劇場公開日 2023年1月27日

「東映70周年の歴史に残る『超・駄作』」レジェンド&バタフライ お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5東映70周年の歴史に残る『超・駄作』

2023年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

めちゃくちゃお金を掛けていることはすぐに分かりますし、
キムタク・綾瀬はるかという両スターを二枚看板に据えて、
しかも演ずるテーマは織田信長。
これで大ヒットしないはずがないだろ、というのが
映画屋たちの皮算用だったのでしょうね。

残念でした。
その原因は、一にも二にもシナリオの酷さ。
ほんと酷すぎるなんてレベルをはるかに超越した酷さでした。
まったく感動もせず、ワクワクもせず、見応えもカタルシスもありません。
一言で言えば、超・駄作。
ここが酷い、という部分をいちいち数え上げるのも面倒くさいです。
だって最初から最後まで、すべてが酷いからです。

たしかにキムタクも綾瀬はるかも、演技の力は光るんですよ。
そして大金を注ぎ込んだ美術のお蔭で、
どのシーンを切り取っても絵になるのです。
なにしろ、「スチール写真にはストーリーは映りません」からね。
だかしかし、これってスチール撮影の素材提供用の映画だったんでしたっけ?

きらめくスターをアサインし、大金を注ぎ込めば、
すばらしい「予告編」用の素材を作ることはできます。
それを適当に切ったり貼ったりすれば、見応えのある予告編が作れます。

しかし、ストーリーにもっともっともっともっと力を注がないと、
予告編倒れで、客が「お金を損した」と心底ガッカリさせるだけのシロモノに
なってしまう。

こんなパチモノ造りが東映70年の経験値の集大成なんでしょうか。
いや、そうは思いたくないのですが。

お水汲み当番
YOUさんのコメント
2023年2月15日

大河の予算としては少額のようです。
小さくかけて大きく儲けようとしたのでしょうがねぇ(笑)

YOU