の有る無しを嫌と言うほど思い知らされたものです)
音大生の持つチェロって、200万円から500万円くらいするのでは?
入学までのレッスン料に学費その他・・・。
親はそのことは責めないで、結婚、結婚とカスミを責める。
(やはり解せません)

チェリストになりたかったなら、
ソリストを目指していたのでしょう。
そして挫折した。
競争から下りて傷を癒しつつ、
静かに生きる道を選んだ。

かなり以前から教育現場が変化しています。
1、小学校では50メートル走の順位をつけない。
2、親の職業を聞かない、
3、生徒の住所も明かさない、
4、教師は家庭訪問を辞めた、
5、子供たちは互いに下の名前で呼び合う、
(かなり大きくなるまで、お互いの姓を知らない)

差別をしない、
競争をしない、優劣をつけない、
その教育の陰で、
実は熾烈な虐めが行われていたり、
不登校が増え続ける。

コールセンター勤務から幼稚園教諭に転職しただけでも、
生身の人間と向き合う仕事。
カスミが変化したように思える。
そして世永真帆(前田敦子)と共に、
新解釈「シンデレラ」の紙芝居を作るものの、
勇気がなくて途中でやめてしまう。

この映画は、
生き方の多様性を描いたようでいて、
自らの意志で競争から下りて、迷いながら
生き方を探し求める若者の姿を
描いているように見える。

ラストに登場する同僚役の北村匠海。
考えの似てる彼が、ソバタ・カスミの人生の起爆剤になるのかも知れない。

ソバカスの試行錯誤は、
まだまだ続く。
40代のカスミ、
50代、60代のカスミを見てみたい。
そう感じる映画だった。

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琥珀糖

3.0前田敦子のキャラが強い

2023年4月15日
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恋愛感情がない女性が主人公なので「やがて君になる」を彷彿とさせ、若干それっぽい流れにもなるが、こちらはよりリアルに一人で現実に対峙する。
主人公が家族には強くでるが、外ではあまり主張しないので、若干消化不良感がある。その分友人役の前田敦子が主張するのだが、それで主役を食ってるような?
映画では主人公は理解されないが、現実、こういう人って割といると思う。
前田敦子、映画では結構見るが、今作は特によかった。

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ひとふで

3.5共感

2023年4月15日
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鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

普段の私だったら起伏のないストーリー、
いつも背が丸くて魅力に欠けるヒロインにうんざりしていたことだろう。
事実、妻は余り好感を持っていなかった。
私がこの映画を評価するのはヒロインへの共感以外にない。

私には性欲はあったので結婚はして家族を持ったが、
それ以外の点の生きづらさはヒロインに強くシンパシーを感じる。
北村匠海が歓迎会を断る気持ちも
別々に映画を見る気持ちも手に取るように理解できる。
私も妻に別々の映画を見ようと提案することがよくあるが、
妻は怪訝な様子で理解してくれない。
それがこの映画への評価の違いに表れている。

役者の中では前田敦子には驚いた。
雰囲気のある女優になったと思う。

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みみず

4.5これはいい

2023年3月15日
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22年最後にいい邦画で気持ちよく終われる!
家族映画を立て続けに鑑賞しているが、
それぞれキレイゴトではない家族の物語があり、この映画は個人ではない家族映画と思っております!

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雨の夜はヤバイゼ

5.0 三浦透子さんというだけで期待値は上がったけど、周りの評判が良くて...

2023年3月8日
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鑑賞方法:映画館

 三浦透子さんというだけで期待値は上がったけど、周りの評判が良くていく。シナリオも良かったけど、透子さんと前田敦子さんのナチュラルな演技がよかった。
 シンデレラはサイコー。最後まで見たかった。
 お父さんを巻き込んだ家族の物語になっていること、敦子さんの話も構造的によくできていた。細部の話もいい。

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えみり

3.5元旦に鑑賞

2023年3月8日
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モテる女性の多様性を観た気がします。

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HIROMIX

4.5誰にでも元気を与えてくれる

2023年3月6日
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鑑賞方法:映画館

なんとなく印象に残る脇役の多かった印象の三浦透子さんが、ずっと主演で中心にいるとその表情の豊かさに、今更驚くばかりです  8年前「私たちのハァハァ」という女子高生4人が北九州から東京を目指すロードムービーがあって、その1人が三浦さんでしたが、8年経ってこんな立派になられたことに嬉しさを感じます  本作のタバコのポスターも、また仕事の休憩中にタバコを吸うシーンも、適度な「やさぐれ感」がある一方で、子どものような表情をみせる場面もあって、そして最後の歌も、彼女あっての作品となりました  自分の思いとか、考えていることが否定され続けていても、ちょっとでも理解してくれる存在があると、それまでの鬱積が消えて目の前が大きく開けていく  押しつぶされそうになるしんどさにあっても、少しの理解者があれば頑張れるのかもしれない  父親にとっての娘のかけてくれる優しい言葉もまたそうなのでしょう  子どもの時から観ていた田島令子さんも安定した存在感でした  前田敦子さんも適度な「やさぐれ感」の役が多いように思いますが、ますます安定されていますね(3月5日 ジストシネマ和歌山 にて鑑賞)

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chikuhou

5.0年の初めだったら初笑い!?

2023年2月28日
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2022年の最後にふさわしいクスッと笑える作品でした。婚活、恋愛、多様性
普通とは違う価値観で描かれたシンデレラの
デジタル紙芝居、とても面白かったです。
母親に連れられて当日にいきなりお見合いだと知った三浦透子さんの演技も良かったです。
議員の選挙に出馬して演説の真っ最中に
横から娘さんの飛び入り参加!?
男性よりも女性の方が強く描かれていました。
三浦透子さんの妹役の伊藤万理華さんは
サマーフィルムにのっての映画を観てから
他作品でも見たいと思っていたので
それも合わせてファンタスティックでした。

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美紅

3.0三浦透子

2023年2月26日
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が、実際に共感性の無い人にしか見えなくて、自分にはドキュメンタリーになってしまいました。なので映画は悪くないです
キャスティングに文句言うつもりは全くないですが、例えば清原果耶とかの儚げ女優さんだったらもっとジレンマを感じられたかもしれないのです。まあ、ジレンマ感じないでくださいと云うのもあるのかな?

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michi

3.5ジェンダーについて考えさせられた。

2023年2月25日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

ジェンダーについて深く考えさせられた。
三浦透子さんの演技が心地よく、ジェンダー問題に対する葛藤がこちらまで伝わった。
普通ってなんだ?て思わされるようなシーンが多く、マイノリティな主人公らの考え方は、時に他人に押付けてしまうような描写もあった。ただ、主人公らは日頃から窮屈な思いもしているので、それを否定されたシーン時の辛さは観客の私の胸を締め付けるような感覚に陥った。
理解しようという気持ちが強く、中々感動は出来なかった。
ただ、いい作品だったし、羊文学(歌うのは三浦透子さん)の主題歌も良く、本当に見てよかったと思う。

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Ling

4.0そばかす蘇畑佳純は素が素敵

2023年2月22日
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「そばかす」玉田真也監督
三浦透子主演
刈谷日劇

恋愛感情が備わってない人、蘇畑佳純そばたかすみさん
人に対して疎外感があるものの人との付き合い方は良いと見えた。
自分を大事にすること
本当の自分のままで
人とつながることの大切さ
人との関係の中で気持ちを素直に出せて
大事な自分になっていく。
家庭の中で日常にある感情が交錯し合い皆んなある意味で素直でそのままだけど、芯にある自分を言葉にできるって大事だね。
そばたさんの周りの同級生2人がとても良かった。
多様性と言う言葉で
自分寄りの付き合いだけに埋没しないところが
これからの社会に希望が持てる映画だった。

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gomako1933

4.0感情は自由に持っていいものです

2023年2月20日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

大昔から個人個人バラバラであったのだろうと薄々みんな分かっていたと思うのです
時代によって大人達が勝手に枠を作りそこへ当てはめていたのでしょうね
まだまだ人類は未熟で幻のような常識の中で生きていくには己を出すことがまだ危険な時なのかもしれないのかも
正義も曖昧だし大国が戦争もしている
その一方では何々ハラスメントと言っていったい何をどうしたら良いのかも模索中
個々の性格や癖や思考、思想などを分析してしまったら誰だって何かしらの病名がついてしまうのかもしれないな〜などとずいぶん前から思ったりしています
丸四角メガネの人が言ってました
人と関わることは大なり小なり人を傷付けてしまうことなのだと

本当のことをカミングアウトしたら親が悲しむかも知れない、「好き」と言われてそれを拒んだら相手を傷付けてしまうこともあるでしょう
人と関わるのはそれを踏まえて人と生きていくしかないのでしょうかね
あまり臆病にならずにもっと楽になってもいいんじゃないかと思います。

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カルヴェロ

4.0自分に正直でありたい。

2023年2月12日
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映画を観ると、自分がいかに固定観念に囚われて生きているかを改めて思い知らされて、もはや気持ち良い。
初っ端の合コンのシーンで、好きかもと言われるシーンハッとさせられた。
自分の意思が希薄な私は、自分が相手をどう思うかに関わらず、好きかもと言われたら、一気に自己肯定感があがり、選ばれた、ということに舞い上がってしまうと思う。
自分の意思に関わらず、相手に選ばれることにしか自分の価値を見出せない、旧タイプのシンデレラと全く同じだった。
なので私は終始、苦しむことや悩むことも多いけど、自分の気持ちに正直なカスミが眩しかった。
もっと自分の気持ちを大切にしなければ、勝手な常識に囚われていると、自分に正直に生きている人を苦しめたり、理解できなくなってしまう可能性があることに気付かされた。
わたしは常に人の目が気になってしまうし、誰にでも好かれたいと思ってしまう。その意識より、自分の気持ちに比重を置きたい。
まずは映画を観終わった後の、たくさんの人で賑わう繁華街でひとり、気ままに歩いてみた。
自分が気持ちいいな、と思う方向にいきたい。
そんな、柔らかくて清々しい気持ちで歩く帰り道が心地よい映画。

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のん

5.0三浦透子さん、いい!

Mさん
2023年2月7日
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三浦透子さん。とてもよかった。
今まで、そんなに好きではありませんでした。でも、この三浦さんは、普通にとてもいい。
見に行ってよかったです。

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M

3.5ダイバーシティ

2023年2月7日
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鑑賞方法:映画館

世の中の固定観念、風潮に生きづらさを感じてる方に見て欲しい作品です。肩の力を抜いて鑑賞できます。ダイバーシティなどの流行フレーズを叫ぶ人にも見ていただきたい。三浦透子さんの演技も自然体です。

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こうたんまる

5.0観た時がめちゃタイムリー

2023年2月6日
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あの人更迭後に観ました。ヒロイン、あの人の隣には住まれませんね、価値観が違うんで。いや、是非隣りに住んで欲しいです。二人のバトル、これ又映画化の価値有るんでは。

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ホモサピエンス

4.0恋愛感情を持たない女性の「なんでもない」1人の物語

2023年2月5日
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鑑賞方法:試写会

知的

難しい

幸せ

恋愛感情を持たない人をアセクシュアルと言うらしい。そんなヒロインの何でもない物語。その「なんでもない」雰囲気が色々と考えさせてくれる作品。

30歳、独身。親は口うるさく、妹夫婦は騒がしそうだ。無理やりお見合いをして、良い人と出会うが…。メ~テレの映画レーベル、(not)HEROINE moviesの3作目は、欲しがらないヒロイン。いや、それが分からないヒロイン。もちろんそれが悪いとか良いとかの話をする訳では無い。ただ、適齢期とされる30歳に迫る転機は皮肉にも結婚や恋愛なのである。客観的に捉えながら何度もその感情を問い続けてきたカスミの感情をひらりひらりと観ていく。

玉田真也監督のトークセッション付きの試写会だった為、いくつかウラ話を聞くことができた。中でも興味深いのは、作品の7割がワンカットであることだ。舞台畑の人だからとも思っていたが、どうやら意図したモノらしい。そこで流れる空気感、家族や友人との関係で生まれるユーモアが感情を交錯させ、暗いトーンになりすぎないような工夫がされている。私はそこにある言葉を重く受け止めてしまったが、割と周りは受け入れたこともあってか笑いにも変わっていた。良し悪しではなく、それだけ普遍的で人間のユーモアが強いのである。そこがワンカットと相まって爆発していく。実に面白い反応の数々だ。

主演は三浦透子さん。『ドライブ・マイ・カー』を始め、何かと飄々とした姿を連想するが、この作品では実に表情が多彩。喜怒哀楽が全面に出た、彼女の主観が覗く作品になっている。共演には前田敦子さんや伊藤万理華さん、佐藤玲さんに北村匠海さんといった豪華なメンツ。静岡のロケーションもあり、見応えと柔らかさが効いていた。

自身のあるべき姿のために立ち向かうことが全てではない。だが、受け入れてくれる人を待つことも悪くないのかもしれない。自分を保つためにすり減らしても良いことはないのだから。ダサい走り方でも、今を懸命に走ればきっと見えてくる。

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たいよーさん。

4.5価値観の衝突

2023年2月3日
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鑑賞方法:映画館

難しい

幸せ

萌える

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唐揚げ

3.0AV女優のマエアツ

2023年2月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

難しい

萌える

30歳の蘇畑佳純(そばた・かすみ)は、チェリストになる夢を諦めて実家にもどり、コールセンターで働きながら単調な毎日を過ごしていた。
妹は結婚して妊娠中、 父は鬱で休職中、バツ3の祖母は思ったことをなんでも口にし、母は、佳純に恋人がいないことを嘆きいていた。
恋愛したいと言う気持ちが湧かない佳純は、恋人が居なくても寂しくないし、十分幸せだが、周りは信じてくれなかった。
ある日、海辺で同級生の真帆と出会い、彼女のストレートな生き方に共感し、一緒に暮らそうとするが・・・というような話。

多様性の世の中だから、LGBTQや恋愛感情の湧かない人も居るだろう。そんな女性を演じた三浦透子が素晴らしかった。
伊藤万理華、坂井真紀、も良かったが、前田敦子が本作でもなかなかの女優ぶりを見せてくれた。
三浦透子と並ぶと前田敦子が可愛く見えるのは不思議だが、服のセンスも役に合ってて素敵だった。元AV女優役なら濡れ場も見たかったかな。

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りあの