「シリアスなテーマをコミカル演出」映画 イチケイのカラス odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
シリアスなテーマをコミカル演出
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水俣病のような工場排水の公害問題を追った社会派ドラマなのに、無駄なセリフに不自然な涙や笑いを塗せてエンターテインメント化を図ろうとした演出はまさにフジテレビらしいがふざけすぎ。庵野監督友情出演らしいが本筋とは無関係な居眠り裁判官役、なんじゃこりゃ。
公害問題と言えば悪役は利益優先の工場側と決まっているが本作では地元の住民が隠蔽の張本人という、なんとも後味の悪い設定。
竹野内豊と斎藤工に似たような髭をつけたメークのせいでどっちがどっちか紛らわしい、前半は国家権力に逆らったせいで裁判官から弁護士に転向かと錯覚した、なぜ似せる必要があったのでしょう。
前半で謎をばらまいて後半で伏線回収というのはサスペンス物の王道だが無駄に長い印象、おふざけなしのリアルな演出で観てみたかった。
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