NOT BEERのレビュー・感想・評価
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嘘にも色々
全員嘘つき!とデカデカ書かれたポスターに通夜の晩偶然集まった遺産を巡る4人の騙し合いにどんなワクワクが詰まっているのだろうかと楽しみに鑑賞しました。
嘘と聞いて、あっと驚くようなどんでん返しがあるエンタメ映画を期待したけれど、そうではなくこの映画は【嘘】をテーマにした人情物語でした。
全員が違う『生きていくための嘘』をつき、それらがほろほろと解けるように真意が明かされていく。
主軸はコメディタッチでありながら、それぞれの心情を明かすシーンでの静けさとの対比が素敵でした。
舞台作品的な温度感が映像に残っていて、そのシーンに映っていない人物達の描写が見えてくる、まるで舞台そのものの様な生きた映画。
【嘘つき】【騙し合い】の単語に釣られて、鑑賞後に『騙された!!!!』と膝を打つ爽快感を想像するとコレジャナイ感・肩透かし感がありますが、身勝手な、人のための、都合のいい、あらゆる嘘を通して人の優しさを感じる映画だと思います。
「思っていたのと違う」という与えられた印象すら【嘘】だったのかなと思うと、あらゆる全てが【嘘】を基軸に出来上がっているのは見事だなぁと思いました。
そう感じて見る2回目は違った視点で見れそうなので、また見に行きたいと思います。
始まりと結末のギャップに吸い込まれました。
あっという間の72分に笑って泣ける
サクッと観られて心温まる、詐欺師たちの騙し合い
発泡酒でも旨けりゃオッケー
『夜のまにまに』の永瀬未留を目当てにチェックしてたら、主演は『パラフィリア•サークル』の人やん。
序盤、かなり大袈裟なコメディ芝居にやや戸惑う。
冒頭はまだいいのだが、通夜になると詐欺師2人と他2人の温度感が違いすぎるのだ。
この辺は早妃が酔っ払うあたりから解消されてくるが、リアリティラインの引き方に困ってしまった。
まぁ、結果バカ映画だったわけですが。笑
詐欺師と早妃の嘘は、それこそDNA鑑定なんか考え出したらすぐバレる。
辻が証拠映像を消そうとしないのは単にいい人だから?
そもそも通夜が鮫島たちとの約束の日で、たまたま土砂崩れがあって、とか偶然にもほどがある。
持病の薬を飲まず半自死、とかじゃなきゃ成り立たん。
“最後まで残った人物”を見届ける人も必要なハズで、弁護士は参加しちゃダメだろ。
結局ハルエさんは(押切が正体を明かしてない以上は)無縁仏だったわけで、誰が通夜を開いたのか。
まぁ、そういうツッコミを入れる作品じゃないのだろう。
早妃や辻の正体や動機も綺麗すぎて、もうひと捻りあると思ったらそのまま。
最後、鮫島が朝目覚めたときも誰かが全部掻っ攫ってるのかと思えば、平和な終わり方だった。
そういった面で、“騙し合い”に関しては肩透かし。
コメディもつまらなくはないが振り切れてもおらず、どちらにも中途半端な印象は拭えない。
ハルエさんの真意も、亡くなってること以上に上述の偶然性によってスッキリとはならないし。
楽しかったのは楽しかったけど、あくまで人情コメディかな。
押切がやたら半裸になるのは女性向けサービスだろうが、だったら風呂に入るところは早妃さんに譲(以下自重)
それにしても、サスガにサクラレビューが多過ぎる…
バカの理論は難しいw
面白い素敵な映画『NOT BEER』
こんな展開だとは!!
素直に楽しむために情報をあまり入れないように観覧しましたが期待値を遥かに超えてくる!!
笑いあり涙あり感動あり
最高の作品でした。
結末を知った上でもう一回見たい、そんな作品です。
なにより押切くん役の相馬理さんが可愛い💞
嘘と本音の境界線に笑って考えさせられるコメディ
おっと、そこまでは想像してなかったぞ!
この作品の魅力は、嘘と本音の境界線だと思います。嘘を抱えた登場人物が遺産を得るために策略をたて、物語が進むにつれて露わになっていく本音。この過程が、絶妙なバランスで創られており見やすく理解しやすい作品だと思います。また、家族や他人とのつながりなど通夜という場で偶然集まった他人同士が、騙し合いを通じて次第に心を通わせていく様子は、血縁や過去にとらわれない新たな「家族」や「絆」の形を提示しているように感じました。
主人公のキャラがとても良い
本作を見るのは2回目だが、テンポ感に惹き込まれてしまう。撮影している場所は1つで、主な登場人物も4人しか居ないが、コメディもシリアスも楽しめる作品。特に主人公2人のキャラクターがとても良く、見る度楽しい気持ちになる。段々と真実が明らかになっていくストーリーはとても面白く、見ていて飽きない。NOT BEERというタイトルも映画の内容似合わせでとてもいいなと思った。
面白かった
俳優さんの演技がかなり良かった。また、画面の構図も面白いカットが複数あり、見ていて飽きない。
葬儀の後の遺産をめぐる争いにもかかわらず、見事にコメディタッチで描かれていて各人物たちの個性や思惑が絡み合い、一つの狭い家の中で繰り広げられる濃い騒動を存分に楽しむことができた。
それぞれの持つ嘘が明らかになっていく中で、途中の押切に関するストーリーは驚きを持って楽しめた。
ただ終盤にかけて少し分かりやす過ぎる展開で、伏線や終盤にかけての匂わせが多かったこともあり、予想できる範囲すぎてそこまでラストの展開にはあまり驚けなかった。
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