「戦国時代の愛」レジェンド&バタフライ りかさんの映画レビュー(感想・評価)
戦国時代の愛
綾瀬はるかさん、リボルバーリリーより本作の方が良かった。初夜での信長相手の取っ組み合い、素早く蹴り飛ばしカッコ良かった。
素直に自分の気持ちを表せない二人が年月を経て強く惹かれ合うようにまで心を通い合わせていくお話。
正室とはいえ、(wikiで見たら)ただならぬ数の側室と子供がいた。時代変わろうとも女として素直に愛を表現できにくいだろうと感じた。一夫多妻の妻の気持ちは、愛してると言われても複雑だろうと推察てきる。
戦国時代ゆえ、婚姻は人質や褒賞品?や暗殺目的?などの意味も持つ大変な時代。農民よりも豊かな暮らしぶりではあるが、その暮らしは農民の方が幸せかも。
あの二人での束の間の逃避行って必要あるかな。貧民窟に入り込み誤って人を殺した帰蝶を助けるべく斬り合いになり、助けてもらった帰蝶が信長に心から信頼を寄せ愛を告げる為らしいが、もっと違うエピソードは考えられなかったのか。
後半殺気立つ信長に愛想尽かすフリして病気を隠し離縁を申し出て離れる帰蝶。病で衰えていく自身を見せたくない、愛しているということ。
最期がわかっているだけに、ラストが辛くもの悲しい。南蛮の船に乗って嵐に合うシーン、夢ではないと思っていたのに💦
何のフォローにもなっていないですが、信長が自刃する前に「人間五十年 下天のうちをくらぶれば 夢幻の如くなり」と口にします。これは、人の一生なんか夢や幻のように儚いものだという意だと思います。だけど、今作の信長的には、「この世はしょせん仮の住まい、こんなところさっさとおさらばして帰蝶の所に帰りましょ」、そんな思いでいたのではないでしょうか。きっとエンドロールの先で、二人仲良くタイタニックポーズで太平洋を縦断しているのではないでしょうか。
初夜のシーン、信長を投げ飛ばし刀を喉笛に突き立てるシーンは爽快でしたね。木村拓哉さんは平常運転かな😅
このラストは仕方ないですかね…。まさに下天のうちをくらぶれば、でしょうか