劇場公開日 2024年1月12日

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「他愛ない映画だけど、ちゃんと作ると映画って面白くなる、という見本のような映画。」カラオケ行こ! mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 他愛ない映画だけど、ちゃんと作ると映画って面白くなる、という見本のような映画。

2025年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

山下敦弘監督作品ということで、見た。
脚本もTVで有名な野木亜紀子で、期待していた。

ハズレなし、でした。
やはりこの監督は現代の「溝口健二」だと勝手に思っている。
役者の隅々まで、血が通っている。
今回は、中学生がイキイキしていること。副部長の女の子がいい。他の子たちもいいし。普通なんだよね。

で、今回は主人公の齋藤潤がいい。ちょうど声変わりの時で、それもよかった(彼は「正欲」でもよかった)。綾野剛がいいんだね〜。ちょっと憂いがあって(憂いのある綾野剛はいい!)。で、ニヤと笑って「さとみくん、カラオケに行こ!」って言う。

芳根京子の鈍感さも楽しい。
登場場面が少ないけど、北村一輝も重しになっているし。

音楽も単純で、その分、映像とリズムが合う。
お決まりのフレーズが鳴りだすと楽しくなる。

で、しっかりエックスの歌「紅」がテーマになっていてうまいものだと思う。
他愛ない映画だけど、ちゃんと作ると映画って面白くなる、という見本のような映画。

mac-in
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