「偽SMAPや月9バカは笑えても首皺ババアは笑えない」映画 イチケイのカラス 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
偽SMAPや月9バカは笑えても首皺ババアは笑えない
2023年映画館鑑賞8作品目
2月19日(日)イオンシネマ石巻
ハッピーナイト1300円
原作未読
テレビドラマは昨年4月に録画したものの観るのを忘れていた
本日の午前中に1話だけ鑑賞した
破天荒な主人公とツッコミ役の堅物な同僚のやりとりが面白かった
はじめは東京
なんやかんやでのちに熊本
やはり全話スペシャルドラマも観た方が良い
今回は主人公が岡山に転勤し準主役はその隣で制度を利用し裁判官を辞めない形で弁護士に転身
監督は『コンフィデンスマンjp』シリーズの田中亮
脚本は『きな子 見習い警察犬の物語』『プラチナデータ』の浜田秀哉
貨物船とイージス艦の衝突事故
裁判官の入間は防衛大臣と徹底的に争うかと思いきやそれはフェイク
町ぐるみの隠蔽工作がメイン
古畑任三郎でも似たようなものがあった
コメディータッチな社会派ドラマだがこの作品の場合レビューにおいて国家権力がどうのこうのとか地方の閉鎖性とか嫌味ったらしく論じるつもりは微塵もない
キムタクが検事を演じた『HERO』と似たような雰囲気を感じる
主人公が高校中退という異例の経歴も共通している
自分にもあったらおそらく子宮にも響くに違いない竹野内豊と斎藤工の美声
あれがスリムクラブの人みたいならせっかくのイケメンも台無し
世界が認めた黒木華の演技力
バリエーション豊富な表情は観ていて飽きない
なぜか親しみを感じさせるあの顔だちは好きなタイプ
サイズが合わない寝袋のシーンが面白かった
滋賀県のふるさと納税の返礼品でなぜか鮫っぽいのもなんか変だけど
人魚というよりジョーズの凄惨なシーンを思い出した
その前の夜這い?ってところも
駅のホームでの心がポッキリのやりとりも好き
裁判所の前でパフォーマンスを繰り返す環境保護団体の緑の人たちの存在が邪魔だった
特に小日向文世と斎藤工のやりとりのとき
麿赤兒っぽいアングラ系の舞踏は子供の頃から気持ち悪いと感じ生理的に嫌いだったし今も嫌い
柄本時生の変な踊りもいらない
一番古い『のび太の恐竜』でテンション上がりまくりで変になったのび太を彷彿させた
誰の友情か知らないけど庵野秀明を役者として使わないでほしい
はっきりいって迷惑だ
よく見ないと気づかないエキストラなら良いけど
元女子アナが熱演している
むしろなんでTBSなんかに入社したのか意味がよくわからない
あのときは役者よりアナウンサーになりたかったんだろうけど
それにしても首の皺がすごい
まるで中島みゆきだ
首が長めの人はこうなる傾向があるんだろう
あの役にあの首の皺はマッチしていた
無念な思いからくる窮状がひしひし伝わってくる
出演者
熊本から岡山県秋名市に異動してきた裁判官の入間みちおに竹野内豊
他職経験制度で弁護士に転身しみちおの赴任先の隣町日尾美町で弁護士事務所を開いた坂間千鶴に黒木華
弁護士を辞めるみちおに裁判官転身を薦めたイチケイ(東京地裁第三支部第一刑事部)の部長裁判官の駒沢義男に小日向文世
みちおのお目付役として岡山に赴任した検事で糸子の夫の井出伊織に山崎育三郎
イチケイの書記官の浜谷澪に桜井ユキ
元イチケイの事務官で井出の妻の一ノ瀬糸子に水谷果穂
史上最年少で防衛大臣に就任した岡山選出の国会議員の鵜城英二に向井理
秀彰の妻で鵜城を切りつけようと傷害事件を起こした被告人の島谷加奈子に田中みな実
イージス艦との衝突事故で亡くなった貨物船の船長の島谷秀彰に津田健次郎
岡山地方裁判所秋名支部の裁判官の土井潤に柄本時生
岡山地方裁判所秋名支部の裁判官の赤城公子に西野七瀬
坂間とコンビを組みシキシマ株式会社に関わる弁護士の月本信吾に斎藤工
シキシマ株式会社の工場長の木島昌弘に平山祐介
シキシマ株式会社の顧問弁護士の三田村武晴に尾上菊之助
シキシマ株式会社の産業医の小早川悦子に吉田羊
悦子の夫で日尾美町役場地域推進課職員の小早川輝夫に宮藤官九郎
和菓子屋で働いている植木幸太郎に八木勇征
商店街の花屋の娘の相良恵に八木莉可子