「胡蝶の夢」レジェンド&バタフライ 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
胡蝶の夢
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興味の対象は一点、「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」の古沢良太の筆になる時代劇というのはどのようなものだろう、ということ。
史実はよく知らないが、重大な決断を迫られる局面でことごとく濃姫が背中を押していたとする前半部分は、フェミニズム的な視点の新解釈が目を引いたが、濃姫の影が薄くなった後半からはほぼ従前の歴史的事件を拾っていくだけで、特筆すべきものはなかった。
ラストの本能寺からの脱出以降の流れは、あのまま終わっても良かったようにも思うが。
結婚当時、信長は15歳、濃姫は14歳だったらしいけど、さすがに木村拓哉と綾瀬はるかではそうは見えないな。
日本の時代劇を見るといつも思うのは、日本国中そこそこ文明開化が波及してしまったので、適当なロケ地がなく、ロングショットに乏しいこと。合戦シーンでもミディアムショットの接近戦ばかり見せられている気がする。「バリー・リンドン」のような壮大な合戦シーンにお目にかかってみたいものだ。
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