「疲れるけど面白い」劇場版モノノ怪 唐傘 93q2q2さんの映画レビュー(感想・評価)
疲れるけど面白い
この手の狙った感じの画作りをする作品は自分の中でハードルが上がることが多く、「それほどではないな~」と思う作品が多いのですが、TVの再放送を観て、話も面白く、行き過ぎると仰々しくなりウザくなりそうな演出も、絶妙なラインで決まっていて、予想を軽く越えていくとても面白い作品だったので、上映館をさがし観に行きました。
映画にした事に意味が十分にある内容でした。
画の綺麗さ、カット割り、テンポ、画で語る演出。
テンポが速く、情報量が多いので、ちょっと脳が疲れる感じがしました。
スラムダンクやルックバックみたいな『新しさ』や『個人の才能』を感じる作品ではなく、アニメという多数が関わって作り上げるアニメという媒体。ジャパニメーションの正当譜系においての最高作品の一つなのではないのかと思いました。
アクターは隙のない配役で物語の説得力を底上げしてたと思います。
薬売りが櫻井孝宏の薬売りから、神谷浩史に代わってましたが、どちらも好きな力のあるアクターなのでバージョン違いみたいで良いなと思ってみてましたが、個人的には櫻井孝宏の方が好きかな〜という感じです。
歌山の小山茉美とカメの悠木碧は、アサにとっての陰と陽の対比みたいで、『ココ!』という所には『コレッ!』という配役をしてくるのには、作品のレベルの高さを感じました。
海外(欧州)でとっても受けそうだな~って観てました。
コメントする