「大奥という場所は満たされない場所なのか」劇場版モノノ怪 唐傘 未佐緒00さんの映画レビュー(感想・評価)
大奥という場所は満たされない場所なのか
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声優さんたちの演技に引き込まれ、映像の美しさに圧倒されました、まるで横尾忠則の絵の中に入ってしまったかのような気持ちになります。
大奥の憧れてやってきた二人、カメとアサ、話がすすむうちにカメの性格、行動に自分は少し辟易してしまいました。
そこそこの美貌と愛嬌がある、だけど、何かに秀でている、得意なことがあるわけではない、だけど大奥でそこそこの地位につきたい、お手付きになりたいという欲望はある。
カメはある意味とても人間らしい、だからこそアサは彼女と仲よくできるんだろうな、でも他の女中たちの恨みをかってしまうのは無理ないなと思ってしまったけど。
多くの象徴的存在である歌山、北川、この二人がいなくなっても大奥は存在する、天子だって、もしいなくなったとしても代わりは、すぐにてでくるだう。
歌山はアサ、北川はカメ、なのか。
アサは大事なものを捨てなかった、カメはどうなんだろう、大奥を去ることで失わずにすんだのか。
釈然としないようだけど、これで良かったんだと思う自分もいます。
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