「綾瀬はるか 唯一無二」レジェンド&バタフライ たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
綾瀬はるか 唯一無二
脚本がかなり面白くてとくに日本史最大の謎とされる明智光秀謀反の動機とそこに到る安土城での家康饗応の場面はさすがコンフィデンスマン古沢良太の面目躍如である。ただ168分と長尺になるのは良いのだが綾瀬はるかが暴れるシーンが圧倒的に素晴らしいので帰蝶が一線から外れる中盤があまりにも退屈でだるい。キムタクの信長は良くも悪くもキムタクであまりにもキムタクなのでこれはどうなのだろうせっかくの信長の新しいキャラ設定がちょっともったいなくもあり主役で客を呼んだかつての東映時代劇のテイストが70周年記念作品としてはこれでふさわしかったということなのか。北大路欣也の斉藤道三が良い。京都太秦撮影所が総力を挙げて撮ったことがスクリーンの端々から伺えて古き良き時代の映画を見せられているノスタルジー感が満載で制作費20億のスケールの大きさが感じられずこじんまりとしてしまった印象。惜しい、残念。
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