「国家権力と企業城下町」映画 イチケイのカラス しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
国家権力と企業城下町
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通常スクリーンで鑑賞。
テレビシリーズとスペシャルは視聴済みです。
ミステリードラマの劇場版のストーリーで、スケールアップ感を醸し出すために強大な権力との戦いを主軸に据えたものがひとつのフォーマットとして定着している感がありますが、本作もご多分に漏れず、そのパターンの作品でした。
イージス艦と貨物船の衝突事故と地方都市に根付く大企業の環境汚染疑惑。ふたつが繋がっていく過程がダイナミック。
(少し強引だなと感じたところもありましたが、もしかしたら私が見逃したり聞き漏らしているだけかもしれません)
ドラマ版同様のコミカルさもありつつ、物語が進むに連れハードになり、立ちはだかる困難にハラハラさせられました。
法の限界や社会正義の難しさ、隠蔽体質への告発は非常に考えさせられるところがありました。立場によって変容する正義や真実、何が正しくて何が間違っているのか、悩み抜く坂間千鶴に入間みちおが掛けた言葉が胸に沁みました。
[以降の鑑賞記録]
2024/01/06:土曜プレミアム(地上波初放送)
※修正(2024/01/06)
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