ザ・メニューのレビュー・感想・評価
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淡々と進む
結論から言うと、理解が追いつきませんでした。
登場人物の中に共感できる人間がいなかったので、各々の心情を理解するのに時間がかかります。
さらに、後半になるにつれ予想だにしない展開が続き、置いてけぼりな感覚を味わいました。
ずっと俯瞰して映画を観ていたような気持ちです。
作品に没頭するタイミングを失いました。
映像はとても綺麗でした。
ただ、料理がアップで映されても色味が美味しそうには見えない。
映画の内容としては正しいことと思いますが、食いしん坊の私にとってはそこがつらかったです(笑)
ラストも、練りに練られた結末であるようで、投げやりで雑に締めたような感覚もあり。
個人的にはモヤモヤしました。
ただ「お金を払ってまで観るべきではなかった」という気持ちにはなりませんでした。
勉強になりました。
世にも残酷で悪趣味な晩餐会
舞台装置は完璧です。
太平洋のどこかの孤島。
レストランへ入る前に燻製室、肉の熟成所に案内され、
お腹は期待でぺこぺこ。
近代建築のような瀟酒な外観。
窓からは海が望める。
明るかった空は料理が進むごとに暮れなずみ、
メインディッシュが運ばれる頃にはどっぷりと日が暮れている。
その頃にはこの孤島に佇む一軒のレストラン「ソーホン」は
片道切符の魔窟だと、誰もがが知ることになる。
一人前1250ドルの料金に集まった客は11名。
払える客はもちろんセレブである。
埠頭で小さな船に乗ると牡蠣にレモンのゼリーをあしらった前菜が出る。
ニコラス・ホルトは完璧と感激し、キャンセルされた女友達の代役の
アニャ・テイラー=ジョイは「普通の牡蠣の方が良い」と不満気である。
この2人の温度差は縮まるどころが広がるばかりだ。
予約が取れないことで有名な「ホーソン」
オーナーシェフのジュリアン・スローヴィク(レイフ・ファインズ)が
独裁者のように君臨している。
眼光の鋭さ、睨まれたら縮み上がる怖さ、そしてカリスマ性、
レイフ・ファインズは正に適役。
客は11人と少ないのに厨房スタッフはザッとみても20人位いる。
スローヴィクの命令にスタッフは、必ず大声を揃えて
「YES SHEF」と答える。
この掛け声、コロナ前の日本の居酒屋や回転寿司店の、
「いらっしゃい!!」を思わせる。
(お終い方で梅干しなども出て来る)
「私が、スローヴィクを見出して有名にした」と自慢する
有名料理評論家。
一品目で涙ぐむニコラス・ホルト。
すぐに煙草に火を付けたがるアニャ・テイラー=ジョイ。
(彼女の美しさ怪しさが一番のご馳走で見所なのだが、)
落ち目の映画スター(ジョン・レグイザモ)
マナーの悪いIT長者の3人組とグルメの老夫婦。
そしてなぜかスローヴィクの母親が1人混ざっている。
2品目。
パンの載らないパン皿。
パンは庶民の食べ物なので、セレブの皆さまには付けるソースだけ。
ソースの濁りを指摘した料理評論家には、大皿一杯なみなみの
御代わりが運ばれる。嫌味だ。
そうなのだ。
スローヴィクは客たちに悪意を持っている。
難癖をつける料理評論家。
海外へ違法に送金しているIT長者。
(トルティーヤに印刷された海外送金許可証)
11回訪れて料理名ひとつ覚えない常連客にも。
3品目は、
「記憶」でした。
4品目。「混乱」
副料理長の《ジェレミーのお持てなし》
これをを受ける頃には、
ここが何処だか客の皆が理解することになる。
天晴れなのはスローヴィクの権力に初めから反抗的で、
この店がやろうとしてる事をいち早く察知した
マーゴ(テイラー=ジョイ)
スローヴィクの自爆テロから脱出する知恵を持ったただ1人の客。
料理をテーマにした映画で私が一番好きで、一番涎が垂れたのは、
「シェフ三ツ星フードトラック始めました」でした。
高カロリー高高脂肪のB級グルメ。
サンドイッチがめちゃめちゃ旨そうでした。
ラーメン、カレー、オムライス、寿司、天麩羅・・・
そんな普通の料理が恋しくなる映画だった。
もちろんマーゴがお持ち帰りにする
肉汁の滴る「チーズバーガー」が一番美味しそうな
食べ物でしたね。
一番早く公開されたトロント国際映画祭の会場になった高級ホテルで
参加者に振る舞われた料理こそが、
チーズバーガーだったそうです!!
(観終わった観客が食べたくなるのは、誰もが、チーズバーガー)
(作り手にはお見通し・・・だったようです)
15万円のフレンチのフルコースとか食べてて、
威張って人を見下してる輩を
皮肉ってる映画だったのですね。
それなら、この映画大好きです。
最後のメニュー
世界的に広がるグルメブームを揶揄しているストーリーになっているが、ホラーコメディというジャンルの映画だけあって、話の展開が現実にはあり得ないようなバイオレンスシーンなどが続き、連発されていくにつれ興ざめしてしまったというのが正直な感想である。でも、目力のある主演女優のやさぐれた美しさ、ポーカーフェイスの主演男優の得もいわれぬ不気味さなど、豊富な人材がいるハリウッド映画ならではのキャスティングの妙があり、 以前観た『ボイリング・ポイント』とは違うスケールの大きさを感じた。(話の内容は『ボイリング・ポイント』の方がいい。)製作費もおそらく結構なもの で、内容は大衆受けするとは思えないが、全国ロードショーをしなければ採算が取れなかったものと思う。グルメといっても食事とはお腹が満たされなければ意味のないもの、主演女優が最後に食べるメニューには、この映画を観た人すべてが食指をそそられ、納得がいくのではないか。
気味の悪さがよい
高級レストランがやばいとこだった話。
次から次へといろんなことが起こるので
とても楽しみながら観れました。
予想してた展開ではなかったし
いい意味で期待を裏切られました。
レストランのスタッフの宗教じみた姿勢は
とても気味が悪く、ぞくぞくしました。
でも見入ってしまう感じは
ミッドサマーに似てると思いました。
ニコラスホルトもなかなかやばいやつで
いいキャラしてました!
飲食業界へのいろんなメッセージも含められてて
なんかいろいろ考えさせられました。
料理×スリラー映画
最初はクイーンズ・ギャンビットで好きになったアニャ様目的で観に行ったのですが、
今までに体験したことがないホラー映画で恐怖で客を支配するシェフと神かのようにコック達がシェフに絶対的な忠誠をしている点が印象的な作品で、
ところどころ感情が揺さぶれて、実際にその場にいたら頭がおかしくなりそうでした😨💦💦
シェフの一拍で一皿また一皿が運ばれる間の”狂気な演出”が精神を極限までに追い込み、
優雅なひと時のはずのレストランのディナーが徐々に恐ろしいものに変容して客が予想もしてない事態へと向かっていく光景は、
私自身今まで味わったことがないシチュエーションでした😱
シェフのレイフ・ファインズさんがすごくハマっていたり、料理オタクのタイラーのニコラス・ホルトさんが空気の読めないサイコパスを演じていてこの作品の怖さをより加速させる一端を担っているのかなと個人的に思いました🤗
なんてめんどくさい店!笑
スプリット以来のアニヤちゃんめっちゃ綺麗になってる!!でも異質な存在感はそのままで不穏でダークな空気の中で光る魅力的な雰囲気が素晴らしい。どういう状況か分からない場でも彼女がいると安心して見てられる。
くそ真面目にレストラン側の注文が多いもんだからアニヤちゃんの突っ込みがほんとに必要。通常の感覚が客にも店にも無いんだから1人くらい突っ込んでくれないと不安になるよ。いやはや、お腹いっぱい。
気持ちも意味も意義も分かりません
食に関して無頓着な自分には全く理解できない作品でした。皮肉っぽさも感じますが、ああいった形式的な食事を数多くこなしていなくてはよく分からない気がしましたし、そうしたメニューをあまた経験している人にとって、皮肉とかというもので処理しきれるのかどうか・・・
料理とサスペンスを掛け合わせる設定というかアイデアはなかなか斬新なものを感じましたが、中身があまりに希薄に感じるし、何よりも疑問だらけで見ていて疲れます。そんな難しい話でもないと思うんですが─。まぁ難しいことは抜きに、サスペンス的な要素を存分に楽しめばいいのでしょうけど、何かしらに強い興味を持てないことには楽しむことなどできません。
別に何食べてもいいでしょうに・・・小難しいメニューなんて別に覚えなくてもいいでしょうに・・・なんだか終始ムカついていた気がします。
あくまで食に疎い個人的な感想です。
搾取される側の気持ちを汲み取った、人間味の強い作品
演出 ★★★★★
音楽 ★★★☆☆
ストーリー ★★★★☆
ただのグルメ系サスペンス映画と思って見るとよくわからないし物足りないかもしれません。
風刺映画だと思えば、ストーリーの進め方や表現にエンタメ性もあるのでかなり楽しめると思います。
鬼ごっこの場面はジェンダー要素が絡んでて
これを批判しておかないとダメだって感じで取ってつけた感じwちょっと無理やりな感じですね
はじまりは良し。
島に着くまでのワクワクした感じと謎めいた感じは
とても良かった。
島についてからも、何が始まるんだろうと言う緊張感を
維持しながらレイフファインズのカリスマが相まって
非常にドキドキした。
何やら怪しい過去を持つ客や、
洒落てるけど謎な料理とかフリまではとても楽しく
見れたけど、
ホラー要素が強くなってからは、
なんかまどろっこしい事をしてるなぁと言う感じで
冷めてしまった自分がいた。
料理と絡めて何かやってほしかった。
ただチーズバーガーの件の
子供のような、目から鱗が落ちたような
レイフファインズの顔が印象的で、
レイフファインズのキャラクターを観るだけでも
価値はあったなと思わせてくれました。
なんとも不思議な映画ではありました。
映像と展開は衝撃だが…
映像と展開が「衝撃」。
その「勢い」だけで強引にストーリーを進めており、正直、観客を置き去りにしている印象を受ける。
(説明しろ!という意味ではなく、「あれは伏線だったのでは?回収してないけど…」という箇所が複数あり。)
ストーリーは面白いので、もうちょい面白く分かりやすい描き方があったのでは…と思う。
そういう意味では、映画より小説向きの内容だと思う。
高級料理屋ミッドサマー
高級料理が美味いなんて言ってる エセインテリが痛い目にしか合わないヒネリの効いた変なブラックユーモアスリラー パンの出ないパン料理出てきて素晴らしいとか言ってて 高級料理屋で出されたらなんだって素晴らしい! 斬新だ! なんて言ってるのがおかしい事って言うのを見せつけてくるのは面白い ラストで主役がオーダーするのがジャンクフードの王様とか 皮肉過ぎてニヤニヤしてしまった
ディズニープラスに加入してる人は視聴できるので
見る価値ありますよ とりあえず変な映画だけど
飽きずに最後まで楽しめます
あと関係ないけどアニャちゃん可愛い
老夫婦の妻
自分の夫といかがわしい関係を持った女を逃してやるなんて理知的だし、描かれていた部分だけ見るとこの作品では1番素敵なかたですね。
彼女の様な人間が世界から1人でも居なくなるのはこのシェフの悲念こもった残念な最終作品が台無しになる事よりも余程損失だと想うので生きて欲しかったな。
タラと答えたのは、ちょっと…あれ?って感じでしたが。笑
夫との食事って、悪い意味でも良い意味でも、料理に集中出来ずともしょうがなかったりしますよね。わかります。
理知的で、かつ乙女なのだろう、彼女が好きです。
シェフに心酔する彼が料理へっぽこなのは意外でした。
初めての慣れないキッチンだったから…?
緊張し手が震えていたから…?
手際よく速く終わらせなければいけないと思ったから…??
なんか、もし初めての料理だったとしても、
いくら初めての料理と言えども、料理のいろはを知っている人間の料理ならばあんな結果に普通はならないのでは…?
それとも彼自身、片面のみブルー焼きしたお肉がお好きなんでしょうか。
にしてもただバターの塊をぶち込んでバターソースですってなる??料理番組欠かさず見ているのではなかったの?
エシャロットとネギを使うぞ!って構想出来た時点でワインやら入れようとは思わなかったのかしら…???謎です。
彼の件もだし、シェフ自身もだし、他の従業員も皆、優秀な才能(技術だけでなく、もちろん味覚や感性を含みます)を持つ希少な人間なのだろうから、死んで未来に色々なモノを産みだすことが無くなってしまったというのはとても残念な気がします。
最後に、シェフの最終作品に難癖をつけた彼女に対して、
きちんとそこは1流料理店のシェフらしく
『ひとりひとりのお客に対応し満足して帰っていただこう』と、
自身が練り渾身を施した最終作品(死)を下げ、別メニューを出して満足させた所、1流料理店のシェフのプライドを感じて良かったです。安心しました。
★が1あるのは、
シェフもまた、シェフという職業の熱心な信者であり、
こんな計画をするに至った自身のこれまでの経緯や悲しみなど関係ないと言わんばかりに、彼女に予定していたコースを提供する事をやめてまで別メニューを出す、
そういった、彼の常人とは確かに違うプライドをきちんと描いたことへの★評価です。
天才らしい所が観れました。
バーガーのシーンでのシェフの笑顔に
ただただどうしてこの様な悲しい結末になってしまったのかと残念に想い、その背景を知りたくなりました。
なんだこの映画笑
物事に入れ込みすぎると人格って歪んでいくのか?
私に料理は食べるな、味わえ。この言葉がこのシェフが伝えたいことの全てなんだろう。
このストーリーの中でタイラーが一番怖い。シェフも大概だけどタイラーは全く人間味を感じない。
大ががりな何かがあるわけでもないけど、途中から話に釘付けだった。
タイラーが料理させられるところで、食材に元カノとか置いてあるのか?と思ったけど、そういう映画ではないんですね。
ただお客を楽しませたいだけだったのに…
離島にある有名なレストランの話。
一つ一つの演出やシーンをちゃんと覚えておくとより楽しめる作品だと思いました。
私は予告やあらすじから、実は人の肉を使ってる店なんだと先入観を持って見ていましたが、案の定転がされていた気がします。
お客はそれぞれに悪いバックボーンがあるお金持ち。
見終わった今は
シェフやスタッフ(家族と表現)それぞれが貧しい生活や金持ちに振り回された人生を歩んできたんだろうと感じ、
その復習(作品の中でいう執着)をメニューにしたんだなと感じました。
その表現方法がなかなか秀逸でした。
タイラーを味がわかる側だと絶頂にさせた後、
ウンチクをたれても作れない絶望(凡人)を味合わせ突き落とすことで自殺させるなど… ※個人的な憶測
なにを耳打ちしたのかはわかりませんが、人のあっけない弱さの表現だも感じました。
昔のスクラップ記事や写真のシーンから、
シェフはただお客を楽しませたいだけなのに、評論家やマスコミによって食を楽しむのではなく、評価するような人間ばかりに提供することとなり、人生にウンザリしていたんだと思いました。
なので、マーゴは場違いと言われ、食べたいものを食べるという姿勢がシェフ本来の求めていたもので、チーズバーガーだけは楽しそうに作ったんだと思う。
評価(評論)する側の人間を皮肉ったような作品に感じました。
サイコなシェフによる奇想天外な惨劇と現代の食への風刺によるダークコメディー
奪う側と与える側の逆転という現代の食のブームに対する痛烈な風刺がどうの…という鑑賞後に考察するべきものは一旦置いておいて、鑑賞中は「なんだか分からないけど凄みはあった」としかならない映画です。
文字通りの絶海の孤島で行われるサイコな復讐劇を、インパクトあるビジュアルと強弱練られたテンポでよく出来たジェットコースターのように観客を最後まで導きます。
ただ、レビュータイトルにもある通り本作はサイコスリラーだけでなくコメディーとしての側面も持ち合わせています。
分かりやすく笑わせてくることはないし、俳優陣が熱演しているため分かりづらいのですが、話の流れ的に「いやいや…」となる突っ込みどころは雑な脚本というわけではく、コメディーとして観る部分なのだと途中で気付きました。
スタッフがなぜそこまでシェフに妄信的になっているのか分からなかったし、落ち目の俳優やその付き人なんかは狙われた理由がとばっちりも良いところ。
最初こそ「えぇ…?」と疑問でしたが本作が現代への風刺と分かると「あ、ここは笑いどころなんだな」と感覚が変わりました。
実際自分は俳優と付き人が狙われる理由のところで笑っちゃいましたしね。最後のスモアもギャグでしかないでしょ。
説明不足な描写もあるのでゴリゴリのホラーやスリラーとして観ようと思うとちょっと肩透かしな部分もありますが、肩の力を抜いてめちゃくちゃシュールなダークコメディーとして楽しむと良いと思います。
グロは薄め
終盤ミッドサマーを彷彿とさせるシーンがあったが、客達が大人しく従っているのは洗脳されたからなのか?抵抗して抵抗してぐるぐる巻きに椅子に括り付けて欲しかったかな。
全体的に徐々にテンポよく分かりやすく謎が明かされていくので面白かったです。
あんまり深く考えなくていい\(^o^)/
クイーンズ・ギャンビットの顔がすごいあの女優さんが主人公ってんで、年末にでも見に行こうと思ってたら早くも上映終了しやがって。
かと思いきや早くも1ヶ月後にディズニー+で配信て、どんだけよ(笑)
早速観てみたら、なるほどこりゃアレだわ。。。
他作品を引き合いに出して比較するのも何だけど、同時期に上映してた「MEN」にお金出して正解だったわ。
とはいえ、これはこれで充分素敵な作品でしたわよ♪
とにかく明日は高級チーズバーガー食べに行こうっと!
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