「友情と仕事のお話」劇場版モノノ怪 唐傘 アボカドかゆうまさんの映画レビュー(感想・評価)
友情と仕事のお話
クリックして本文を読む
舞台は架空の和風世界。それぞれ夢を抱いて大奥に働きにきたアサとカメ。ふたりは同期の友情をはぐくんで行くが、しっかり者で自分の考えを強く持つアサは順当に出世し、どんくさいカメは上司にいびられアサに気を使われ次第に二人の仲は微妙なものになっていく。その過程でアサは過去に同じ境遇にいた「北川」という女中の残留思念に出会う…
閉じられた組織の中で上手く立ち回ろうとするも、次第に心が乾いていってしまった「北川」。良い子が仕事ができることは限らない所や、若い頃は野望に燃えていたが次第に澱が溜まり、心が病んでいってしまうサラリーマンの哀愁にも通じるところがあり、多少共感できた(謎の儀式やなぜ唐傘?という疑問など、少しノイズは多いが…)。
一応一話として完結しているが、お水様などの設定は謎のまま。
三部作とのことなので別視点でいろいろ明かされていくのだろうか。
カメが死んだり闇落ちしたらものすごく後味の悪い話になっていたと思うが、そうならなかったところは良かった。
コメントする