「なかなかよかった です」映画 イチケイのカラス ConicalSpoon436さんの映画レビュー(感想・評価)
なかなかよかった です
原作,TVドラマ,番宣を観ておらず、ポスターもろくろく観て無くて、視聴しました。なので主役は月本信吾(斎藤工)さんだと思ってみていました。ところがまさかの途中退場。裁判官・入間みちお(竹野内豊)さんが主役だったとは途中まで気がつきませんでした。登場が遅すぎですね。ドラマもこんな感じなのでしょうか?
結論ですが、和風映画としては、なかなかよかったと思います。若干、難しい法曹界の話がでましたが、雰囲気はわかるので楽しかったです。あと、冒頭の大桃コロコロ事件が、後半に、こんなふうに伏線回収されるのか!? ということになった時には、ちょっといい意味で感動しました。伏線がいろいろと回収されていくのは面白いです。
ただ、3点突っ込みどころに気がつきましたので、そこだけ茶々を!
(1)映画の紹介に「史上最年少の防衛大臣に対する傷害事件を担当することに。事件の背後にイージス艦の衝突事故が関係していることに・・・」とあったので、防衛大臣が地元大企業の工業用水汚染問題の黒幕か!? とよんでいたのですが、思いっきり外しました。
(2)地元大企業の工業用水汚染問題ですが、「法律で規制されたから、対処方法が無く・・・・」という言がありましたが、ここはおかしいと思いました。あれだけの疾病者がでているのなら、工場の製法を変えていないのであれば、法律で規制される前の過去から、疾病者が多数出ていたはずです。
(3)ストーリー中に坂間千鶴(黒木華)さんが、自分の貯金を下ろして、土壌汚染の調査をしているかのような言がでてきましたが、通常(?)このようなことはありません。民事事件なので調査費用は依頼者の負担となります。なので、約1000万円を企業から損害賠償として受け取っても、土壌汚染の調査経費と、弁護士の着手金・成功報酬で半分近くは、原告からお金が飛んでいくと思います。民事の原告にはなるもんじゃありませんね。勝っても負けても大損です。
補足
自分の評価基準に従うと、3.5と4.0の間なのですが、「主人公※が 頑張って ピンチになりながらも努力して 最後に目的を達成する体の作品」を自分が好きなため、ちょっとプラス評価ギミにしました。
(※:厳密には主人公ではない、坂間千鶴(黒木華)さん、月本信吾(斎藤工)さんが頑張ったのですが、まぁーよしとしています)
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画