「ホントに偶然?」ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
ホントに偶然?
エミー賞を2回受賞しているカナダ出身の映像プロデューサーのポール・ザルツマン(この映画の監督)が若かった1968年に突然、神の掲示を受けて、インドのリシケシュにあるマハリシのアシュラムに超越瞑想の修行に行ったら、滞在していたビートルズのメンバー(奥さんたちを含む)に偶然に遭遇。
彼らと過ごした1968年の8日間を懐かしむドキュメンタリー。この人、ズブの素人のくせに録音技術があるとテレビのプロデューサーに嘘ついて、ボンベイ(現ムンバイ)までの旅費を捻出しています。
大胆。
ホントに偶然?
自分の過去やいきさつなどはイラストでの説明。現在のリバプールの博物館や現在のリシュケシュのビートルズ・アシュラムの紹介もあります。クラプトンに取られたパティのインタビューもありますが、正直、あんまり年取ったパティは見たくありませんでした。
ジョージとジョンは55日間アシュラムのバンガローで過ごして、曲を作ったりしたが、ポールは10日、リンゴは8日で帰ったらしい。だから、8日間のようです。
ザルツマンはインドに滞在している間に付き合っていた彼女から別の男と付き合うことになったと手紙が来てショックを受けたが、ジョンにこの試練は新たなチャンスなんだと励まされて、とても前向きになれたと話す。ジョンもこの時すでに同伴していたシンシアと離婚して、オノヨーコと一緒になることを決めていたようです。集合写真のシンシアの顔はそのせいか悲しげです。
ザルツマンがこの時撮ったメンバーの写真は2000年にすでに公開されています。
メガネをかけていない髭面のジョンは他のメンバーがいないと、ちょっと誰だかわからない。
曲はイマジンとサムシングがシンプル過ぎるインストで小さい音でほんのちょっとかかるだけでした。