Dr.コトー診療所のレビュー・感想・評価
全302件中、41~60件目を表示
脇役、めちゃ豪華やった。時任さんとか、小林薫とか、やっぱすごい。コ...
脇役、めちゃ豪華やった。時任さんとか、小林薫とか、やっぱすごい。コウちゃんもよかった。
吉岡さんのファミリーヒストリー見て、見たくなる。ドラマ見た方がいいと思う。前提がいろいろあるだろうし。
他の方の意見同様、ファンタジーすぎて酷い
根性、努力、勝利の押し売り。
これは、Drコトーじゃない。認めない。
無理してがんばる姿って美しいでしょ?って安っぽい少年ジャンプみたいな見せ方が嫌。
そんな浅くないよ、この作品は。
フジテレビの腐敗がついにドクターコトー
にまで影響及ぼしてる。
▼特に酷くて気になった点
•コトー先生が、重病患いながら仕事を続けようとしていたら、まず島に連れてきた星野さんが真っ先に断固として力づくでも止めると思います。
奥さんが脳出血で倒れたときに命救った人だよ?
星野さん一家ならコトー先生もっと大事にするやろ!
後、東京までコトー先生を泣きながら迎えに来た原さんなら、絶対止めるだろ!?
あきらめるな。なんて言わないよ!
逆にコトー先生に頼りすぎてる島民を怒るとおもう。
•泉谷さんいる?ってレベルで何もしてない
•コトー先生倒れた後、しばらくなんもしないで眺めてる時間は、、なんなん?
•くにちゃんがくにちゃんに見えない
•たけひろを不幸にしすぎ。そこは医者にはなったけど色々難しい問題に直面してる。ぐらいの設定でいいやろ?
•合併?した新診療所の監督のくだり…いらないいらない
•生田さん、、若い人1人もいないからフレッシュさが欲しいよね。くらいにキャスティングされたかんじします。
•綺麗な島の風景の魅せ方が下手。
ドラマだと綺麗な夕焼けなのに悲しいシーンというのがより切なさエモさが出ていてよかった。
今回は、そういう風景のシーンがほぼほぼ無い。
こんな形で終わりたくないんです(切実)
前半から中盤にかけては美しい風景と演者の頑張りでそれなりに見れます。が、後半台風が来てからはもう地上波実況向けのコメディに成り果てました。先生先生言ってた患者がピンピンして棒立ちしてるのは本当に白けるからやめて欲しい。ファイト一発みたいに蘇生するファンタジー要素は命の軽重を云々する医療ドラマで一番やってはいけないことでは?自分には島外から来た医師が最後に(もう、こいつらには付き合い切れねえよ…)と言っているように感じたのですが、どこら辺に感化されたのでしょうか?大変下世話な話をすれば若くて美人な女性の看護師というプリミティブな動機付けによるものならば、それはそれで潔くて大変結構なことだと思います、が、仮に無意識にやっていることならばムラの嫌な面を感じてしまい気持ち悪いなあと。島民について言えば病院に来て勝手に帰ったりしてワガママすぎるし、台風接近中にケガをしないように振舞っているとは感じられず、逆にわざと負担になるようなことをしていると深読みしてしまう様な残念な描写でした。若者に自己犠牲を当然とする島民の笑顔が何とも不気味だと感じさせてしまう作りが本当に残念でした。2時間ドラマと言われようと患者の数を減らすなりして焦点を絞った展開にするべきではなかったでしょうか。ドラマ版をリアルタイムで見ていたので高評価を付けたい所ですが今の邦画はこういうレベルのものしか作れないのかあ…と溜息が出る出来でした。
凄いの一言です。
凄いです、この秋医療ドラマ3本観てますが1人で総合診療するなんて凄いすぎます。スーパードクターです。海人が常識的な位置づけして対比してるのが面白かったです。
トリアージでましたね。私は、個人にコロナ後遺症になり
動けなくなりました、鼻血だしながら手術するなんてなんて!私には、無理ですね。今月から、デイケア働く予定ですが、お客様と向き合いたと思いました。海人くんの目が私似ている事に気づきました。🤗😂。生田絵梨花さんも良かったです。
ラストシーン良かったです。
この映画の関係者様の皆様お疲れ様です。
ありがとございました。
( ◠‿◠ )
南の島から
2シーズンやSPなどフジテレビで放送され人気を博してきた同名コミックを基にしたTVドラマ。
その16年ぶりの続編で初の劇場版。足掛け20年に渡って続いてきた本シリーズの完結編でもある。
いつもながらのTVドラマシリーズ未見。
でも、概要は知っていた。
沖縄の小さな離島。そこに赴任してきた青年医師。通称“コトー”。
無医村であったこの島で、彼と島民と患者たちが織り成す人間模様。
“満男”が医者になって沖縄の離島へ…なんてパロっていたが、吉岡秀隆のキャスティングが大成功。
開幕。沖縄の青い海と空。島の美しい風景。ここだけで魅せられた。
その下で、朝から晩まで島の人々を診るコトー。穏やかな人柄と笑顔で、一人一人に寄り添って。
つくづく、この人には人情劇が似合う。
今やこの島にいなくてはならない、島民たちの“家族”となったコトー。
Wikipediaでちと調べてみたが、この絆を築くまでには色々あったようだ。
そんな彼らの“今”が描かれる…。
TVドラマの劇場版となるとその人間関係や設定にちんぷんかんぷんだが、初見でもすんなり輪に入っていけた。
今日も島の人々を診て回るコトー。馴染みの漁師の怪我を治療。
頼り、頼られ、絶対的な信頼と絆と交流。
そんなコトーは看護士の彩佳と結婚。もうすぐ子供も産まれる。
昔から見てた人には感慨深いだろう。
島に新顔が。東京から研修にやって来た若い医師・判斗。行きの船の中で診療所の若い看護士・那美と知り合う。共にシリーズ初登場で、初見の入り口を作ってくれる。
ゆったりと時が流れ、変わらぬ島と診療所とコトーたち。
だが、変化の波は静かに忍び寄っていた…。
島も過疎高齢化が進み、財政難により近隣諸島との統合話が持ち上がる。
そうなれば、コトーは島を出て拠点病院へ行かなければならない。
20年、たった一人で島の人々の命を守ってきた。再びこの島を無医村にする訳には…。
島にまた一人、訪問者が。いや、帰島者。
島の生まれで、かつてコトーに命を救われ、今東京で医師を目指している剛洋。
帰りを島全員で歓迎。だが、帰ってきた理由は別にあった。ニュースで報じられている東京のクリニックで起きた事件…。
演じた富岡涼は芸能界を引退していたが、本作の為だけに復帰。何より嬉しい再会だろう。
島の人たちから頼られ、また島の人たちの為に尽くし、ほぼ働き詰めのコトー。
そんな彼の身体に異変が…。めまいや立ち眩み、身体に痣のようなものが…。
判斗に頼んで検査をする。他の人々には内緒で…。
東京で大学を辞め、事務として働いていたクリニックで医療ミス。それに関わり、重要参考人として東京から刑事が島にやって来て…。
医師を諦めようとしていた剛洋。
東京の知人の病院に検体を送った結果、急性骨髄性白血病である事が発覚したコトー。島を離れ、設備のある病院で治療に専念しなければ命に関わる…。
統合と病気のWパンチで離島を真剣に考えなくてはならない事態に。
でも、島を離れる事は…。
治療しなければ彩佳と産まれてくる子供とのこれからは…。
コトーや周囲の人々の究極の決断迫る。
そんな時島に、台風が近付く…。
TVシリーズから続投の豪華キャストによるアンサンブルは魅力。
小林薫、時任三郎、筧利夫、大塚寧々、大森南朋ら中堅~ベテランの安定感。泉谷しげるはいつもながらのステレオタイプの役柄だが。
高橋海人、生田絵梨花ら新顔の若いキャストも好演。
蒼井優や『VIVANT』が話題の堺雅人や『ゴジラ -1.0』への出演が発表された神木隆之介も出てたんだ~。
柴咲コウの看護士としてのサポートや良妻ぶり。
そして言うまでもなく吉岡秀隆の存在あってこそ。『男はつらいよ』『北の国から』『ALWAYS』など代表作多いが、なるほど本作も当たり役で長年人気なのも頷ける。
ドラマは見ずとも主題歌は知っている。中島みゆきの名曲が高らかに謳い上げる。
台風で島に甚大な被害が。
診療所に次々と負傷者が運び込まれてくる。中には重傷者も。まるで野戦病院。
対応に追われるコトー、彩佳、判斗、那美。
そんな時、彩佳を陣痛が…。
遂に、病魔と疲労でコトーが倒れてしまう…。
手術が必要な者や心肺停止の重体者。全員助けるなんて無理。判斗は本音を口に出してしまう。
コトーが病気である事を初めて知った島民たち。判斗はさらに言う。皆、コトー先生に頼りすぎ。その結果が、今。
島最大の危機。何か奇跡でも起きないとこの状況は…。
島民の命。
コトー自身の命…。
本作もしくはシリーズでも最大と言っていい局面。
非常に盛り上がり所だが、ちょっと難点もあった。
次々から次々へと続くトラブル。ハラハラドキドキのシリアス展開ではあるが、ちょっとくどすぎ。
那美の祖母で、藤田弓子演じる助産師。台風が迫ってるのに避難所に居たくないと自宅に戻り、挙げ句被害に遭い、逼迫の診療所をさらに逼迫させる。彼女を救おうと感動展開になるが、そもそも自分が悪いんじゃ…?
コトーが倒れた時、誰も助けない。呆然驚愕とは言え、コトーに助けられた人もいるのに…?
諦めかけたその時、ある人物が口火を切る。諦めない!
皆に活気が戻り、コトーも意識を取り戻し、病魔と疲労と闘いながら手術を決行し、この修羅場を持ち応える。言葉通り、全員の命を救った。
これも確かに感動的ではあるが、結局は精神論…?
何か、根本的な解決には至ってないような…?
それはラストの“その後”も。
再び島に平穏な日々が。
が、過疎高齢化問題や統合の話は結局どうなったの…?
あの台風で、島にはやはり医師が必要って事で丸く収まったのかな…?
何にせよ、そこら辺の描写が無いのは不完全燃焼。
でも一番の気掛かりは、コトーかもしれない。
手術中、吐血。それでもやりきり、難を乗り越えた。
術後、彩佳のいる部屋へ。その傍らに座るコトー。握っていた手の力が抜け、まるで力尽きたかのように…。
ひょっとして、コトーは…。
だがラストシーン。診療所で患者を診るいつものコトー。病気は治ったのか…? 何だか唐突過ぎる。
そんな彼によちよちと歩み寄る産まれてきた我が子。抱き上げる。
ハッピーエンドだが、これはハッピーエンドなのか…?
そもそもこれは、現実なのか…?
力尽きた時、コトーが死の直前に見た夢なのではないか…?
あまりにも不自然過ぎて、そう思う方がしっくり来る。
これが現実のハッピーエンドなら、誰もが見たかった今とその後と最後。
これが現実じゃなかったら、こんな完結編を見たかったのだろうか…?
悪くはなかったが…、治療は滞りなく経過したのにちと後遺症が残ったような…。
小さい島で色々起きてますね
こんな小さい島でそんなに色々起きるかっていうぐらい非現実的に事件が起こる。映画だからしょうがないか、、、判斗先生が唯一現実的で良かったな。なみちゃんも良かった。
惜しい
ドラマ時代のファンとしてはキャストも完璧に再現できて完璧なシチュエーションなのに期待してたほどの感動はできなかった。脚本がもう少し練れていたら良かったか?
感動させようが先走りすぎたかも。とても期待してただけに。。。惜しい
いくちゃんのナース姿で映画代お釣りきます
2022年劇場鑑賞103本目 佳作 55点
2022年劇場鑑賞103本の103本目、最後に鑑賞した作品
作品については、コアなドラマファンは唸るほど高評価な印象ですが、それ以外の大多数の方はまあまあのドラマ上がりの医療系って感じだと思います
この作品についての知識がないので、ファンの方と公平な評価はできませんが、どうやら凄く前に放送されたドラマを当時の制作や演者、一社提供で行っておりただのドラマ上がりより古くのファンの期待に応えるのに実直に向き合っている風に感じました
個人的にはいくちゃんの白衣姿が堀北真希のそれだし似合ってるし、柴咲コウ綺麗すぎるし吉岡秀吉も昨今の出演しか存じ上げませんが好きな役者さんだし、高橋海斗もアキラとあきらやだが情熱はあるでの活躍もあってとりわけジャニーズの中では演技派で好感持てるしでキャスティングは新参者にも好感触でした
内容は、持病抱える吉岡秀吉や妊娠している柴崎コウが復活しすぎだし、辛抱し過ぎて、その展開が古典的で、古くのファンは入り込めるかもしれませんが、当方はあーはいはい笑って感じで置いてかれましたねぇ
モヤモヤ
まずテレビシリーズから長くあいてるから仕方ないとは言え、序盤の勿体つけ方が個人的な好みじゃない。
明らかに様子のおかしいコトー、何かを背負い隠してる剛洋の「何だか分からないモヤモヤ」が長い。
それで台風の夜以降の雑な描き方になるならペース配分がおかしいでしょうよ。
ラストシーン、何だあのミュージックビデオみたいな抽象的は描き方は。
治ったと分かる現実的なコトーを観たかったし、剛洋の医者になった未来も知りたかった。
初恋の彼女はどうなったのかもちょっと引っかかる。
ま、現実でもそれはきっと身を結ばないだろうが。
モヤモヤたくさん。
それでも、ドラマが良かったので3点にしておく。
コトーが「孤島」とも「五島」からのネーミングとも、何にも知らなかった!!
やはりTVドラマを最初から観てる人と、ドラマを観てない人の・・・
その温度差の違い、
ドラマを初期(2003年)から観てれば、
5倍イエ10倍は感動できる・・・そんな思いが強かったです。
たとえばコトーの妻の彩佳さん・・・
「抗がん治療のホルモン療法をやめて・・・」
えっ?なに?
「そして妊娠、不安はある」
(そこでWikipediaの記述を読む訳です)
彩香さんの乳ガンの手術をコトー先生は行ったそうです。
そのあたりの経緯を観てる人と、観てない人(私)の差を縮めるのは
正直言って、難しいです。
ハント(判斗)先生=演じるはギョロ目の高橋海斗。
判斗の言うことは正論で、いちいち納得できるのです。
「俺にはコトー先生のように島民の信頼を得ることが出来ない・・
・・そう思う」
「俺はコトー先生のような一人でオールマイティな力量がない」
「トリアージだよ!!優先順位は若い方!!」
そうだよ。その通り!!
またまたWikipedia先生に助けて貰うのですが・・・
「Dr.コトー診療所」の五島健助(吉岡秀隆)の実在するモデル、
瀬戸上健二郎さんのページを読むと深く納得するのです。
瀬戸上さんは鹿児島の離島で38年間医師として離島医療を支えた人で、
専門は胸部外科で、実際に離島の診療所で、
肺がんの手術を成功させている人で、
外科の他に、内科、産婦人科、精神科そして獣医も兼ねていたそうです。
だから赤ちゃんの出産も可能だし、
過去にコトーが施術した彩佳の乳ガン手術も絵空事ではない・・
このシーンを観てない私に、
コトーと彩佳が授かった赤ちゃんへの特別な想いを
汲み取るのは無理があるのです。
だから五島健助医師は【スーパードクター】俗に言う【神の手】の、
持ち主らしいのです。
らしい・・・としか言えない自分がもどかしいです。
骨折の処置をこなしお怪我した患者に輸血しながら手術する。
そして胸部心臓カテーテルを処置してしまうのも、
(疑問の目で見てしまってましたが、)
五島健助(瀬戸上健二郎さん)には可能なのです。
そして原作者の山田貴俊さんは命を削って、病を押して書き上げていた
ヒューマンドラマの傑作。
今回の映画で今回のみ俳優に復帰したタケトシ役の冨岡凉。
彼こそ本来は瀬戸上さんや五島健助の後継を担う筈の人。
(過疎の島一番の秀才・・・希望の灯火だったが・・)
判斗が、帰ってきたタケトシを迎える島民の大袈裟なセレモニーに、
「この島で医者になるって、こんなに祝うことなんだ!!」
と、呆れ顔をしているけれど、
タケトシが成績不良で中退しちゃうのが現実的でとてもリアルです。
【五島健助=スーパードクター】は唯一無二の人。
2人はいないのもリアル。
本当に後継者に育って欲しかった。
半斗にも荷が重い、
タケトシは医学部中退・・・
【ラスト】
賛否が分かれると思います。
過疎の問題、少子高齢化、離島医療の財政難、
(どれもこれも何一つ解決しない・・・)
(コトー先生のような情熱を持つ特別な人は滅多にはいない・・・)
《けれど、過疎地の医療を担う人材は育成しなければならない》
ラストは私には盛り上がりに欠け、ファンタジーに逃げたように思える。
しかしこの映画、
中江監督と吉田紀子の脚本に【嘘】は何ひとつない。
これは誇って良いと思います。
吉岡秀隆さんは阿川佐和子との対談で冗談めかして言ってました。
「俺はDr.コトーの映画をやる、スケジュールを開けておけ」
中江監督に会って飲むたびに言われる。
「それで、2ヶ月開けて待ちました・・・」
「翌年もスケジュール開けました」
そんなことが何年もあって到頭映画は始動して今回完成したのです。
映画完成記念の対談で吉岡秀隆さんは実に嬉しそうでした。
ドラマのスタートから16年後の劇場版「Dr.コトー診療所」
完成して本当に良かったですね。
中江功監督そして吉岡秀隆さんはじめ、オリジナルメンバーの悲願でしたね。
出演者に殆ど亡くなった方がいないのも、素晴らしいです。
そして冨岡涼さんの今回だけの俳優復帰、
(コトー先生の患者第一号!!)
たまにしか働かない時任三郎さん、
私には確認できなかった堺雅人さん、
16年ぶりでもなんら変わらず美しい柴咲コウさん、
すっかり白髪の吉岡さん、
映画は大成功ですね。
中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」を聴きつつ、
そう思いました。
追記2023年7月26日
それにしても、ラスト、このラストは勿体ない。
白血病の治療を沖縄本土で終え、無事元気になって帰ってくるコトー先生。
その先生を島民の皆が笑顔で出迎えるフィナーレ・・・
そうだったらどんなに良かったでしょう!!
冒頭の島の雰囲気だけが魅力
特にシリーズのファンだった、という訳ではないですがそれでも冒頭の胸がすくような青い空をバックにコトー先生が自転車を漕いで診療所に向かうまでのシーンはとても良いものに感じました。
しかし、褒められる部分はそれだけです。
離島での個人を滅して奉公する事でしか実現できない医療体制、島を出て医学生として勉強していた筈が唐突に帰郷した剛洋、コトー先生が白血病と判明したり、島に台風が直撃したりと、とにかく作中で問題ばかり起きますがそれらの問題が分かりやすく解決されることはありません。
いや、解決が難しい問題が多いのは分かりますがほぼ全ての要素が投げっぱなしと言っても良いくらいに作中でまともに解決に向かおうという流れすらありません。
特に台風が直撃〜手術からのシーンは酷く、コトー先生は意地になりトリアージを受け入れようとせず、島民はコトー先生ならどうにかしてくれるの一点張り。研修医のハント先生は孤立してしまいます。
そして無理が祟ってコトー先生や綾佳さんは倒れてしまうのですが、ここからが酷い。
島民たちの声援を受けて無理矢理身を起こしたコトー先生は発作や体調を気にせず震える手で手術を再開、手術を終わらせて気絶した後…なんかいい感じに全部解決したかのようなエピローグを流して終わり。医療とは何だったのか。
それだって診療所の存続はどうなったのか、とか何であれだけ島にいる事に反対していたハント先生がまだいるのか、とか気になることは無数に出てきます。
総じて問題提起やトラブル、ハプニングだけがやたら多い割に落とし所が全く見えてこず、この映画で何をやりたかったのか、わざわざ10年以上前のドラマを掘り起こしてどうしたかったのか、殆ど誰も幸せになっていない結末でどうやって感慨を得たらいいのか、モヤモヤした気持ちだけ押し付けられる本当に酷い映画でした。
いまの姿を日本のどこかで旅している寅さんが見たら、『おい、満男!立派になったな』としみじみ観じいることでしょう。
昨年公開日に鑑賞しました。
本作の自然に加齢した吉岡秀隆が素晴らしいのひと言に尽きます。彼が連続ドラマから16年ぶりに演じるコトー先生。あの優しい青年医師が、柔和な笑顔はそのままに白髪のおじさんになっています。
ふとこの姿を日本のどこかで旅している寅さんが見たら、『おい、満男!立派になったな』としみじみ観じいることでしょう。
それに加えて、オープニングのいつも通り自転車に乗ってコトーが往診に向かうシーンが現れた時、画面が引いていくと、どこまでも碧い海と青い空が広がるロケ地の与那国島の美しさに、見惚れてしまいました。
そしてコトーの乗る自転車も16年前に使われた錆びたままたものが診療所におかれていて、ピントが変わると、そのすぐそばに真新しい電動補助付きの自転車にフォーカスします。この映像だけで即16年という歳月を感じさせました。どうも今回のテーマの一つは、古いものが新たなものに変わっていく時代の流れが描かれたのです。
新しいものは自転車ばかりではありません。島の診療所に、まるでかつてのコトーのように東京から研修医の判斗(高橋海人)がやってくるのです。2003年放送の連続ドラマ第1回を彷彿させるものでした。
ドラマ第1回に登場したコトーは一見頼りない都会育ちの若者でした。しかし漁師の息子である剛洋(富岡涼)は、自分の命を的確な判断で救ってくれたコトーに憧れて医者を志すようになります。そこには旧来的な男らしさへの批評的視点があり、「男はつらいよ」や「北の国から」といった国民的作品に出演した吉岡がその役を担うことで、時代の変化を象徴する新しいヒーロー像を感じさせたものでした。
さて時代は変わり16年後の本作のコトーは、今や年長のベテラン医師として、離島にすっかり根付いていたのです。
対して現代っ子の判斗は、離島医療としてのシステムや労働環境の不備を冷静に指摘するです。実際、判斗の意見は全くの正論でしょう。しかしままならぬ現実に直面すると、コトーは壮絶な精神力を発揮し、若手をねじ伏せる迫力で困難を乗り切ろうとするのです。コトーの姿は強烈だが、感動のアクセルを踏み込むほど、滅私奉公や根性主義のにおいが強く出力される風に見えました。
今回の裏のテーマには、離島医療の今後が問われているのです。実際に島の診療所には、沖縄本島の拠点医療機関との統合の話が立ちあがり、コトー自身にも本島の拠点医療機関で、離島医療を担う若手の育成に当たってほしいというオファーがあったのです。
コトーもその必要性を強く感じていて、島を離れるかどうか悩んでいました。ところが台風災害で、重症者続出のピンチの中で、そんな離島医療の今後というテーマが吹っ飛んでしまいました。もしコトーが島に残る決断をしたとしても、後継者の養成を含む離島医療の現状は何も変わらないままドラマが終わってしまうことは、問題でしょう。
過疎化で急速に進む合理主義。映画はそれへの抵抗を描いているようにも思えます。失われゆく伝統を守る側に立ったコトーの成熟。しかし立ちはだかる離島医療の今後の問題。じゃあ現実にはどうあるべきなのか試されるのは、われわれ観る側の価値観といえるでしょう。
剛洋くん、ひとりで今までよく頑張ったね
もともとドラマは再放送で一通り見てて、今回映画化が決まったって知った時からずっと気になってたし、なんなら予告で剛洋くんが成長した姿見ただけで胸がじーんとなって感動してたから、めちゃ期待大で観に行った。
ドラマのその後を全部描きました〜、みたいな怒涛の前半から完全にドラマファンのための映画感がすごかった。いいんだけどさ、私はドラマ観てた勢だったから。でも正直ちょっと入れ込みすぎじゃない?って思った。あと、細かい時間の経過を感じさせる小道具は見ていて楽しかったな、2代目になってたコトー先生の自転車とかね。
まあなんといっても、剛洋くんのその後が可哀想すぎて。期待されないのはもちろん残念なことだけど、逆に期待を背負わされすぎるのもしんどいことなんだなって改めて剛洋くんをみて思った。
もう20年とか前のドラマからメインキャストが変わらず出てるのはすごいことだと思った。あの島で本当に時間が経過したってことを表現する、最高の表現が人物たちの姿だった。
新キャラでいうと、生田絵梨花さんがナース服着てほんとに白衣の天使に見えたし、高橋くんはやる気ないくせに妙に現実主義の感じの若者体現してて、上手かったな。
剛洋くんの過去が自分にとっては衝撃すぎたからそれしかあまり印象に残ってなくて、全体的にストーリーは単調に感じてしまった。スペシャルドラマでも良かったかなぁっていう感じは否めないかなと思う。
心満たされる映画でした
冒頭のスクリーンいっぱいに広がる美しい海の景色で、一瞬にて心持っていかれて終始集中!
島はなんにも変わってないんだなぁと安堵の気持ちでいっぱいになったところに、白髪のコトー先生とアシスト自転車…時の流れが爽やかに表現されていました
剛洋役の富岡くん、大きくなりましたね
ストーリーを大きく動かすひとりでもあったのに、セリフも演技も少なめで残念でしたが、まっすぐな瞳で医者になるといった子供時代に反して、島を出て社会に色々揉まれて失望や挫折をした若者の姿は、それもまた人間らしく感じられました
みなさんと同じく、コトー先生が倒れたシーンには若干「ちょっとそれはどうよ??」とは思いましたし、コトー先生が生きているか亡くなっているかの疑問も残りましたが、髙橋海人くんが良い意味で回収してくれたように思います
彼は今のところアイドルだけど、きっといい俳優になるでしょうね
余談ですが、お酒を飲みながらトークをする番組で吉岡さんが「俳優の仕事したくない、やだよ大変だもん、そんなにいいと思うなら古い作品見たらいい」と酔いながら言っていました笑
えーーーー!!でしたが、それもまた彼の魅力なんだよなぁ♪
ドラマファンは感動するでしょう☆
まず、私はドラマの大ファンです。
そのため、中立的な立場での評価はできません。すみません。
ドラマからの流れでも無茶な展開がいくつもありましたが、
ファンであるゆえ、そこは受け入れます。
初めて観る方には受け入れ難いかもしれません。
悪い人は出てきません。
みんながみんな、よいひとたちです。
心が優しく温かくなります。
誰かの犠牲の上に成り立っている当たり前をどう捉え、
今後どうしていくべきなのか、
このドラマの中だけではなく、
私たちを取り囲む環境においても同じ。
直面して初めてこの問題に気づくのかもしれない。
…気づいていても対峙できずにいるだけなのかもしれません。
水平線
パンフレットの表紙には
コトーが
岬で水平線を眺めるシーンが
本当に美しい。
その場所が好きだから
ここで生きる。
人生の選択に
人のドラマが結びつく
ありように惹かれます。
タケヒロ頑張れよー。
全302件中、41~60件目を表示