「『逃げている方が共感できる』」そばかす いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
『逃げている方が共感できる』
所謂、『アセクシャル』『アロマンテイック』を扱った作品 考察サイトに依れば今作品の構成は他の類似作品と同じような建付けだということで、追いかけていない自分からすれば、ステレオタイプ的作品なのかなぁと少々残念な気もするが、まぁそこは置いておいて・・・
主人公役の三浦透子といえば"ドライブマイカー"で有名になったが、今作ではより台詞が多い役回りである だからなのかこの人の弱点がクローズアップされたように思えた 寧ろ今俳優はバイプレイヤーとしての輝きが似合っているのではと・・・ そういう意味では前田敦子のバイプレイヤー振りが逆に光っていた様に思える ヤサグレ感を演技できる幅を身につけたアッちゃんは今後も見逃せない
ジェンダーを扱った作品として意欲性は充分評価したい 社会性に切り込む部分(幼年期から多様性は取り扱いしない方がいいとの馬鹿な意識等)をもっと深く突っ込んで欲しかったけどまぁ、温作品のキモはそこではないようだ 自分を貫けば絶対仲間はいる、自分を信じろというテーマを主張したいのだろう メーテレという地方テレビ会社が扱う内容なので、ポジティヴさをラストに添えていい感じに収めたかったのは致し方ない 何でもかんでも"立場"ってのはあるからね
"アセクシャル"は想像を要するが、"アロマンティック"は理解出来る 男はそういう人多いのではないだろうか 結局、"ヤりたい"事="恋愛"なんて女性に対して失礼であり、しかし現実は口に出せない そもそも人を好きになるとはどういうことなのか "自己犠牲"が基準ならば、それは対象は性別は関係無いし、もっといえば偶像崇拝だって、宗教だって自己犠牲の上に成り立っている 右巻の総本山、日本会議に説明して欲しいねw