「ヤッツケか、マジもんかの分かれ道。ってヤツ。」映画 イチケイのカラス bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
ヤッツケか、マジもんかの分かれ道。ってヤツ。
西野七瀬は可愛いし、黒木華はさすがだよ。で終わっちゃうw
やっぱり脚本、と言うか設定、と言うか。ザルでガバガバな訳ですよ。シラーってなってしまって。こりゃ、突っ込んだら負けの話か?と、一歩引いたところから物語を眺めるしかないってのが。予想はしてたけど。あ、これはアカンやつっぽい、って感じたのでスルー態勢に入ってたんですが、この1月最終週、他に見たいものも無くw
そもそも、貨物船が沈没時にGPSは一緒に沈んちゃって....ってw
何時の時代の話ですか?もっぱら業務に使用される船がAIS(自動船舶識別装置)不適用なんてありえないでしょ。
有機フッ素化合物はPFOAと標記されてましたが、わが国では2020年から「製造と上市」が禁止、完成品の含有率に規制が掛かります。でですよ。これはいきなり発効されたものではなく、記憶では2007年あたりから、REACH規制の一環として、含有率の調査・代替え技術の技術開発、なんてのが行われました。手っ取り早く言うと、当時、日本全国の工場では「有機フッ素化合物使ってる?今後使っちゃダメなんだけど、どんな対応するの?何時から?対応できた?」と、監督官庁の調査が入ってるんです。「大手」の網抜けは無理ですよーーーーー!
そもそも、その汚染土とか言うやつ、どこに捨てるん?
それそのものがヤバいやんw
と、放射性物質じゃあるまいし、携帯可能なセンサーなんてありません。
まぁ、法廷内のやり取りに関しては、そもそもがコメディ演出って事で。
取りあえず、シナリオの前提条件でガバガバな所だけ、ツッコんでみたw
マジもんの脚本、ハリウッドあたりのって、そういう所の調査やなんかが徹底していて、かつ緻密に造り込まれてると思うんですよね。邦画の脚本の雑さが気になる一本でした。
良かったところと言うと、泣く場面でも、ただ単調に泣かない黒木華の演技に感服しました。様々な思いが去来する様が見て取れるのって、すごいと思う。
良かった。黒木華が。