ロッキーVSドラゴ ROCKY IVのレビュー・感想・評価
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これがロッキー4
作り直して正解。
人の死を扱ってるから、あのロボットの存在は正直邪魔だった。
人間ドラマに重きを置いた編集をされてて、見事に生まれ変わった。
オリジナルでは未使用だったあの曲も序盤で使われてて満足。
唯一不満なのは、アポロが滅多打ちにされてる時にタオル投げるのをロッキーが躊躇うシーンの削除かな。
何気ないシーンだけど、友を助けたい気持ち、アポロの意思を優先したい気持ちの狭間で揺れ動くロッキーを表現してる良いシーンだったから、そこは残念。
迸る古典の上塗り
時代背景の露骨な対比画が応酬、オールドファンも再び虜になるサウンドで胸に迫る。やはり本作は、楽曲が際立って良い。要所でのビジュアルと音源の相性が絶妙で、80'sの熱気が吹き荒れていた。名作ボクシング映画は数あれど、やはりクラシックの強みが滲み出る。男らしく泥臭く、愛を抱き闘うこと。ファイターの原点である姿が剥き出しであり、それは感動するはずなのだ。
ストレート
劇場でちゃんと観たのは初めてかも。 あらためて、意外な展開などなにもないことに、それでも激しくアガることに、驚愕… またなによりも本当にストレートな「拳闘」の話であることを理解した。 「人間」ロッキーと闘うことで、機械であったドラゴが「人間」に戻って闘うこと。そしてそれがもたらす残酷な運命を「クリード2」によって知っていること。 『ウォーリアー』並に熱い話なのだな…いや順番逆だけれども… いくらなんでもソ連国民がロッキーコールをすることはないだろうけれども、それこそがスタローンのある意味素朴な人間観なのかも。いや良い意味で。
漢は黙ってゲンコツ勝負
スタローンの作品のセリフ回し大好きです。 何と言うか強烈な名言とかではなく、各場面でリアルでスッと腑に落ちるセリフが多く、また多くを語りすぎないところが映画に没頭できる大きな要因になっています。 周囲の煽り、家族の反対、自分との葛藤 単純な米ソ冷戦の代理戦争にするのでは味がない。 そこであえて個人の気持ちを最優先にするというひとつの答えを提示し、それに真摯に向き合う姿勢を双方の立場からみせることで漢のかっこ良さが引き立っています。 この映画は単純なストーリーが無駄なく展開されていてひとりひとりのキャラが際立つのも最高ですね もちろんちょっと古い世界観なので若い世代に全てを理解しろとは言えないですが、逆に今の時代では表現できない熱さがあります。 奮い立つものを観たいアナタにおすすめです。
誇りを懸けて…より熱くエモく蘇った死闘!
ロッキー・シリーズ第4作のディレクターズ・カット版。
字幕スーパー版で鑑賞。
オープニングから違うのには驚かされましたが、シルベスター・スタローン監督によって見直された本編は、オリジナル版よりも人間ドラマに深みが増し、洗練された印象でした。
無駄なシーンを省いたことで焦点が定まり、ファイターとしてのプライドをかけてドラゴに挑んだアポロの決意や、友のため、誇りのため、命をかけた試合に臨むロッキーの心情、彼を心配しながらも全力で支えようとするエイドリアンの心の揺れ動きが克明に浮かび上がって来るようでした。
クライマックスのファイトシーンも長くなっている気がしました。スクリーンいっぱいに展開された死闘は、まさに「ロッキーVSドラゴ」のタイトルに相応しい激しさで、劇場内に響く打撃音や包み込むような歓声に興奮してしまい、座席から身を乗り出して手に汗握り観入ってしまいました。
ロッキーの最後のスピーチ、現実が現実なだけに一層心に響きました。1日でも早く平和が訪れることを祈るばかり…
[余談1]
ロッキーとドラゴの試合後の、ソ連首脳陣の描き方がオリジナル版から180度変化していたことに驚きました。
2パターン撮っていたとは…。本バージョンが公開されたタイミングを考えると、監督の先見の明、と云うことか?
[余談2]
タイミングと言えば、今年になって立て続けに、80年代を代表する作品を、片やきちんと踏まえた完璧な続編(トップガン:マーヴェリック)、片や監督の手によって新たに生まれ変わらせたバージョン(本作)を映画館で観られるだなんて、そんな夢のような瞬間にリアルタイムで遭遇することが出来て幸福過ぎる。映画が好きで良かったと心の底から思いました。
ま、印象は変わらないですが
1986年に日本で公開された「ロッキー4/炎の友情」を、監督・脚本・主演のシルヴェスター・スタローンが42分の未公開映像などを追加して物語を再構築した新しい「ロッキー4」と言うか、シルヴェスター・スタローンが何時ぞや、インタビューで「ロッキー4」「パラダイス・アレイ」「ナイトホークス」はもう一度、編集を再検討するか、撮り直したいと言っていたが、当時、自身で脚本、監督した本作品を再編集して公開されました。 当時、「ロッキー4」は見ましたが、今回は前作やシリーズの見直しと言うか、予習はしないで臨みましたが、印象としては、見ている方は、「ロッキー4」にしろ、「ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV」にしろ、同じ印象かな・・・・ むしろ、今頃見せられても、皆若いなと言う印象しかないかな・・・ ただ、バート・ヤングの出演の方は本作品では、印象が薄くなった気がして仕方がない・・・ 改めていうのなら、映画がまだまだ生ものだった頃の作品ゆへに、CGでリアリズムを作るのもいいけど、CGが無かった頃のリアリズムの追求と言うのも当時の映画の本当に良さと言うのを再確認したかな・・・・ 手段に過ぎないんだけど、しかし、現代のカーチェスやカーアクションも凄いと思うけど、70年代のボコボコしたカーアクションの方が胸を高まるていうのかな・・・・あまり作りモノ過ぎていないと言うか、本作品も、何とも「痛い」がしっかり表現されていて、なんか良かったな・・・・ あのしゃべり方、あの独特な顔やイメージが、シルヴェスター・スタローンこそ、ロッキーそのものだと思うね。
アイ・オブ・ザ・タイガー!!
ボンクラ中学生の自分が初めて一人で観に行った映画が「ロッキー4」(確か同時上映はロブ・ロウの栄光のエンブレムだったか⁉) 今回、中3以来三十ウン年振りに鑑賞 当時はドルフ・ラングレンサイコ~!「イッツァバーニングハー~ト♪」なんて呑気に口ずさんでいたが、3、4、5のロッキーはとかく馬鹿にされがちで、今考えてみると童貞中学生だから刺さったんだなぁと アポロの入場シーンは今観ても最高で(JBのインパクト!!)、当時友達と教室で「リビインアメ~リカ~♪」と踊ってふざけていたことまで思い出してしまった(アボロは浮かれポンチで、そりゃ愛人と子供までつくるよなぁだし、スタローンはスタローンでブリジット・ニールセンと不倫の末結婚して泥沼離婚ナニヤッテンダヨ~) ロボットシーン全カットやブリジット・ニールセン、息子の存在が薄くはなったが(中盤息子にロッキーがいいこと言ってたところは残ってた)90分コンパクトに楽しかった 楽曲はもちろんだが、当時のドルフ・ラングレンとブリジット・ニールセンのサイボーグ感だよな〜この映画
いや、めちゃくちゃ良かった。 実は、名作ロッキーはDVDでしか観て...
いや、めちゃくちゃ良かった。 実は、名作ロッキーはDVDでしか観ておらず、今回劇場でシルベスター・スタローン監督・脚本・主演でディレクターズカット版なるものをやってることを知り、これは観なければと行ってきましたぜ。 感想としては、ホント観てよかった。 昔、DVDで観たロッキーをもう一度観て、2も3も、そしてⅣも観て、それからこのvsドラゴを語ろうっと。笑
さすがはロッキー4!!!どれだけアメリカ万歳なんだよ
思い返せば1985年冬、新宿の映画館のほぼ最前列で、友人と大笑いしながら観た「ロッキー4」。 ドーピングで作り上げたマシンのような筋肉のドラゴと、昔ながらの(ちょっと古臭い)トレーニングだけで築き上げた筋肉のロッキーの対決。 世界アマチュア王者という肩書きを引っ提げてソ連(当時)からドラゴがプロボクシングに参戦。エキシビジョンマッチで、ロッキーの親友アポロを倒す(リング上でアポロは死ぬ)。協会は敗北を恐れタイトルマッチを許さない。ロッキーはタイトルを返上して、敵地モスクワに乗り込み、親友の仇を取るべく、ドラゴとの決戦に臨むのであった。 というストーリーをスクリーンで観るわけだが、読んでもらった通り、当時の俺でも、「なんだ、これ? 原作梶原一輝か? おまけに敵地モスクワって、よく撮れたな。というか、もちろん共作である訳ないし、勝手に国名リアルで撮ってるわけか。すっげえなあ。さすがスタローン、ぶっ飛んでるなあ」 と大笑い。「うわ、書記長出て来ちゃったよ」と、大はしゃぎで観た訳です(ソ連書記長は、長く続けたプレジネフが82年にアンドロポフに代わり、84年に代わったアンドロポフが85年3月に急死しゴルバチョフになる、というまさにソ連末期)撮影は何年か知らないが公開は85年。 試合は、ロッキーシリーズ独特のぶん回しパンチが当たること、当たること。フルラウンド(当時はまだ15ラウンド制)戦い抜いた両者の最後は当然ながら、ロッキーの勝利! そしたら、エンドロールで満場の拍手ですよ。いやあ、びっくりしたなあ。というか、大はしゃぎで観てた自分たちの態度がみなさんに申し訳なかったかな、とほんの少し反省さえしたのを覚えてる。24歳になっていた自分達は、少し大人過ぎたんだな。高校生で観てたら、俺も絶対拍手してただろう。 そのロッキー4が大幅編集されて戻ってきた!なんと94分中42分は、かって使わなかった映像ってことだと聞いたので、ほぼ違う映画を観るつもりで劇場に座ったよ。 冒頭。ああ、これが「3」(観てない)の敵役クラバー(俳優ミスターT)なのか。レオン・スピンクスのボディーガードをしていたところを、モハメドアリの紹介で、ロッキー3のこの役で俳優デビューした人だってことだけ知ってた。さすがにタフネスだね。その後「特攻野郎Aチーム」にも出たんだね。彼と言い、今回「4」のドラゴと言い、もう出演者の肉体には感動するしかない。 そしてボクシング?シーン。あえてクエスチョンマークつけちゃったけど、「手を下げてわざと顔を打たせてるの?」と思いたくなるようなノーガードでの打ち合い展開は、「1」からまったくかわらず。まあ、これが「ロッキー」の魅力の一つだから、とやかく言っちゃあいけない。プロレスは、派手さを演出するためにあえて相手の技を受ける。そのために受け身を徹底的に鍛える。つまり「ロッキー」は、ヘビー級ボクシングをプロレス風にしたもの、と思って観ればいいんだろうな。 とはいえ、「攻めるが当たらない」を表現するのに、手を下げて上半身だけを振るディフェンスみたいな動きは、やっぱり変だよ、ロッキー。あはは。 今回の再編集は、自分にはよかった。心の中で大笑いしながら観ていることにはやはり変わりはなかった。再編集のおかげで、よりいっそう、シルベスタースタローンのミュージックビデオみたいになったと感じた。 そしてロッキーシリーズを支えるテンポ! オープニング「3」リングシーン回想→ドラゴ登場→アポロの闘いと死→モスクワでの雪中トレーニング→ドラゴとの死闘、と息もつかせぬというか流れるような94分。あっというま。途中のモノクロ回想シーンを大幅に増やしたと思うが(フルコーラス分)、結果として「会話は最小、肉体で魅せる」制作姿勢がより明瞭になったと思う。この映画って、スタローンが自分で観るために作ったフィルムを、特別に俺たちにも観せてくれたのだと思う。そういう目で見ると素晴らしい作品。 俺はこの映画のドラゴが好き。「人工的な」と感じさせる巨大で強靭な肉体。それに似あった短髪。怪獣好きの俺がドラゴを好きなのは両者に通ずるものがあるからだろう。ほとんどしゃべらない。これで「しゃべると鋭いセリフ」だったら、極めて格好いいのだが、そこはロッキーシリーズ。予想される程度のセリフしか言わないしキレもない(たとえば、「俺は、俺自身のために勝つ!」)。でもそれがまたいいんだ。だからロッキーシリーズなんだと思う。人気と映画のレベルは必ずも比例しない。 冷たいことばっか書いたみたいだけれど、今回気づいたことがある。俺、この映画結構好きなんだなあ… おまけ 最終ラウンドの、(ロッキーの闘いをみて、それまでのブーイング一辺倒からうってかわって)熱狂応援するモスクワの大観衆、それをみて怒り心頭でリングサイドに駆け寄りドラゴの耳元で「この、ヤツを応援している声を聴け!(こんな風にしやがって)このバカが!」と怒鳴りドラゴに突き飛ばされる政府高官、負けたらさっさと帰る書記長、みんな最高だよ! 今でも俺は「こんな映画を作っていいのかな?」と心から思う。どれだけアメリカ万歳なんだよ、大笑いだよ。まったく、楽しいったらないよ!! 「きょう、ふたりの男が殺しあった。だが、2000万人が殺しあうよりましだ」「俺は変われた。俺が変われるなら、あなたたちも変われる」・・ロッキーのセリフ。ふふ。繰り返しだけど、どれだけアメリカ万歳なんだよ。 おまけ2 ロッキー1で、公園の階段を駆け上がり、このロッキー4では雪山を駆け上がり、そして雄叫び!これがロッキーだなぁ…満足。 おまけ3 皆のレビューを読んだ。そうなのか。これでもアメリカ万歳は抑えられて、代わりにロッキーとドラゴの人間性が前に出てきていたんですね。だいぶ忘れてるんだな、俺。いや、すごいよ、スタローンさん!!
数十年前の感動が味わえた作品
ロッキー4と観比べて、余計なシーンが無くなり、とても良かったです。あっという間の90数分間でした。登場人物達の関係がとても丁寧に描かれていて、大体は以前の作品と変わらないのですが、本当に同じ作品?と思わせる程、良くなっていました。アポロやエイドリアン、ドラゴとの関係も深く描かれていて、そういう事だったのか?!と納得出来ました。ただ残念だったのは、今回の映画パンフレットが制作されなかった事ですね。楽しみにしていただけに、ガッカリしました。でも作品自体はとても良かったのでロッキーファンの方々には、是非観て頂きたいですね。
オリジナルとは別物の深い作品に仕上げてくれました
ロッキーシリーズは大好きな作品で、特にロッキー4は、何十回と鑑賞して台詞やカットやBGMもほぼ頭に入ってる状態での鑑賞でしたが、オープニングのロッキー3のクラバー・ラングとの初戦で敗れるシーンから始まるところからオリジナルと全然違ってて、めちゃくちゃ引き込まれました。 新たなシーンとオリジナルのシーンを上手く編集していて、特にソ連に旅立つ前のエイドリアンとの絡みは最高でした。 ドラゴの描き方もオリジナルのドラゴは人間の心を持たないサイボーグという描かれ方が多く、最後に人間らしさを若干出す感じでしたが、本作でのドラゴはソ連のサイボーグの部分と人間臭い部分の葛藤が垣間見えて印象が違って見えました。(クリード2を観てるからそう思う部分もありますが) 唯一、残念だったのは、クライマックスのロッキーがドラゴをKO〜インタビュー〜エンディングテーマが私はオリジナルのほうが良かったです。 やはりロッキー4のエンディングは、ロッキーの台詞「誰でも変われるんだ!」からHearts on Fireカットイン「メリー・クリスマス!ジュニア!アイラブユー!」で終わるパターンが良いと思います。 なんであそこで「Eye of the Tiger」だったのか? その部分が残念だったので0.5ポイントマイナスさせてもらいました。 とりあえずロッキーファンなら、かなり楽しめる作品だと思いますよ。
まあまあだった
6年前に『ロッキー4』を、劇場公開時以来で見返した時はすごく感動したのだけど、今回は非常に平熱のまま終わる。『ロッキー4』ではアポロがドラゴを試合前にえげつないほど煽りに煽って、それは殺されても仕方ないだろうと思ったのだけど、今回は煽りが非常に抑えられていて、これではドラゴが悪者みたいだ。お手伝いロボットも登場せず、全体的に薄味だ。
ロッキーの死ぬ覚悟が半端なかった!!
オリジナルを劇場と、つい最近アマプラで見返した後のレビューです。 全く別物になってたw 前作は無駄なシーンが多くて間延びして何を表現したいのかわからなかったけど、 今作は全く違った!! 逆に無駄なシーンがなさ過ぎて瞬きもできなかったわ(笑) キーワードはチェンジ!! お見事でした。大満足です。泣けました(笑) 一つ気になったのは闘いのあと音量が少し下がった気がするんだけど?気のせいかな…
スタローンの溢れる自己愛
まあ、大まかなストーリーは分かっているので、そうそうそう!なんてノリとJB(ジェームス・ブラウン)のファンクな歌声やエイドリアンの乗るTバールーフのフェアレデイZなどなど、すっかり忘れていた記憶まで呼び起こしながら鑑賞。
帰ってからオリジナル作を改めて観てみると、東西の諍いの部分とドーピングに関してはかなり薄められ、ロボットに関してはバッサリ切ってしまったのですね。
そして、モノクロの画像がインされているのが新たに収められたのかな?それとエイドリアンがパンの袋にパンチをするシーン。
結果として、ギラギラする闘いの作品から、ナイーブで心根の優しい青年(夫?父親?)であるロッキーにスポットを当てた人間ドラマに変貌した印象を受けました。
とにかく、愁いを含んだロッキーの表情が美しい、そりゃそうだろう。スタローンが自分大好きなんだろうなぁ、と思わせてくれるようなベストショットのオンパレード!
オリジナルを知っているから尚の事なのか、じんわり心に染みる作品に仕上がっていましたね。
試合後のインタビューの言葉も、今繰り広げられている戦争に対するメッセージのように感じて、それもタイムリーで良かったですね。
それにしても、リングで拳を交えた二人、そのもっと先の時代で同じチームでドンパチやっているなんて、この時には思いもよらなかったのだろうなぁ、なんてひとりニヤついてしまいました。
上映時間も短くて、スッキリできる。単純だけど良い作品でした!
全78件中、21~40件目を表示