「難しい!」劇場版モノノ怪 唐傘 久保田曽良さんの映画レビュー(感想・評価)
難しい!
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久しぶりのモノノ怪の新作は、やっぱり自分の中に落とし込むには、いい意味で時間がかかる作品だなと思いました。
最初は薬売りさんの声に違和感を感じましたが、最後は全く感じなくなり、役者さんの力を感じました。新しい薬売りさんも新鮮ですね。
周りに染まる事、物への執着…人が人であるのはとても難儀だなと感じました。次回作があるとの事で今からとても楽しみです!また観に行きます。
今回の唐傘は「水」がとても印象的に使われていました。
水の中に物を捨てる、水を飲む、水を被る、雨が降る…
人が空気に流される事や自由に思考する事を、水を使って表現していたのかな。
カメとアサ、一見、カメの方が大奥に憧れがあると思いきやアサの方が大奥への憧れが強かったのが驚きでした。それ故に、アサは水を受け入れて大奥に残り、カメは最後まで水を拒みおばあちゃんの待つ国へと帰る…カメの頭にはアサから送られたであろう光る簪が刺さり、胸元に大切なおばあちゃんの簪が入れられているのがとても好きな場面でした。
次回作は決して燃えない毛皮を持つ火鼠が題材だそう。
地下にあるあの建物とその横の入り口の話を見れるのか、とても楽しみです。
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