「本当に言いたかったのは「Do not tast, eat.」?」ザ・メニュー カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
本当に言いたかったのは「Do not tast, eat.」?
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ミシュランの星を獲得したレストランが一番多い国は日本だそうだ。
それら料理人達の才能や努力には心底頭が下がるが、高額な料理をうんちくを語りながら食べているグルメ通と言われる人達の中で、その努力に裏打ちされた味や意図、思いが本当にわかっている人なんてほとんどいないのでは?と庶民が思っていることを代弁し痛烈に皮肉った映画。
客の中には詳細なバックボーンが説明されていなかったり、つまらない映画を観せられたという言いがかりみたいな理由で巻き込まれた者もおり、一部を除き数多いる表面的な食通の代表者としてランダムに選ばれたようだが、偶然参加する事になったマーゴについては生い立ちや人間性を探るためにいろいろと試し、最終的に逃そうと判断する。
スローヴィクが料理人として駆け出しの頃のハンバーガーを作っている写真のみ笑顔だった。
やっぱり料理は難しい顔をして批評するものではなく、ただ笑顔で美味しく食べるのが一番と言う事を思い出し最後を遂げたことは良かったのではなかろうか。
料理人達のメンタリティや客達の従順さなど違和感を覚える部分も多く、もう少し説明が欲しかったと思った。
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