劇場公開日 2023年1月20日

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「和同開チン / アダルト雑誌なんかいらないというのは文化の否定である」グッドバイ、バッドマガジンズ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0和同開チン / アダルト雑誌なんかいらないというのは文化の否定である

2023年1月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

難しい

そう言えば、いつの間にかコンビニから成人雑誌がなくなった。
紙媒体の衰退によるものと思っていた。
○シアの妖精というDVD付きの成人雑誌が以前お気に入りだったが、探してまで買うほどのファンではなかった。
調べたら、今でもドッコイ刊行されていた。ちょっと嬉しい。
カムバック!バッドマガジンズ

文学少女だった新入社員がアダルト雑誌の編集部に配属されて、揉まれて、馴れて、逞しく成長していく。
写真に添えられる扇情的な文句を考えるのは、その人の個性や教養、センスが出てなかなか楽しいものだ。
和同開チン。
ナイスですね~
映画としての出来ばえはなかなかよかった。
普段あまりお目にかからない俳優さんたちだが、彼らは多数の作品で共演しているせいか、本当に寝食を共にしているような不思議な一体感が感じられ、ドキュメンタリー映画を観ているような感覚に陥った。
体の大きい肥満体型の方のアレは絵にならないということも確認できた。
東京オリンピックが哀れな老人の密かな楽しみを奪ったという単純なことが主たるテーマではないようである。ただし、熟女・人妻系雑誌の人気は依然として強いということは明白。
裏テーマはなかなか崇高なところにあるみたいで、それほど単純な話ではない。経験を積めばいいのよと言い放つのは野暮ってもんである。
AVもお国柄が出る。
一般の映画に似ている。
それ以上にアダルト雑誌には文化が反映されるのである。
テーマの切り口として新鮮で、エロ出版業界の職場の雰囲気やパワハラ、ブラック企業化、社員の家庭内ED問題などがそつなくコメディタッチに描かれていた。
🎶ソ、ソ、ソクラテスもプラトンも み~んな悩んで大きくなったぁ~ (おっきいわ❤️大物よ)
と昔、野坂昭如がCMで歌っていた。
何のCMだったかは記憶にない。
社長役で出演のグレート義太夫は痩せてしまっていたが、ちょっと前から腎臓が悪くて血液透析しているらしい。
頑張ってくださいね。

カールⅢ世