ザ・メニューのレビュー・感想・評価
全98件中、61~80件目を表示
ひとことReview!
高級グルメを満喫する所から一転して緊張感が漂うミステリー。中盤から予想のつかない展開に。社会への皮肉を込めた、実に斬新な作品である。
本当に言いたかったのは「Do not tast, eat.」?
ミシュランの星を獲得したレストランが一番多い国は日本だそうだ。
それら料理人達の才能や努力には心底頭が下がるが、高額な料理をうんちくを語りながら食べているグルメ通と言われる人達の中で、その努力に裏打ちされた味や意図、思いが本当にわかっている人なんてほとんどいないのでは?と庶民が思っていることを代弁し痛烈に皮肉った映画。
客の中には詳細なバックボーンが説明されていなかったり、つまらない映画を観せられたという言いがかりみたいな理由で巻き込まれた者もおり、一部を除き数多いる表面的な食通の代表者としてランダムに選ばれたようだが、偶然参加する事になったマーゴについては生い立ちや人間性を探るためにいろいろと試し、最終的に逃そうと判断する。
スローヴィクが料理人として駆け出しの頃のハンバーガーを作っている写真のみ笑顔だった。
やっぱり料理は難しい顔をして批評するものではなく、ただ笑顔で美味しく食べるのが一番と言う事を思い出し最後を遂げたことは良かったのではなかろうか。
料理人達のメンタリティや客達の従順さなど違和感を覚える部分も多く、もう少し説明が欲しかったと思った。
最後まで緊張感が続く。役者の力量を感じる傑作
ヒロインとシェフの役者の迫力がすごい。コメディ担当のヒロインの彼氏が結構な糞野郎だったり、ナイフを刺すシーンが余計な気がして少し残念だったが、最後まで緊張感が続く良質のサスペンス。
もう少しコメディ方向にぶれた方が私は好みですが・・・心をへし折られた客が、最後にはシェフに同調してるのが地味に怖かくて良かった。
ホラーコメディ
色々考察しながら見てましたがムカつくからお前も死ねってところでこの映画の捉え方がはっきりしました。これはコメディです、無駄に考察するよりホラーコメディとして消化した方がいいかも…と個人的に思いました。
梅干
サイコスリラーの様相を呈しているが、メッセージ性を強烈に帯びているプロテストムービーである
結論から言うと、芸術性の高さと映像の緻密さ鮮明さが際立つ現代のクオリティは間違いない
但し、他のレビュアーの方も仰るように、ストーリーそのものは所々に穴があることは隠せないし、結局庶民の味が一番だなっていうのは、日本人はおにぎりが一番だと言ってるようなもので少々陳腐感が漂う
皮肉にも、こうしてレビューを書いてる自分にさえ指摘されるシーンとしての、料理を作らせる件は中々強烈だ。「作品に文句があるなら自分で作ってみろ」は、古今東西言われ続けているが、それを映像化した意義は畏れ入った その他、金持ち達や有名人達の心が折られ続けるコースの数々は、観ている側もスッキリしてくるのは、パンしか食えない庶民側だからw
それこそ、ホリエモンやひろゆきなんかにこんなレストランの招待状出して欲しいと思う自分は、それでもシェフに追込まれて自殺の道を選ぶんだろうねw
殊更左様に、観客の社会的ステイタスが重要視されるテーマの作品であった
1人の料理人の苦悩と復讐の話
単純なサイコスリラーかと思いきや、しっかりとテーマがあり楽しめました。登場するメニューもひとつひとつビジュアルにこだわっていて、高い店に来たら出そうな感じでした笑
あとアニャテイラージョイが綺麗。
以下内容ですが、
食通オタクや味覚音痴の金持ちや食の評論家などの料理人の悩みの種である人々に対して、
成功した料理人が苦労した過去を顧みつつ、あくまで料理のメニューとして復讐を重ねていく。
料理を食べるのではなく、味わうとはどういうことかを教えてくれる作品でした。
登場しているメニューも今作の料理店がある島を模ったものから子供の好きなおやつを模したものへと、シェフの過去を遡っていくようで、芸が細かったです。
今後も料理をいただく際は頭をよぎるであろう作品になりました。
チーズバーガー食べたい。
デンシジャラス・メニュー
怖い。でも怖い中にも、傲慢な客たちへの皮肉たっぷりな感じが面白かったです。パンのないソースだけのパン皿とか。
そういった意味でマーゴだけが、この店には相応しくなかったのですね。
作った料理を全部食べて欲しいというシェフの欲求を刺激したチーズバーガー持ち帰り作戦はユニークな脱出劇でした。あのチーズバーガーはめちゃ美味しそう。
食べずに味わうは同感
ストーリーも展開も想定内、なんじゃこりゃ?
自分がこの場に参加してたら余興かと思ってガッツリ食べて飲んでそう。ソースだけ?OK、OK、酒飲みには問題なし。ソース舐めながワインがぶ飲み。で、酔い覚ましにフラッ〜外に出て戻ろうとしたら…こんなお客は、マーゴの様に異物とも認められず、簡単に外に出られそうwww
ラストシーン、打ち上げ花火を観ながらチーズバーガー🍔が美味そう。これが一番ヨダレ出た。
けっこう面白い
グルメでもなんでもないので、あんな偉そうなお高いレストランには全く行きたくないし、料理も全然食べたくない。一々でかい音で手を叩かれるのもたまらないし、その後のうんちくもうざい。
主人公が風俗嬢で思い切りがいい。また、シェフは率直に物申してそれが腑に落ちるものなら受け入れるタイプだ。チーズバーガーが本当においしそうで、映画館を出た後モスバーガーでとびきりチーズバーガーを食べた。おいしかったのだけど、自宅で自作したらもっと美味しいような気もするので今度やってみたい。
ジャンキー
かなり期待していた作品、その期待通りのメニューを提供してくれました。
まずR指定をしっかり活かす凄惨さが素晴らしいです。口の中に銃を突っ込んでの自殺、男の大切な部分にハサミをぶっ刺す、指を思いっきりナイフで切り裂く、海に沈める、首吊り自殺…豊富な凄惨さに目を背けたくもなりますが、しっかり目に焼き付ける事で物語の狂気さが際立ちました。
次にブラックユーモアたっぷりの社会批判。上流階級の人間が客としてきているので、お客様は神様精神を間に受けて偉そうな奴らばかりなので、顧客名簿やレビューで潰した店の写真や、風俗の写真をタコスの生地に印刷して提供するという意地の悪さも好きですし、シェフがとことん狂ってるいるので底意地の悪い奴らでも可哀想に見えてくるのが不思議でした。不気味なまでのシンクロ率や小声で囁いたりと、とにかく気味の悪さが不安を煽ってくれます。
突然の鬼ごっこは特別意味がありませんでしたが、もしかしてメンズはここで一掃されるのか?という緊張感はずっとありました。最後まで逃げ残った人に料理は提供するけど連れ戻すというのは中々に残酷でした笑
今作の根幹にあるのは食事を美味しそうに、楽しくする事の大切さだと思います。上流階級の人々は価値があるという理由のみでシェフの知名度と料金で食事を堪能していましたが、アニャ演じるマーゴにのみ提供されたチーズバーガー、マーゴが最後の切り札で料理のオーダーをして、シェフはそれに応えて、皮肉にもジャンキーで形も綺麗ではない、コース料理とは程遠いチーズバーガーを作っている際の表情が一番楽しそうというのも現実を醸し出しているなと思いました。作中で最も美味しそうだったのがこのチーズバーガー&フライドポテトでした。ジャンクフードは正義。
オチは大爆発とだけ聞くと投げやりのように思えますが、コース料理の最後のデザートをシェフとスタッフと客で仕上げるという大胆な一手でした。客にチョコとマシュマロを身に付けさせ、ソースなんかで彩っちゃって、着火して大爆発とある種の芸術のように思えました。材料に客と書いてあるのがツボです。
マーゴが船に乗って、チーズバーガーにかぶりついてスパッと終わるのも後味が良かったです。そうは来ないで〜の連発で戦々恐々としていましたが、終わってみればとても楽しい作品でした。これは絶品です。
鑑賞日 11/18
鑑賞時間 17:50〜19:50
座席 B-13
楽しかった
みる前よりもっと食べ物に作ってくれた人に感謝しようと思えた。
島の中でやってるレストラン❗️
めちゃめちゃどこを見ても景色がいいし綺麗で出てきたご飯も美味しそうで本当にあったら一回行ってみたいレストランだなぁって思いました☺️💕
最後1人脱出できたのとか最後皆でデザートになるって展開がすごく良かった❗️
暇だから映画見て帰るか〜ってノリで行ったけど見て良かった!
物足りなさは感じるが、不思議と違和感もなかった
映画館にて鑑賞しました。
サスペンスものだということはなんとなく知っていましたが、なんとなく物足りなさは感じました。シェフが狂気じみているというのは分かるのですが、なんとなく人間味は残ってる感じがして、底知れない、というほどでもなく。最後は死ぬのもなんとなく分かるので・・・。シェフがこういう行動を取ることになった理由も分かりますが、そこまでやるんか感は多少あります。
シェフも劇中で言っていますが、客の大半が本気で逃げようとしない空気感も、なぜか不思議と違和感がないのはなぜなんでしょうか。そういった点では面白い映画でした。
主人公のマーゴを演じるアニヤ・テイラー=ジョイは不思議な魅力がある女優さんだな、と改めて思いました。
緊張感のある晩餐!
晩餐に呼ばれたら、一人また一人と殺される。ありがちな設定だが描き方によって緊張感が途切れない。
●料理の描写が素晴らしい。「ノーマ」や「エル・ブジ」みたいな芸術的な料理をちゃんと映像化している。
三ツ星レストランどころか本当のトップレベルの料理を一般人は見たこともなければ味や内容なんかさっぱりわからない。そこを逆手に取った演出がいい。
知ったかぶりのセレブが異変をあくまでレストランの演出だと言って気づかず、異常事態に気づくのが一般人の常識というアイデアが面白い。
●殺人者の動機も意外性があって良かった。この辺は見る人によって意見が分かれるかもしれない。もっと明確な動機を示して欲しいと思う人もいるだろうから。
でも、異常に才能がある者が道を極めていった先に、現実世界に失望し憎み、己が作品のために殺人にいたるという設定は、理解はできなくても想像はできる。明確には表現しにくい動機ゆえに、明確に描かず想像させる演出だと思う。
●その動機ゆえにヒロインが生き延びるラストにつながったのがいいアイデアだ。
武器を取ったアクションで殺人鬼を撃退するような安易な解決にしなかった。殺人鬼の動機の根源である料理の出発点と、心の奥底に残された人間性に訴えた逆転劇に関心した。
レイフ・ファインズが素晴らしい仕事をした。理解し難い殺人鬼の人間性を見事に表現している。
ヒロインのアニャも存在感があって良かった。
●惜しむらくはスタッフの動機をもう少し描いてほしかった。狂信的な宗教よろしくシェフに従うスタッフの背景が知りたい。
極上エンターテイメントであるのは間違いない。
衝撃の逆カスハラバトル
アニャ・テイラー=ジョイ
マイアミ出身の
イングランド系・スペイン系
の両親から生まれ6人兄弟の末っ子
14歳でNYでモデルにスカウトされ
20歳でドラマに進出
演技力を評価され「絶叫クイーン」
の異名を誇り活躍の場を広げる
いま最も旬な存在である
「ミッドナイト・イン・ソーホー」
での印象的な演技が記憶に新しく
個人的にもお気に入りの女優さん
主役も脇役もこなす起用さ
今度マッドマックスの
スピンオフのフュリオサも
やるとか
そんな彼女と
不穏おやじ演じさせたら
天下一品のレイフ・ファインズの
共演作の今作
どうだったか
久々にサイコなサイコーの一作
でありながらよくよく考えると
料理人ならではのカタルシスや
ジレンマをこれでもかと感じる
印象深い一作でした
伝説的な名シェフ
ジュリアン・スローヴィクの手がける
孤島のレストラン「ホーソン」
近海で取れた魚介類から山の幸
まで自然を余すところなく
ジュリアンを慕う弟子たちに
よって手がけられた絶品フルコース
それでいてコミコミで1250ドルと
予約が取れない割には
不気味なほどリーズナブル(かな?)
そんなひと時をを味わいに
美食ブロガー気取りのタイラーは
憧れのジュリアンに会うために
あんまりそういうのに
興味なさそうなマーゴを
付き合わせてホーソンへの
船を待ちます
するとそこに現れたのは
・ホーソンの出資者たち
・そこそこ有名な俳優と愛人
・料理評論家と記者
・常連っぽい老夫婦
などなど
マーゴはどうも老夫婦の
旦那のほうと面識があった模様…
船がホーソンにつくと
出迎えた従業員のエルサに
尋ねられマーゴは当初の予約と
違う名前だったと知ります
まぁ別に予約と違う人が来るのは
レストランの予約くらい別に
いいだろと思いますが
別の女と行くつもりだったのか
とマーゴはタイラーに嫌悪感を
まず覚えます
ホーソンに訪れると
ガラス越しの海から内部は
厨房を好きに覗ける自信に
満ち溢れた構造
しかし客たちは皆
自分たちの事情の話ばかり
しておりあまり料理じたいに
関心はなさそうに見えますが
そこで奥からジュリアンが
現れると手を一発大きく
パーーーーーーーーーン
と叩きその都度料理人が皆
整列しメニューが出てくる
流れになります
この手を打つ音がほんと毎度
スクリーンに響き渡ります
「食べないで味わってください」
など奇妙な言い回しで客に
料理の説明をするジュリアン
実際料理は創作っぽい
ポツポツした小粒料理
「パンは庶民のものだから
パンはありません」という
ソースのみのパン皿など
奇妙なものも出てきて
だんだん客たちは
ざわつき出します
料理評論家はソースを
一応味わいますがしっかり
混ざっていない点を指摘
しようとするとそのソースを
大量に持ってきたり対応も
おかしい
マーゴは全く手を付けず
トイレでこっそりタバコを
吸おうとするとジュリアンが
おもむろにトイレに入ってきて
「なぜ手を付けない」と
尋ねてきますが
おなかが減っていないからだと
かわしますが
予約と違う人間であることを
ジュリアンは見抜き
「君はマーゴではない」とも
言い出します
さて料理が進むと次は
「タコス」
ようやくマトモな料理が…
と思うと肉には幼少期両親が
もめたときに私が父親に突き刺した
という小ハサミが上に刺さっており
しかもタコスの包む生地には
レーザー刻印で様々な…
出資者たちには「不正会計の内容」
映画俳優らには「大コケした主演映画」
評論家らには「酷評記事」
老夫婦には「旦那のパパ活中の写真」
など見られるとマズイ事ばかり
マーゴが気まずくしていたのは
そのパパ活の相手が自分だったからです
そしてタイラーのは
「料理を撮るなと言われていたのに
こっそり撮っていた瞬間の写真」
いつ撮ったんだろうw
ここで客たちは激高
ふざけているのか!帰る!と
詰めますが帰るには船を待たないと
いけませんし出入口は屈強な男達が
塞いでいます
パパ活写真で居心地が悪くなった
老夫婦の旦那は無理やり帰ろうとすると
取り押さえられて指をちょん切られて
しまいます
ただごとではないのに
客によってはトリックだとか
信じようとせずタイラーは
黙々料理を食べてます
いよいよおかしくなってきます
その次の料理は
ジュリアンに憧れてホーソンに
来た若い副料理長が担当しますが
どうも憧れに届くことなく挫折気味
だったようで料理を紹介した後に
皆の前で拳銃を口に入れて発砲し自殺
その後に料理が出てくるなどいよいよ
狂ってきます
ジュリアンは表情一つ変えず
「代金に含まれているサプライズ」
だと言い張ります
出資者たちはコロナ禍でも店を
潰さなかったのにとか時事ネタを
ぶっこんで怒ります
レストランのオーナーにも
掛け合ってこんな店潰してやると
息まくとジュリアンは
それってあれですかと
窓の外を指すと天使の羽を
付けられたオーナーがクレーンで
吊るされ水面に沈んでいきます
このシーンはちょっと
笑ってしまいました
「ソナチネ」思い出しちゃった
むらかわさーーーん
やめてくださいよーーー
マーゴはすっかり
呆れているとジュリアンに
奥に呼ばれ
このディナーの最後は
全員の死で終わるが
君は関係ないから
「あちらの側」にいるか
「我々の側」につくか
選べと言われます
もううんざりですが次の料理は・・
ジュリアンが女料理人を紹介します
その彼女はずっとジュリアンに
言い寄られていた事を明かし
それでも憧れだったのでしょう
ホーソンに残り続けました
料理名「男の過ち」
彼女はジュリアンの体に
小ハサミを突き刺し抱き合います
なんかもう慣れてきた
ついでに男は45秒後に捕まえにいくけど
逃げてもいいよと言われるので
みんな逃げます
あっタイラーだけ逃げてませんが
「お前もだよ」と言われて逃げます
ここも笑いました
捕まるまで女性陣は店内で
待ちますがそこでマーゴは
さっきのどっちにつくかの
決断を迫られますがそこで
捕まった男たちが戻ってきます
(鳥小屋に最後まで
捕まらなかった記者には
ポーチドエッグのサービスが
あってここも笑った)
またここでタイラーが
このディナーの最後が
死で終わることを知っていながら
(マーゴ)を誘ったことを知り
マーゴはとうとうブチ切れ
さて次の料理は…
次はなんと隠し味などを
言い当ててきたタイラーが突然
料理着を着せられ作らされます
タイラーは不器用に野菜を切り
肉を焼きそれをジュリアンとその弟子
全員が見つめる中でやらされます
出来上がった料理を食べた
ジュリアンはハッキリ「マズい」
と告げ何か耳打ちすると
タイラーは料理着を脱いで
奥に消えていき
首をつって死にますw
何を言ったのかw
マーゴはそんな
タイラーを横目にジュリアンに
言われて樽をとってきてと
指示されカギをもらって
ジュリアンの私邸に行きます
そこで見たものは
ジュリアンの料理人になってから
これまでのキャリア
素朴な家庭料理を作っていた
時代から名声とともに様々な
出資者の要求や評論家の評価
心血を注いだ料理に
全然関心を示さないくせに
名前だけで食べにくる客
プレッシャーにさらされ
とうとう壊れてしまったのだと
知ることになります
自分は料理人じゃないけど
これは確かに料理人の
葛藤であるのかもと
思ってしまいました
高級料理店なんて会食や
パパ活のスケベおやじと
金目当てのクソガキしか
来ないのに腕を振るわなければ
ならないのなら・・
つまり今回のディナー
ジュリアンは復讐として
これまでの人生で自分に苦痛を
与えてきた出資者や評論家
料理もできないのに好き放題
ネットで書くブロガー
・・あれ?映画俳優は?
彼が疲れた時にふと見た
映画があまりにクソで
その主演が彼だった
からだそうですw
でもでも彼の彼女のは関係ない
んじゃないのと思っていると
大学の学費を自分で出してないから
「じゃあ死ね」とw
ブラックなんだけどどこか
笑えるあたり
アダム・マッケイ関わってる
感じがありありですね
さて結末に向かっていくディナー
ですがマーゴはついに手を叩き
ジュリアンに言い放ちます
「私が満足する食事が
まだ出てきていない
それでも料理人か」
するとジュリアンは
何が食べたいかと聞くと
マーゴは「チーズバーガー」
を要求します
するとジュリアンはまるで
憑き物が取れたかのように
「シェフの顔」に戻り
ポテトはおつけしますか
波型カットでいいですか
など細かく注文を聞き
一心不乱にハンバーグを焼き
ハンバーグとチェダーチーズを
重ねただけの素朴な
チーズバーガーを出してきます
マーゴはそれを頬張って
「持って帰りたい」と言うと
ジュリアンは持ち帰り箱と
お土産を持ってきて
アッサリマーゴを船着き場へ
帰してしまいます
マーゴの素朴な要求が
かつて楽しく客のために
料理していた自分を
一瞬よみがえらせたのかも
しれません
他の客にも土産を渡し始め
あれっこれここでみんな帰す?
と思ったらそんなことはなくw
ディナーのフィナーレは
キャンプよろしく「スモア」
(マシュマロとチョコレートを
あぶってクラッカーに挟むアメリカの
キャンプの〆の定番のようです)
客たちにチョコレートの帽子と
マシュマロのマントをかぶせ・・
激しく燃え上がるホーソンを
逃げ延びたマーゴはおみやげの
チーズバーガーを頬張りながら
呆然と見つめるのでした
いやー面白かった
ミッドサマー以来
なんかサイコなんだけど
気持ちのいいイカれ感
割と客もしっかり入ってて
それなりに注目してる人
多そうです
アメリカ的なオチ
調子に乗った昨今のグルメブームをブラック・コメディに仕上げた佳作。レイフ・ファレンズの落ち着いたジェントルマン然とした狂気は素晴らしい。アニヤ・テイラージョイも魅せる演技で準主役としては申し分ない。役者たちの和やかで寛いだ良い雰囲気で撮れた作品だと思う。密室劇とも言える演出は中々面白い。最後の「チーズバーガー」までブラック・ジョークだと捉えたら面白味が増す。まぁ、行き過ぎたグルメを強烈に風刺した作品だ。
レストラン側が支配する、五感で食す狂気の逸品
5組のお客さんを孤島に店を構える噂の高級レストランがもてなす。このレストランは前々から予約する必要があるが、それも客を知り尽くし、過去のネガティブな事象を調べ、料理という形で提供するのが狙い。今回急遽マーゴという女性が代理で参加した、そのためかレストラン側も困惑。代表シェフはマーゴに不可解な質問を投げかけると共に料理を提供していき、次第にレストラン内は狂気の空間となっていく。
料理を提供される以上に○を雑談されたり、自○を目の前で見せられたり、はたまた鬼ごっこをさせたりと心身共にご堪能できるレストランです。
怖さはあまりなく、モラル崩壊型ホラー。最後はミッドサマーを少し感じさせる演出でした。本来料理は提供されるサービスであるがそれを今回望まない形で提供される点は新しいと思った。
R15でいいよね?
簡単に言えば、ひとりの料理人を崇拝するカルト教団(料理人集団)が、集団無理心中するような話。
はじめは、孤島の高級レストランで次々とメニューが出されていくが、次第に不穏になっていく様が不気味です。料理人をレイフ・ファインズが怪演。バンと手を叩く時とか、いちいち不穏。客の秘密をあからさまでなく、徐々に明かしていくミステリ要素も面白い。特に主人公の秘密がなかなか明かされない。なお、主人公の恋人がなかなかイカれてて怖い。
また、一貫してコースメニューに見立てる演出が斬新!料理人は上流階級などに、キレて事件を起こすけど、主人公の行動で少し救われる演出は好きです。料理人も完全にイカれてなくて、人間なんだなあと思わせる。
不完全なメニュー
これ絶対面白いやつ~♪、と予告編観てからわくわくで臨んだのだが、期待値が高すぎて、「思ってたのと違う…」となってしまった。
間違いなく世界観とかコンセプトは面白いのだが、ストーリーが舞台設定を活かしきれてないように思った。
シェフはフルコース料理のストーリーの完成に異常な執着を持っている、という設定だけど、実際の映画のコース料理にそこまでのストーリー性を感じなかったのが残念だった。
罪、貧富の差、社会の矛盾、男性の醜さなど、それぞれの料理のテーマは面白いのだけど、それがストーリーになっているわけではない。「最後に全員死ぬことでストーリーが完全になる」、というのはどういう理屈なのか、その謎が明かされるのを期待していたが、とくに理由(オチ)があるわけではなかった。
「シェフの家にどんな秘密があるのか?」というのも期待していたのだが、単にシェフの過去と無線装置があるだけだった。
たとえば、「セブン」みたいな展開だったら「すごく面白い!」と言い切れたと思う。「セブン」の犯人の計画で秀逸なのが、自分自身の「嫉妬」と、刑事の「怒り」も「人類の7つの大罪を罰する」という目的を完成させるストーリーの中に組み込んでいたことだ。
この映画でも、主人公が逃走することや、その逃走が失敗することなども、シェフの完成したいストーリーに不可欠な要素として組み込まれているのであれば面白かったのに。
根本的には、シェフや料理人たちがなぜこんな大それた大量殺人計画を実行しなければならなかったのか、とか、なぜお客たちはもっと本気で抵抗しないのか、といったことに十分納得がいかない、というところが大きいように思う。
シェフが料理に異常な執着をもっていて、料理人たちがある種の洗脳状態におかれていることは分かるのだけど、それだけだと説得力が…。
映画観てて、これって監督が普段思ってることなのかなあ…、などとも思った。映画をどんなにこだわってがんばってつくっても、ファスト映画とかで雑に消費される。「俺は金払ってる側だぞ」と無茶な要求をされる。分かってる風の映画オタクに分かってる風な評論をされる。消費者の低レベルさ、傲慢さが糾弾されてる感じ。
最後のオチは良かった。シェフの料理へのこだわりを逆手にとった逆転。見事な短編小説みたい。昔話的でもあるかな。
全98件中、61~80件目を表示