「窮奇ならば悪神です。」翼の生えた虎 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
窮奇ならば悪神です。
栃木の伝統工芸の窯元の一人息子が夢を追いかけ15年、デビュー間近でケツを捲り逃げ帰った地元でついたウソで巻き起こる話。
冒険作家になることを夢見て勘当されながら東京で足掻いたが、デビュー間近の作品の直しを出版社に指示されて、同棲中の彼女に愛想を尽かされ、ケツを捲って実家に帰るも父親にけんもほろろに突き放されて…。
まあオヤジの言うことはその通り、そんな態度で何言ってんだ?な主人公の逃避は続き、小学生にまでハッタリかまして行くけれど、あれ?なんか母子の話しがメインとも思える様な怪訝さが。
話が主人公に戻ってみたら、えっ!?そっち???
まあ、流石にそんな訳はなかったけれど、イヤな奴に対してとはいえど、オヤジのそれまでの筋の通って来た言い分からはかけ離れた輩な言い分にう~ん…。このオヤジはトコトン格好良くあって欲しかったんだけどな。
少し回りくどさはあったし、最後まで実行する前に言葉からではあったけれど、まだまだガキンチョな主人公の夢とプライドと失望と再生の機微はなかなか良かった。
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