「なぜ「ROCKY IV」ではなく「ロッキーVSドラゴ ROCKY IV」なのか」ロッキーVSドラゴ ROCKY IV 趣味の映芸さんの映画レビュー(感想・評価)
なぜ「ROCKY IV」ではなく「ロッキーVSドラゴ ROCKY IV」なのか
まず、ロッキーシリーズはクリード含め、全て視聴している生粋のロッキーファンの偏ったレビューであることをお断りしておきます。
「ロッキー」はボクシング映画ではなく、ボクサーたちの戦いを通して、「生き様の尊さ」を魅せてくれる人間ドラマだと思っています。
そういった意味でも、「ロッキー4」よりも更にドラマとしての深みが増したのが今作、「ロッキーVSドラゴ ROCKY IV」でした。
オリジナルの4では、副題では「炎の友情」と付いていたように、宿敵であり親友アポロ・クリードの敵討ちと冷戦時代の米ソの代理戦争映画のようでしたが、再編集によってロッキー、アポロ、そしてドラゴの生き様が掘り下げられ、クライマックスの試合が進むにつれて最高の盛り上がりを見せてくれます。
「クリード2」で、この試合後のドラゴがどのような人生を歩んだか知っている方なら、ロッキーだけでなく、きっとドラゴにも感情移入してご覧になっていることでしょう。
そして気付くのです、ドラゴはこの映画の敵役ではなく、もう一人の主人公なのだと。
ロッキーやアポロに譲れないボクサーとしての生き様があったように、ドラゴにもまた生き様があり、試合前と最終ラウンドで放つドラゴの一言の変化に涙せずにはいられませんでした。
ロッキーシリーズファンの方なら決して後悔しないハズです。
ぜひ劇場へ!
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