ザ・メニューのレビュー・感想・評価
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シェフも製作陣も性格歪んじゃってもう
キューバサンド旨旨な超絶ハッピー映画『シェフ』の闇堕ちダークサイド版。
あっちはあんなに楽しそうなのに、こっちはもうストレス限界突破しちゃって大爆発。腰フリフリで肉を焼いてたジョン・レグイザモも、八つ当たりの巻き添えに。
サスペンスと見せかけておいて、『ミッドサマー』のカルト感、『パラサイト』のコメディホラー感の複合技で、さらに『ドント・ルック・アップ』みたいな人間への皮肉もたっぷり。そこにクリエイティブを取り巻く環境への製作者の憤りも添えて。とても複雑な味わい。
色んなものをバカにしているのだけど、斜に見るだけでなく、製作側の自分達もその中に置いているのが、真摯で偉い。
編集とか撮影とかの出来の良さに対して、一休さんみたいなとんち脱出とか、突然の「逃走中」とか、ストーリーはなかなかにカオス。一筋縄ではいかないっす。
物語性とか演出とか、装飾過多で料理自体が訳わかんなくなってる「前衛的な高級料理店あるある」もよく出来ていて、そこがわかるとより味わいが増す。
パンがないパン皿とか、もう全然ありそう。ザコシショウの誇張モノマネを彷彿とさせる、ディフォルメの効いた皮肉といじり。
全編を通して、製作者の性格の悪さが溢れ出ている映画です。バーホーベンを思い出す。大好物です。
●超高級レストランの雰囲気と、そこに集うセレブたちと、それを司るシ...
●超高級レストランの雰囲気と、そこに集うセレブたちと、それを司るシェフのこだわりが実にリアルに表現される。それだけでもう面白い。その美食の世界を少し揶揄するようなユーモアのセンスも。
●サスペンス、スリラーの両面からも秀逸。伏線も十分あるし、シェフの意図がわかり始めると、いよいよのめり込める。ゲストたちが徐々に緊迫感を高める様相に比例して、こちら側もハラハラ感が高まる。
●役者全員の、狂気と恐怖の演技が素晴らしい。その中でも、正気を保って凛とするヒロイン役のアニヤ・テイラー=ジョイのファンになる。さすがのレイフ・ファインズも凄みが凄い。
●バラエティに富んだ登場人物たち一人ひとりの設定が練り込まれていて、全員がそれぞれ持つの負の側面も含めて魅力的に描かれている。終始飽きなかった。いつか配信でリピート予定。
▲終始欠点はあまりない。多少のグロさは覚悟していたが、思っていたほどではない。指切断で泣きわめくのがピーク。107分と短めだが、もう少し長く観ていたかった。
※制作費…3000万ドル
理解できなかった
有名シェフの高級メニュー➕閉鎖空間サスペンス➕アニヤ・テイラー=ジョイ、レイフ・ファインズ が、より楽しめた
有名シェフ、ジュリアンと高級料理を食事に来た一般に上流階級ともいえる人達(落ち目の映画スター、犯罪者、料理評論家・・、そこにまぎれこんだ場違いのアニヤ・テイラー=ジョイ)の織りなす、狂気のシェフとサバイバルな死闘がはじまる。
映画は、人里離れた孤島に向かう小型船に乗り込むところから始まる。乗り込む上級客はジュリアンの食事メニューの始まりとともに一転、驚愕の恐怖に落とし込まれる。陸の孤島ともいえる逃げ場のない閉鎖空間➕レストラン。セレブ達の成り立ちや、助かるがための有様や行動が言語に現れてくる面白さ。何故、このような行動をジュリアンはとるのか?その目的と思考は?ジュリアンと食事に来た上流客の奇想天外な行動とジュリアンとの脱出対決。アガサ・クリスティのドラマや刑事、その他の探偵ものでは一同を前に解決役やヒーローなる者がいるものの、この作品は命あって脱出できるのか、はたまたジュリアンの計画通りの末路になるのかを見守る作品。
レイフ・ファインズとアニヤ・テイラー=ジョイの駆け引きの演技に魅了しました。
★Digital5.1CH鑑賞
★重低音 ─
★音圧 ─
★移動音 △
★分離度 ○
★サイド(左右、後、活躍度) △
★サラウンド △
グルメ映画とは思えないほど最高に不味そうで最高に旨い、人間という名のフルコース
太平洋の孤島になかなか予約の取れない一軒のレストランがある。
そのレストランの名前はホーソン。
有名シェフのジュリアン・スローヴィクが指揮を取っている幻の名店だ。
スローヴィクを崇拝する恋人のタイラーに連れられてこのレストランにやってきたマーゴ。
次々と運ばれる奇想天外な料理にご満悦のタイラーだったが、マーゴはいまいち気分が乗らなかった。
そして、メニューの内容はさらに過激さを増していき…
Yes Chef‼︎
耳を切り裂く柏手と異様な団結力の掛け声に圧倒される。
結論から言えばメインディッシュからお皿の端まで堪能できる非常に密度の濃い秀作なのだが、あまりに容赦ない皮肉のフルコース料理にどんな気持ちで観れば良いのか多少困惑してしまう。
「与える者」と「奪う者」がメインテーマの本作。
始めは得体が知れず気味の悪い「与える者」のホーソン側に嫌悪感を抱く。
「生態系をいただきましょう」と言って岩を出してきたり、「これは料理です」とパンのないパン皿を出してきたり。
食に対する美的感覚を押し付けてくるのが気持ち悪かったし、そういう映画だと思った。
もう、卵かけご飯とかが食べたいよ。
しかし、次第に皮肉の対象はここを訪れる客、つまり「奪う者」へと変わっていく。
美食家気取りのクズ男、レストラン常連の金持ち熟年夫婦、辛口料理評論家、落ち目の映画スター、成り金のIT長者。
こんな高級レストランに来れるのは、金が有り余っているような成功者ばかり。
そんな庶民の敵、食の敵ともいうべき者たちを名指しで断罪していくのは、成功者や金持ちに不満がある人ほど爽快だったかも知れない。
ただ、それだけで終わらないのがこの映画の素晴らしいところ。
あの場でどちら側にも含まれ、どちらにもつかなかったのはマーゴただ1人。
彼女はチーズバーガーを頼み、阿鼻叫喚のスモアが出来上がったホーソンを後ろに島を去る。
正しさを求める訳ではなく「ただ、食べた」彼女はあの悍ましい生態系から抜け出した1人の人間。
特に後半、マーゴを演じたアニャ・テイラー=ジョイがただただ無双していた。
彼女が出演していると観たくなるし、面白い。
今後も期待。
製作にアダム・マッケイの名前があって納得した。
対立するどちらにも非を持たせ、嫌と言うほど皮肉を込めながら、最高の大団円へと持っていく。
やっぱり私は自宅で下着姿のままかき込む卵かけご飯が1番好きです。
全然腑に落ちない
あるシェフの願望
有名シェフの開催するお店に集められた人々。
コースメニューの様に徐々に明かされるシェフの願望と客の絶望。そこに完璧を求めるシェフの料理にそぐわない人物が。
偶然にも連れて来られた女性を通して、一般とかけ離れた異様な空間と料理を前に起こる殺人の記録だが、観てるものにも異様な感覚を与えるのだが、行為(殺人)に向かうまでの具体的な理由がどこか他人的でスッキリしない。
またハラハラドキドキ感を感じられなかった。
こういうのを面白がるのはムリ
主人公が完全に巻き込まれ事故
これはホラー映画なのかな?
予告はなんだか不思議な感じだったのでミステリーかと思って鑑賞しました。
主人公マーゴの服装がなんとなくこの場に不釣り合いで安っぽいぺらぺらのドレスに見えて、タイラーともどことなく恋人同士とは思えませんでした。
けど、話が進むにつれその違和感の正体もわかりすっきりです。
人間の狂気って触れるのは嫌ですけど見てる分には立派な娯楽になるんだと再確認できる作品でした。
それにその狂気に至るまでの過程を映像として見たいとも思いました。
R15だったのでグロテスクなシーンが沢山出てくるのかと身構えていましたが、残虐なものでは無かったので最初から最後までしっかりと映像を見ることができて満足です。
個人的に一番好きなシーンは、女4人でご飯を「おいしい、おいしい」と言いながら食べてワインをたらふく飲むシーンです。
完璧なメニュー
帰りに買って食べた
最後まで!!!!!!!!
もっと死をテーマにした理由は欲しかったな
タイトルなし(ネタバレ)
現代のグルメな人達と個性的な発想のレストランを皮肉ったブラックユーモア映画。
客は味もろくにわからない奴がやれ芸術的だのやれ値段だのやれ詳しい解説だのとまさに現代のSNS時代の悪いところを誇張しており、
一方でレストランは客には伝わらないようなセンスと演出で客の1番の欲求である食欲は二の次となっているような状況。
いい皮肉っぷりで好き。
まさに驚愕のフルコース・サスペンス!!
アニヤ見たさに鑑賞。
彼女にはこういう映画がよく似合う。
世界一予約が取れない孤島の高級レストラン。
崇拝される伝説のカリスマシェフ。
参加した客たちの胸糞悪さも相まって料理は美味しそうに見えず。
食のためには金に糸目をつけない自称食通民への皮肉たっぷりの映画。
アニヤが頬張るチーズバーガーとフライドポテトがめっちゃ美味しそうだ!!
日本でいうとおにぎりと漬物かな?
食べる物には健康上気にかけてるけれど、贅沢なグルメ派が苦手なのである意味小気味よかったかも。。。
怖い怖い。
何事もほどほどに。
レビューを見ないで観たほうが良い
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