エゴイストのレビュー・感想・評価
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エゴイストという題名の意味
前半はゲイの映画か?エゴイストってなんでつけたのだろう?と謎が多かったが、全編みると自分なりに納得。
鈴木亮平さんは今更感だが、役への探求が凄まじい。
本当にそうなのか?と思うくらいのはまり役。
影のある人物を演じた際の宮沢さんの色気も流石。
原作未読だがらかもしれないが満足。
二人の演技が素晴らしい。世界観に浸れました。
タイトルの意味はよく分からないけど名作
2023年劇場鑑賞34本目。
鈴木亮平と宮沢氷魚がめちゃくちゃキスをしている予告をちらっと観てちょっときついかもなぁと思っていたのですがさすが鈴木亮平、全然嫌悪感なく観ることができました。
いわゆるガチムチ系と中性系の典型的な組み合わせということなんですね。
ゲイのラブストーリーというところは実はそんなに大事ではなくて、日常に即した生活を描いているように感じました。
終盤の二人の会話は泣いてしまいました。
カメラワークがちょっと下手くそで、見せたいものをカット割で見せずにカメラをそのまま動かして見せるので初心者がスマホのカメラで気になるものを順番に映しているような感じのシーンが何回かあって、そこだけ醒めました。
後皿洗いは売春より過酷な重労働らしいので体力に自信のある人しかやっちゃだめらしいぞ!
以外にも、笑いあり、涙あり…
是非を決められるエゴではなかった
エゴイストてタイトルで言っちゃってるから、すべてエゴとして見れるというか見てしまうんです。
浩輔が龍太のためにしていること。打算ではないし、見返りを求めているわけでもないと思いましたが、言ってしまえば自己満足。でも誰かに尽くすことで自分が報われるて全然悪いことじゃないし、浩輔の場合は財力があったからお金という生々しい(?)感じでの尽くし方になってたけど、愛は総じて自分が報われるために誰かに向けるものなのかなと思いました。
エゴという言葉の捉え方を大きく変えられた映画です。
終わり方が個人的にとても良かったと思っていて、エゴの報われ方として最高のかたちだとぐっときました。
龍太が魅力的すぎて、浩輔がどっぷりハマるのも大納得でした。しばらく宮沢氷魚さんのことしか考えられそうにありません。また早いうちに観に行こうと思います。
多分、2023年1番映画!!
いやー参りました。鈴木亮平なので、軽い気持ち観たのですが名作です。
序盤パートは、とても生々しく私的には“あー「窮鼠はチーズの夢を見る」的な救い様のない感じだろうなー”と思っていました。
が、終盤ストーリーが一変します。(スミマセンこの情報はない方がより楽しめると思います。)
そこから、あっという間に終幕!
失礼ながら、本作監督を知らなかったのですが今後に期待したいです!!
俳優陣も少数精鋭で、宮沢氷魚も繊細な青年を好演でした。
特に、言わずもがな鈴木亮平が、やはり凄過ぎて…。“慟哭”のシーンでは泣いてしまいました。人間、絶望するとホントあんな感じで…(*´Д`)
年齢を重ねると色々あります。ただ、そこを乗り越えると少しだけ大きくなれるかもorずっと気持ちを思い続けて血肉にするしかないんですよね。
後は、個人的に脚本も秀逸でした。(ただ、仲間内のシーンはアドリブでしょうね笑)
終盤のベンチシーンは総括していたと思います。
受け取った側の気持ちを簡単に決めるな!的な意味、タイトルのエゴイストの意味が分かると思います。そこから、お土産の本質も理解しました。
私的には、ハッピーエンドと捉えました。
全てにおいて。
久しぶりに胸くる本作。是非、映画館でご観賞下さい!!(鈴木亮平の時計はロレックス:ミルガウスと思われ)
追記:忘れておりました。阿川佐和子の、命が燃え尽きる間際の感じも非常にリアルで感動しました。(特に声の感じ)
軽くみるべきではない!重い。悲しい。でも良かった
鈴木亮平の演技が好きなので観てきました。
親子、友達と観に行くにはなかなか難しいかも。。
1人で見てきました。
周りは男性カップル、女性1人などがちらほらと
やっぱり鈴木亮平の演技が凄い!リアルです。
本当にその人のような、ドキュメンタリーを見てるかのような
前半は、リアルな生々しいセックス描写が多めでした。
(なにを観てるんだろうと。。。)
ゲイはオネェという偏見が少し入っているのか
分かりやすくしようとオネェ要素を入れているのか分かりませんが、なんかその辺ちょっと気になってしまいました。
後半は話がガラッと変わり重たい。悲しい。
展開は読めましたが、やはり悲しい。
個人的に最後まで、どの辺がエゴなのか、
エゴイストなのかはイマイチ分かりませんでした。
しかし、共感できる方にはガッツリ来る作品だと思います。
めちゃ号泣してしまいました。
氷魚くんがよかった。亮平さんは頑張ってスタイルを探されたと思う。...
氷魚くんがよかった。亮平さんは頑張ってスタイルを探されたと思う。
ただ、この映画が何だったのか、謎ではある。
ワーキングプアーであることはわかっていたのだから、お金を貸して、先に独り立ちするサポートをしてあげるべきだったのでは? 車を買うより。いまいち物語の設定が謎。
原作のカラーがしっかりあるのか、ファッション他のスタイル。
ゲイの関係性の中に現れる疑問なのだろう。異性愛なら、子どもとか社会的な家族とか、いろいろなものに組み込まれてしまうし。ゲイは、より複数の性関係にまみれているし。
愛とはなにか
前半は普通の恋愛の話で、後半はより複雑に、、
前半は普通の恋愛話です。
ゲイということを抜かせば。
ストレートに置き換えると、よくある話なのかなと。
ただ、ラブシーンは結構強烈です。「窮鼠はチーズの夢を見る」並のインパクトでした。ある程度覚悟が必要かと。
後半はちょっと複雑になります。「エゴイスト」というタイトルの意味がわかります。
私も人を援助して(援助交際ではありませんが)貯金が減っていって不安になったことがあるので、妙に共感してしまった。
単純に良い話ということでもなく、悪い話でもない。本当にどちらとも取れる繊細なストーリーになります。
2回、泣きそうになりました。
ネタバレにならないように、、、
病院のベンチのあとのシーンは何故泣いているのか。
単純に病気に対して泣いているようにも見えるし、同時にホッとしている自分に悲しいのか、見る人によって違ってきそうですね。
鈴木亮平は、流石の憑依ですね。本当にゲイに見えるので。また、宮沢氷魚もさすがです。本当に、可愛いらしく守りたくなるような男の子という感じでした。
また、ただ、2人で歩くシーンも、手持ちカメラでアップにされて、とても丁寧な演出でした。映画っぽくて好き。ちょっと酔うけど。
映画として高評価に納得でした。
私の知る限り日本映画で初めてゲイを色眼鏡ではなく一人間としての視点から描いた映画だと思う。
追記:英英辞典を見ると「エゴイスト」は本来、単に自分さえ良ければ良いとする「利己主義」(「利他主義」の対義語)(日本語での主な解釈はこちら)だけではないようだ。
ただ、それを脇に置いておいても、『人を好きになればその人を喜ばせてあげたい(相手は当初は喜ぶだろうが段々重荷に感じたりやウザく感じてくるのを気づかず、自分は相手をこれだけ好きだという愛ゆえに愛情表現としてしているという自己正当化をしていることにその時は意識していない』)というのは人を愛すれば誰でも大なり小なりする行為だと思う(少なくとも私の恋愛経験からは)。これも一種の利己主義(自己の利益=この場合は自分の相手への気持ち=を最優先している)と言われればそれまでだが、そう断定されるのはあまりにも切ないよね。
①先ずは映画として普通に純粋に良くできた映画である。
②もし主人公がストレートだったらどんな話になっていただろう。
高学歴(恐らく)で高収入の主人公。通っていたジムでアルバイトかなんかしていた女性が気になり恋に落ちる。彼女は父親を亡くして高校を中退し病気の母親を抱えて働いている。しかし高校中退ではなかなかお給料の良い仕事に付けず、実は生活のため身体を売っていた。しかし主人公はそういう過去を承知の上で彼女と結婚して彼女の母親も含めて扶養家族として養う。彼女が不慮の事故か病気で亡くなったけれども、引き続き彼女の母親の面倒を見続ける。不治の病にかかった母親は義理の息子をやがて本当の息子のように思うようになる。と、まあこんな話になるかな。(結婚せずとも内縁の妻という選択もあるけど、現日本法律下では形の違いだけで内実は変わらない)
主人公が夜の商売をしていた女性を妻とするかどうかは男の度量によるけれども、まあ彼女を扶養家族として援助するのに何ら問題はないでしょう。
③一方、この映画。主人公浩輔は高学歴(恐らく)で高収入。ジムでパーソナルトレーナーとして知り合い恋におちた龍二は父親が亡くなり病気の母親を養うため高校を中退し働くが良い収入の仕事には付けず生活のため男娼をしている。
二人の収入・生活に格差が有るということがこの映画のミソだと思う。
さて、二人はゲイであり今の日本では結婚出ない。
浩輔としては、愛している龍二を色んな意味でサポートしたい(これは恋したら誰にでも芽生える感情ではないだろうか)、特に龍二が母親を養うために男娼までしているのならば。
自分は経済的に安定していて余裕もある。(勿論、他の男に龍二が抱かれたくないという想いもある)。
だからお金を上げる(龍二は借りると口にすることでギリギリ自尊心を守るけれども)。
龍二が亡くなった後も浩輔は龍二の母親への経済的援助(金を上げる)を続ける。最初は拒んだ母親も受け入れる(事実、生活していけないだろうし、生活保護を受けても同じレベルの生活はもう出来ない―生活保護を受けている人を何人も知っているので分かります。母親も、浩輔からの同居の申し込みを辞退することでギリギリ自尊心を守る。私としては同居しても良かったのに、と思うけれども)
こういったことが浩輔のエゴだろうか。実質的に②とどう違うのか。私も同じ立場なら多分同じことをすると思う。
また、エゴだとしてエゴのない人間などいるのだろうか。
ええかっこしたい・ええことしているという自己陶酔感、お金で買っていることを経済支援にすり替える自己正当化、自分が養ってやっているのだという優越感とその裏返しの龍二への同情・憐憫。
これらの感情が少しでも背後にあれば、そのエゴは偽善になるのだろうか。
ここまで来ると、ゲイというマイノリティーにカテゴライズされる人の話ではなく、偶々当事者がゲイだったというだけの話ではないだろうか。
それに浩輔は普通に良い人だと思う(変な言い方だけれども)。
だから龍二の母親も“相手が男の人であれ女の人であれ、あなたにとって大切な人なんでしょう”と言ってくれたのだと思う。
か、母親はとても寛容性の高い人なのだろう。
④と、話が深刻になってきた…
浩輔と龍二のセックスシーンや、龍二の客とのセックスシーンは、欧米の映画やTVで男同士のセックスシーンはゲップが出るほど観てきた目には珍しくもないが、映画としては必要なシーンであるし、特に鈴木亮平と宮沢氷魚の好演でリアルだがほどほどにイヤらしくないシーンとなっている。
映画の中で意味の持つセックスシーンは演技も演出も難しくて上手さを求められるんだぞ。
⑤鈴木亮平は前からなりきり俳優として一目置かれているが、本作でも所謂オカマ芝居ではなく、ちょっとした仕草・言葉遣い・目線・物腰などびっくりするほどナチュラルな演技でゲイの青年を造形している。しかも、TPOに応じて微妙に演じ分けていて(父親の前では普通にストレートとか)見事。
⑥その鈴木亮平演じる浩輔はここまでゲイであるがゆえに世間の中で色んな思いをして生きてきたのであろうけれども、宮沢氷魚演じる龍二はある意味浩輔よりも更に苛烈な道を歩んできたといえる。
ゲイであることに加え、家庭の事情で(もしあったとしたら)自分の夢を諦めて高校を中退して働かねばならず、それでも生活の為に男娼をするしかなかったこれまでの人生。
しかしそんな過去を微塵も外に表さない龍二を爽やかな好青年として具現化した宮沢氷魚も大変宜しい。
だから愛し始めた浩輔に自分が「売り」をしていることを告白する時の痛みの表情が生きてくる。
⑦浩輔が龍二と初めての結ばれた翌朝、その歓びを全身から漂わせながら虎模様のガウンを纏い歌い踊るのが、ちあきなおみの「夜を急ぐ人」なのにはビックリしたのと共に歓喜!
考えてみれば分かりそうなものなのに、ゲイの恋愛の映画にこんなに似つかわしい曲だったんだ、と初めて思わされた。
⑧
ん。。。。
お金
予告で避けちゃだめ!
与え続けることが愛
丁寧に丁寧に、恋だけではなく、愛を描いた良作。
人を愛し、その相手の母を家族として愛する。
主人公は「愛とはよくわからない」と口にするけれども、愛を与え続ける姿は、男も女もなく、一人の人間だよ、と表しているように思えました。
たしかに前半には、過激なセックスシーンがたくさんあり、そこへ拒否感を抱く方がいても仕方ないにせよ。
中盤以降は、そんな肉体関係ばかり追うゲイ映画とは一線を画し、しっかり精神を追い、「人間」を描いた点がよかったなと。
自然な表情を拾う意図かと推測しますが、顔や手元に寄ったカットが多く、あえてスマホで撮ったような手ブレ画像まであり、画面に近い席だと酔うかもしれません。
イメージ膨張してた。
陳腐な東京ゲイラブストーリー
カメラワークが秀逸
映画のパンフレットに惹かれ
あのブルーのベッドでキスする二人の姿が気になって上映する日を楽しみにしていました。
レビューを見て更に期待も高まり
上映初日にいきました。
見応えありました。よかった
鈴木亮平さんと宮沢氷魚さん
…二人が美しい。
前半は出会いから、深く愛し合うまで
イチャイチャが可愛かった。
ジムのトレーニングでの手の演技で
愛情表現素敵だった。
後半は、鈴木さん演じる浩輔の過去を埋めるような、
龍太の大切な母の最後を看取る様子…
ただただ二人の天使の話
自分が、できるかといえばできないな。
なんがエゴイストなのか…
自分の可能な限り愛情を惜しみなく捧げているだけ
蛇足ですが
柄本明さんの干渉しない子供への愛情表現もじわじわきました。
心に染みる。
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