劇場公開日 2023年1月27日

「ここまでやるからには、歴史を変えてよかったのでは?」レジェンド&バタフライ Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ここまでやるからには、歴史を変えてよかったのでは?

2024年6月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

単純

2023年1月公開。
監督は大友啓史、脚本は古沢良太。

Wikipediaによると、
製作費20億円に対して、興行収入24.7億円。
「成功した」とは言えない収支だ。
コロナの5類移行前の公開が裏目に出たのか?

個人的には、
◆歴史でハジけるなら、とことんハジけて欲しかった
という印象。

本作は、時代劇コメディということだろう。

結果はあるが原因(理由)がわからない、など歴史には必ずブラックボックスがある。
「本能寺の変」における明智光秀の謀反はブラックボックスの典型だ。
そこに新たな視点や解釈を与えて、ドラマや映画で提示することは昔からあった。

本作はブラックボックスでない部分に新解釈を与えている。つまり、虚構に足を踏み入れたストーリーになっている。そこまでやるなら、トコトンやりきってほしかった。

織田信長(木村拓哉)に嫁いだ濃姫(綾瀬はるか)が、いきなり新婚初夜に信長をボコボコにしてしまう、なんて感じからスタートする。なるほど、そういうテイストなんだね(笑)。

格闘技でも弓矢でも、武芸全般、濃姫が信長を凌駕する。キムタクは7割が三枚目の役どころだ。
二言目には、「カッコばかり」と信長を蔑む濃姫。
濃姫は、「諸葛孔明と張飛と関羽を足して割らない」くらいのスーパーぶりだ。
歴史的なイベントにも、ほぼすべて新解釈を与えており、桶狭間前夜には、濃姫の乳母各務野(中谷美紀)が、
「尾張はもう終わり、、、いやダジャレじゃないんです」
という状況から、濃姫の献策とロープレにより奇跡を起こす。敦盛を舞うエピソードも濃姫が仕込む。

斎藤道三と濃姫の夢を、濃姫に焚きつけられた信長が実現していく。
ここまでやるなら、ラストも歴史を変えて良かった気がする。
信長の夢は、覚めなくてよかったのではないか?
という☆2.0

Haihai
akkie246さんのコメント
2024年6月16日

私への共感ありがとうございます。首が見つからなかったんだから、夢オチやめてそのまま消えても良かったかもですね。例の大河終わってから考えると、作家は家康に対しての愛もあるようだし。

akkie246
琥珀糖さんのコメント
2024年6月16日

コメント&共感をこちらこそいつもありがとうございます。

私はサイコでイカれたキムタクの信長、
結構面白かったです。
濃姫の綾瀬はるかも、お転婆で楽しかったです。
ラストの夢の場面・・・外洋へ船出したままで
もかったですね。
東南アジアのどっかの国で、しぶとく生きてて欲しかったです。

琥珀糖