劇場公開日 2022年11月18日

「サイコ感半端ないレイフ・ファインズに立ち向かうアニャの目力」ザ・メニュー 12shiho28さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0サイコ感半端ないレイフ・ファインズに立ち向かうアニャの目力

2022年11月22日
スマートフォンから投稿

怖い

興奮

孤島のレストランが舞台のサスペンス、くらいの前知識で観に行ったら、展開が怖すぎてビビったww

孤島に到着したスタート時点で、もう不穏な空気が渦巻き、レイフ・ファインズ演じる天才シェフが物々しく登場した辺りから静かな狂気が劇場内に広がり、突然凄まじいスピードで加速する

強烈なインパクト、暴力、ささやかな希望からの失望、共感、拒否、最後の希望からの絶望、という完璧な洗脳を経て導かれる結末

後半に差し掛かる辺りまで、予想が出来ない展開に背筋が寒くなるくらい不気味で怖いんだけど、盛り込み過ぎた感が無きにしも非ずで、ラスト手前で一瞬減速したのが惜しい

狂気のシェフに立ち向かうヒロインを、アニャ・テイラー=ジョイが好演
レイフ・ファインズのサイコ具合がハマり過ぎてる分、彼女の強すぎる目力が生きた

彼女がシェフの家で見つけた過去がどういうことなのか、観客に判断を委ねる形なので、解釈次第で最後の展開の評価が変わると思うけど、評価がどちらであれ、映画を見終わるとチーズバーガーが食べたくなるのは必須
贅を尽くした豪華な料理がいくつも出される中で、一番美味しそうだったのがチーズバーガーっていうのも、中々な皮肉だな

最後まで狂気に満ちてるから、ただのサスペンスだと思って観に行くには要注意

12shiho28