ザ・メニューのレビュー・感想・評価
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食べるな、味わえ
正直、不足している部分は多い。
シェフをはじめ登場人物の背景は断片的な台詞のみ。
スタッフが従順な理由も明かされず、ダメ元で暴れる客がいないことも不自然。
動機もすべて「そんなことで!?」のレベル。
でも、本作の主題には必要ないことなのかもしれない。
美食や映画はもとより、芸術や娯楽を享受する者への痛烈な批判がそこにはあった。
もしかしたら、創り手のエゴに対するそれも一緒に。
声をひそめて会話する客に対し、シェフの大きな柏手や、スタッフによる軍隊さながらの「イェス、シェフ!」。
その対比が序盤から不穏さを煽り、中盤から一気に顕在化する。
時折差し込まれるシュールな笑いが、不気味さとおかしみを引き立てていて秀逸。
材料『マシュマロ、チョコレート、レストラン、シェフ、スタッフ、客』と表示されるデザートは、笑っていいのか。
中盤いきなり『逃走中』が始まったのにも笑ったけど。
タイラーは本当にフラレたのか、実は恋人を巻き込まないようにしたのではないか。
余白も多いので、色々と想像してしまいます。
いやぁ〜、面白かった!
シチュエーションホラー(?)のひとつなのかな。
映画を見ながら、なんとなく「そして誰もいなくなった」と「羊たちの沈黙」を思い出していた。
とにかくキャラクターが個性的で、いわゆる“キャラが立ってる”のに恐れ入る。シェフやスタッフ、クセの強い客に至るまで、みんな完全にアタマがイカれてる(誉め言葉)。
まず、あのアジア系の女性案内人がいいねぇ。有無を言わせないスーパー慇懃無礼さで冒頭からガツンとやられる。
「パンがないパン皿」でヤバさを感じつつ、次のスーシェフの衝撃の行動で一気に見ている方もクライマックスww
最後はどう締めくくるんだろう、と思いながら、ラストに至って初めてマトモな料理、それもチーズバーガーというジャンクフード。それをテイクアウトする事で脱出するヒロイン(でイイよね)。そしてみんなでスフレになってしまうエンディング。
こういうの、好きだなぁ。
意外にも超面白作品だった!
なんやこれ、超おもろかった
前半、料理番組に見えん事もなくて、
なんだかボンヤリしていたのだけど、
徐々に右肩上がりに面白くて、満足でした
予告ではバトルロワイヤル的な感じかと思ってたが
いい意味で裏切られました。
というか、役者たちの演技合戦だったわこれ
アニャの鋭さと、レイフファインズの揺らぎ
そしてニコラスホルトの二面性
他の面々も徐々に崩れていく様が最高でしたな
なんと言っても、女性の連帯が見れたのが嬉しかった!
「男の過ち」中の女性陣
思い想いに過ごしてる感じがよい
小気味良いジョークもよい
そしてラストの娼婦への本妻のハンドサイン
あなたは生きなさい、の合図であり、
私は夫婦だから責任負わなきゃ感。
一瞬だけど、掴まれたシーンだった。
あとタイラーくん、、
最初は面白がって観てたけど、後半きつかったなー
あの全員の前で料理する時の居心地の悪さね
異常に冷たい空気が漂ってました
そこでも料理紹介しちゃうのがおもろい
彼女にフラれたって言ってたけど、
めちゃくちゃ想像つくわー、、
憎めないTYLERくんでした
ラスト、アニャのチーズバーガー
得策とは思えないが、納得感はあった
アダム・マッケイ製作の社会風刺のスパイスが効いたお料理をご堪能あれ。
今宵、離れ小島の高級レストランでもてなされた恐怖のフルコース。主催者であり一流シェフ、スローヴィクの招待により選りすぐられた招待客たち。ただ一人を除いて。
貧しい出から、いまや料理の世界で有名シェフの地位に上り詰めたスローヴィク。もはや自身の人生に満足しているかといえばそうではない。
料理の道に入った頃は純粋に客に自分の料理を楽しんでもらいたかった。しかし、彼の知名度が上がれば上がるほどその期待に応え続けなければならないプレッシャーに日々苦しめられる。その行き着いたところが離れ小島に建つこのレストランだった。
料理に使う食材を一から収穫、全て納得のゆく一流食材を揃える。またスタッフたちも彼の要求にこたえるため、まるで兵舎のような宿舎に住み込みで調理をする。
しかし彼がどんなに客に良い料理を提供したところで、常連客でさえ過去の料理の味も料理名さえも憶えていない。来る客はみな彼の知名度の高さから彼の店を訪れたいだけ。そう、富裕層の連中にとっては彼の店に行くのは一種のステータスなのだ。
富裕層たちの果てしない欲望に必死に応えてきた自分は一体何だったのか。もはや彼らの奴隷、自分の行為が彼らをより肥え太らせて、資本主義の駒としての一端を担ってきただけではないのか。彼が料理の世界で目指したものはこうではなかったはずだ。
いまや行き過ぎた資本主義による経済格差はとどまるところを知らない。ほんの一握りの富裕層が世界の富の大部分を独占。実質、傲慢な彼らがこの世界を支配している。
そして富と権力を持つ傲慢な彼らを忌み嫌いながらも、スローヴィク自身も地位と名誉を得たことにより彼らと同じく傲慢な存在になっていたことに気づく。
今宵のフルコースは彼による富裕層への復讐であった、また同時に彼らと同じく傲慢な存在となった自分への自戒の念を込めたものでもあった。
ただ一人招かれざる客だったマーゴはスローヴィクの料理には一切手をつけず、チーズバーガーをリクエストする。それはけして富裕層の人間が口にしないジャンクフード。しかしそれこそが貧困層の常食であり、彼の料理人としての出発点であり、原点でもあった。
彼の家でバーガー店を営む若かりし頃の写真を見てのカケであったが、一口食べた彼女は持ち帰りを希望する。彼はそれを拒否できなかった。テイクアウトはバーガー店では当たり前。彼を純粋な料理人の頃に回帰させたマーゴの勝利だった。
コースの最後は客たち自身を食材としたデザートで締めくくられる。甘い香りの炎に包まれた客たちとともにスローヴィクたちもその炎に焼かれていく。
一人脱出した貧しい生まれのコールガール、マーゴは富裕層たちを焼く炎を見つめながらチーズバーガーを頬張るのだった。
一見、狂気にとらわれた有名シェフの暴走が招待客を恐怖に陥れるという内容だが、行き過ぎた経済格差、現代の富裕層による搾取の構造を皮肉っぽく描いた作品。
チーズバーガー
超破格のレストランに行くことになった
しかし主人公の彼女は予定外の客だった
しかも以前のお客(性的サービス)も居合わせている
かなり気まずい
ストーリーが進むにつれて
私たちは「ここで死ぬ」とじわじわと感じられる
そこまで悪いことをしてた人たちなのかと
疑問が沸く
なんで自分の家もレストランと同じ間取りなのかも疑問
「SAW」のジグソウのように
それぞれのキャラクターが罪を隠して生きているなら
「ここで天罰を与えます」感がでるけど
これは
そもそも理由も薄い人間までも殺されてしまう
自分の母親までも一緒に
そうなると結果的にホラーになるのか
彼の美学を貶し勝利した主人公
食事はおいしく食べたい
シェフのストレスとプレッシャーと怒りによる壮大なる癇癪
もう少し社会風刺が込められるかと思ったけれど意外にも観たままで奥行きが感じられず、ただただ口を覆ってしまうような恐怖を伴う暴力的シーンが後味に残ってしまった。
マーゴも頭の良さから何かを紐解くというよりただ偶然にも他のお客様と属性が違うという部分が大きく関わり、そのことでヒントを見つけることができ最後の機転という形だったので考えていた人物像ではなかった。
もう少し彼女の視点/思考からそれぞれの登場人物や料理の意味や歪さが浮き彫りになり、作り手の意図への理解が深められたら物語全体の印象が違ったかもと思う。
お金は出すけれど口は出さないオーナー、あらゆるお店に優しい評論家、料理を味わい理解してくれるお客様、SNSは禁止にするとして、横柄ではない上品なオーナー関係者。。求めるものは果てしない。
桃源郷を求めるより素直に自分が幸せを感じる最後の一品を抱きしめるべきだったけれど、きっと人には捨てられないものが沢山ある。そして爆発する。
生焼けのラム肉が2番目に美味しそう
孤島の超高級ディナーに招待された面々が怖い目に遭う話。
要は、最初は純粋に美味しい料理をお客さんに提供することがやりがいだったのに有名になるにつれ金の匂いに集る奴らや、面倒な評論家や、盲目のファン、大して味もわかってないけどステータスのためだけにやってくる富裕層に疲れた男が反逆を仕掛ける話。
舞台はレストランだけど、何かを提供しているという点では映画作りも一緒で、私は完全に映画に置き換えて見ちゃっていた。適当な作品に出て真面目に仕事しない役者も、無駄に影響力のある評論家も、自分は作ったこともないのに専門家気取りな一般人も、何も考えずに話題だからと飛びつく大衆も全部燃えてしまえ!ってね(笑)
そうなると、私は異様にグルメ通激イタ男に感情移入してしまう部分もあり、代わりに料理を作らされる所なんてもう共感性羞恥がすごくてこっちも死にたくなった(でも、意外と出てきた料理の中では2番目に美味しそう、生焼けだけど)。1番残酷な最期を迎えさせられるのを考えても、作り手にとってこういう一般人が1番厄介なのでは?と思った。(もうここにこんな長文で感想書いてる時点で厄介、死にたい笑)
最終的なチーズバーガーとマシュマロというチョイスも、小難しい芸術的な作品や色々こねくり回してどんでん返しみたいな作品よりド定番で勧善懲悪の王道の話が1番なのよ。小さい頃に見た『ホームアローン』とか金曜ロードショーで何回も見てる安心安全の『ミッションインポッシブル』が結局最高って話でした。
あとは、最後チーズバーガー作らせてマーゴだけ救うのもじつは織り込み済みな気がした。誰も入っちゃいけないとはいえ、シェフの部屋にハンバーガー屋の時の写真わざとらしく置いてあったし。1番最後にチーズハンバーガーを作りたかったんじゃないかと思った。
料理人の脆さ、繊細さをエンターテイメント化したサスペンス。同業者は観たほうがいい。
とても面白かったです!
自分も小さな個人店のオーナーシェフをしているのですが非常に共感というのか、楽しめました。
料理人の脆さ危うさ、繊細さみたいなものにスポットを当ててエンターテイメントに落とし込む作品て他になかった気がします。
「え?なんで死ななきゃいけなかったの?」って思ったレヴューも多いようですが、私にはナマナマしくもリアルな結末を突きつけられたようで、涙ぐんでしまいました。
料理って誰もがやる、生活に隣り合わせの行為ですよね。「たかだか料理でしょう?」とおもう方が殆どだと思いますが、料理人、それも星を取るようなトップシェフになると、その生活は大変過酷なものです。スーシェフが、料理学校をキラキラした気持ちで卒業しスローヴィクの下にやってきたというエピソードで示唆していますが、最初は皆夢と希望に溢れて料理の世界に入るんですよね。でも、過酷な仕事環境、常に研鑽を積まなければならない、かつ常にアウトプットを求められ続ける。自分の限界、才能の有無を問われ続ける。その生活は徐々に人格も変えていき、精神を壊したり、酒に溺れたり、人に暴力をふるったり…。スローヴィクがせっかくとれた休日に観た映画がつまらなかったらという理由で役者を恨んでいるエピソードとかも、迂闊にも私は共感してしまった。
冒頭で共同宿舎を見学したゲストたちが「燃え尽きないか?」って言っていたのが結末の伏線になってたのかなぁと思いました。最後死なばもろともで燃えてたしね。
スローヴィクとマーゴの演技も良かったです。スローヴィクの眼力!怒りとか哀れみとか悲しみを表してて流石でした。無表情であまり感情を表に出さない「シェフ」という役だからこそあの眼力が活きる。常に周りを監視して睨んでるよね、シェフって。
マーゴの個性的な美しさもとても魅力的で綺麗でした。どこか斜に構えて、他のゲストとも一線を引くような構え方。チーズバーガー食べてメニューで口を拭って「んんー!」って言うとことか最高。
あとはカメラワークがすごく上手いと思いました。マーゴが呼ばれてないゲストだと知らされたスローヴィクがマーゴを睨むあたりの目線とカメラの切り替えが上手かった。
わりと序盤から細かい伏線が張られていたと思うんですが。考察とか盛り上がりそうな映画でした。「食べないでください」「味わって下さい」なんかもスローヴィクの本当の目的を示唆していますよね?罪を死を味わえよ、と。
あの「男の過ち」でしたっけ?追いかけっこするシークエンス。あそこは最初よくわかんなかったのですが、女性ゲスト同士で会話してもらうのが目的だったんでしょうか?シェフがターゲットにしていたのって主に男性ゲストでその連れは完全にとばっちりメンバーだから、男の過ちで死にますよみたいなメッセージなのかなと。でも料理評論家は女性だったか。
アーニャ、チーズバーガーが好き
料理サスペンスというジャンルに惹かれ鑑賞。
《孤島にあるレストランを仕切るのはサイコパスなシェフだった─》という『注文の多い料理店』のハリウッド版みたいなお話。
神経質そうな料理長が急に手を叩いたり、他のシェフ達の声が大きくなったり、徐々に徐々に不穏な空気が漂いだす臨場感は見事だと思った。
ただサスペンスとしては特に目新しさがなく、凡庸な作品だと思った。集められたメンバーの過去の悪事が、復讐の動機だとしたら二番煎じどころではない。
主人公だけが助かった理由もよく分からない。部外者だからなのか、料理を突き返したからなのか、そこは初見でわかるようにして欲しかった。
映画のルックは格好良く、主演のアーニャ・テイラージョイのシャープな佇まいや、提供された料理の美麗さなども素晴らしく、まさに〝映える〟映画だなと感じた。
帰り道にチーズバーガー食べたくなりました。
タイトルなし(ネタバレ)
【良かった点】
ジャンル映画の皮を被った、様々な痛いファンに対するストレートパンチ映画。難解なものを無理に考察し分かった気になっている人たちに、難解なコース料理という武器で殴りかきる心意気に痺れた。終盤の料理長とアニャの対峙のシーンで不覚にも涙。料理長は最後に幸せになれたね。ラストカットのコースメニューでチーズバーガーの汚れを拭き取るシーンが素晴らしい。文句なし今年洋画ベスト級。
【良くなかった点】
特になし。
なんとも
微妙でしたわ。予告は良かったから期待してたんだけど。
この内容ならもっと狂気じみた内容で良かったと思う。
最後に全滅でもいいんだけど、それぞれの恨みにあった殺し方やメニューをもっとより直接的にしても良かったかと。
シェフが変に人間性を持っているから、奇妙さが薄れて中途半端な感じに。
淡々と殺す側に回れると良かった。
各キャラの背景や殺される理由も中途半端過ぎて感情移入もできない。
作品の雰囲気は良かっただけに、全てが物足りない感じで残念でした。
主人公と一緒なら男とかいい味だしてたんだけどねぇ。
ポイ捨て禁止
前情報なく観に行った。
いやいや、怖いでしょ。
名前や職業はもちろん日頃の行いまで調べられちゃって。
みんな選ばれ者達なの?
苦労人シェフの逆襲なのか、よくわからなかったな。
タイラーが全くバカっぽい。笑える。
しかし簡単に人を傷つけたり殺したり。
やり過ぎ感があり。
ハラハラドキドキもなくて、クライマックスのチーズバーガーあたりで一瞬寝落ちしてしまった。涙
マーゴ、タバコのポイ捨てはやめようよ。
マーゴの言う通り!
本作を面白いと思う意見はもちろん分かりますが、私には合いませんでした。サスペンス×ホラーな感じですが、怖いというよりひたすら驚かされます。
カリスマシェフが最後に考えた完璧なメニューに招待客が巻き込まれる話です。
料理が美味しそうというのが売りだから観たんですが、そう感じませんでした。
ホタテの馬鹿馬鹿しい盛り付け。(これは料理評論家が「凝りすぎ」と言っていたけどそういうのを有難がる客への皮肉かもしれません)マーゴは食べる気を無くし、「私は普通に食べたいのに、空腹のまま。」
メニューは次第に異様な様相を見せ・・・追加料理だけは美味しそうですが、デザートは醜悪です。
残念だったのが、カリスマシェフがカリスマらしい神業を見せてくれなかったので説得力が無いことです。(お料理サスペンスでは、「ディナーラッシュ」が美味しそうでした)
シェフの怒りの矛先もあまり理解できないです。タラとオヒョウの区別がつかない客に「味オンチ」と怒り、評論家には「批評ばかりする」と怒る。ただのエゴイストに感じました。
「あなたの料理には愛が無い」全くその通り!
Do not eat!! Taste! (Don't think! Feel!に似てる)
最も美味しそうに見えたのが追加のチーズバーガーだった・・・と思う俺も庶民派の味覚しか持ち合わせてないようだけど、とにかくシュールでブラック!12人の顔と名前が覚えられるかどうか心配だったけど、あまり必要なかった。ジョン・レグイザモでさえ役名が「映画スター」なんだから。
序盤の石の上に乗ったホタテとかパンのない皿だとか、そんなのもありかな~などと軽い気持ちで観ていたら、記憶のトルティーヤだとか不穏な品が出てくる。そして驚愕の4品目。「ジェレミーの混乱」には目を見開いてしまった。孤島のスリラーといった言葉だけでは表現できないほど悪意に満ちているのです。
1250ドルという金持ちや食通しか訪れることのないレストラン「ホーソーン」。マーゴとタイラーのカップルも本来のパートナーとは違うのだが、金持ちたちと共に孤島へと向かう。彼らの関係も徐々に明かされていくものの、招待状を送ったシェフの企みとは裏腹に、マーゴという異分子が混じっていたのだ。
料理評論家のリリアンと編集者、俳優と愛人、悪徳企業の社員、常連客夫婦などなどがサイコなシェフによって料理されていく。「混乱」にも驚かされたが、その後の常連客の指切りなんかも目を背けたくなります。誰か医者を!という怒号が飛び交う中、孤島だから無理という冷ややかな声。コトー先生がいればなぁ・・・
タイラーが招待されたのは料理オタクだったためだが、パートナーに振られ、代役としてマーゴに頼み込んだのだった。彼女の職業はおそらく風俗嬢のような客の要望に応えるサービス業。シェフのスローヴィクの恨みを買うようなことはしていない。出来れば立ち去ってもらいたい人物だったのだ。
最終的には料理を提供する側が「死の覚悟」をもって極上の饗宴をもてなすのだが、タイラーなんかは知っていたみたいだし、ある種の洗脳が施されていたかのようなカルト宗教的レストランだったのかもしれません。リリアンに店を潰されたと思われる女性料理人も最高のスパイスとなっていたけど、シェフと同じ気持ちだったのかな。マーゴだけが逃げることが出来たのも、シェフの駆け出しの頃を思い出させたのだろうか、何となく気持ちが伝わってきた。美食家なんてクソ食らえだ!
緊張と緩和
基本的にホラー?緊張感のある場面が続くので、たまに入るコメディ要素がより面白く感じる。
緊張と緩和的なお笑い。
シェフの演技も迫力があって良かった
ただトーリーは、予想をどうやって裏切るのかと期待してたんですが、ほぼ予想のままの結末で残念。
シェフの目的がいまいち理解できなかったので終わった後の感想も、なんであんなことしたんだろうとスッキリしなかった…
本当に言いたかったのは「Do not tast, eat.」?
ミシュランの星を獲得したレストランが一番多い国は日本だそうだ。
それら料理人達の才能や努力には心底頭が下がるが、高額な料理をうんちくを語りながら食べているグルメ通と言われる人達の中で、その努力に裏打ちされた味や意図、思いが本当にわかっている人なんてほとんどいないのでは?と庶民が思っていることを代弁し痛烈に皮肉った映画。
客の中には詳細なバックボーンが説明されていなかったり、つまらない映画を観せられたという言いがかりみたいな理由で巻き込まれた者もおり、一部を除き数多いる表面的な食通の代表者としてランダムに選ばれたようだが、偶然参加する事になったマーゴについては生い立ちや人間性を探るためにいろいろと試し、最終的に逃そうと判断する。
スローヴィクが料理人として駆け出しの頃のハンバーガーを作っている写真のみ笑顔だった。
やっぱり料理は難しい顔をして批評するものではなく、ただ笑顔で美味しく食べるのが一番と言う事を思い出し最後を遂げたことは良かったのではなかろうか。
料理人達のメンタリティや客達の従順さなど違和感を覚える部分も多く、もう少し説明が欲しかったと思った。
最後まで緊張感が続く。役者の力量を感じる傑作
ヒロインとシェフの役者の迫力がすごい。コメディ担当のヒロインの彼氏が結構な糞野郎だったり、ナイフを刺すシーンが余計な気がして少し残念だったが、最後まで緊張感が続く良質のサスペンス。
もう少しコメディ方向にぶれた方が私は好みですが・・・心をへし折られた客が、最後にはシェフに同調してるのが地味に怖かくて良かった。
全94件中、41~60件目を表示