「それでもこの国で生きてゆく母と子。」世界は僕らに気づかない はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
それでもこの国で生きてゆく母と子。
日本で生まれ育ったフィリピン国籍の純悟。フィリピンパブで働く母親のレイナ。恋人は同級生の優助。父親のことは何も知らない。純悟が多くの問題を抱えながらこの国で生きてゆくということ。
重いテーマですが笑えるシーンもあってとてもテンポが良かった。森下さんは無職だよはめっちゃパワーワード。ちょっと無神経でパワフルなレイナと思ったことを口にしない純悟のギャップ。お互いの気持ちがぶつかった時に初めて漏れる本音。レイナの苦労を純悟だって分かっていない訳ではない。
そしてラストシーン。ほっこりしそうになったけど突然始まったエピローグに胸を締めつけられた。純悟の心の孤独を少し理解できたような気がした。
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