「東映70周年の歴史に残る『超・駄作』」レジェンド&バタフライ お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
東映70周年の歴史に残る『超・駄作』
めちゃくちゃお金を掛けていることはすぐに分かりますし、
キムタク・綾瀬はるかという両スターを二枚看板に据えて、
しかも演ずるテーマは織田信長。
これで大ヒットしないはずがないだろ、というのが
映画屋たちの皮算用だったのでしょうね。
残念でした。
その原因は、一にも二にもシナリオの酷さ。
ほんと酷すぎるなんてレベルをはるかに超越した酷さでした。
まったく感動もせず、ワクワクもせず、見応えもカタルシスもありません。
一言で言えば、超・駄作。
ここが酷い、という部分をいちいち数え上げるのも面倒くさいです。
だって最初から最後まで、すべてが酷いからです。
たしかにキムタクも綾瀬はるかも、演技の力は光るんですよ。
そして大金を注ぎ込んだ美術のお蔭で、
どのシーンを切り取っても絵になるのです。
なにしろ、「スチール写真にはストーリーは映りません」からね。
だかしかし、これってスチール撮影の素材提供用の映画だったんでしたっけ?
きらめくスターをアサインし、大金を注ぎ込めば、
すばらしい「予告編」用の素材を作ることはできます。
それを適当に切ったり貼ったりすれば、見応えのある予告編が作れます。
しかし、ストーリーにもっともっともっともっと力を注がないと、
予告編倒れで、客が「お金を損した」と心底ガッカリさせるだけのシロモノに
なってしまう。
こんなパチモノ造りが東映70年の経験値の集大成なんでしょうか。
いや、そうは思いたくないのですが。
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