劇場公開日 2023年1月27日

「信長がうつけものの姿をしていたのは、 有り余る野心と才能を隠すため...」レジェンド&バタフライ あとぅーしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5信長がうつけものの姿をしていたのは、 有り余る野心と才能を隠すため...

2023年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

信長がうつけものの姿をしていたのは、
有り余る野心と才能を隠すためと思っていたのだが、
この映画の信長設定では
本当にただのうつけものだったからという設定だからこそ、
信長が父の地位を継ぎ、
綾瀬はるかの力を借りて頭角を現し、
うつけものから魔王へと、
人格がどんどん変わっていく描写も素晴らしい。
国の主として、
個人の感情に浸っていられなくなりながらも、
愛する人を思う姿は涙します。

欲しい戦闘シーンが省略されたり、
比叡山の焼き討ちの説明が少なかったりで、
編集に多少の不満がありつつ、
信長が本能寺の変で追い込まれた時の
妄想シーンが長くて、
変な終わりしないかドキドキしたり、
映画のタイトルの意味が分からなかったり、
多少の不満はあるが、
最後のキムタクの気迫ある終わり方はすごかった。

キムタクは、
どんな役柄、時代背景であっても、
常にキムタクの世界観を作り上げる。
信長が年老いてきても、
キムタクの立ち居振る舞い、
鍛え上げた姿勢の良さから
キムタクを消し去ることはできない。
それでいいんだと思う。
キムタクだからこその信長だった。

キムタクこそレジェンドだ。

あとぅーし