「距離感の話」カラオケ行こ! トーリャさんの映画レビュー(感想・評価)
距離感の話
狂児と聡実くんの親愛とためらいとがないまぜで言語化できない不思議な関係を楽しむ映画だと思った。
細身で穏やかで決して声は荒げない狂児が、ドスの効いたヤクザの集団の中でも埋もれない、というか浮いてるから逆に若頭補佐に説得力があって、役者の妙ですね。
全部見てから思い返すとこの映画の人との距離感て絶妙。御守りのくだりとか観せ方によってウェットになりそうなとこが、どこかサラッとした人物の反応のおかげで嫌らしくなかった。関西弁が程よくドライさも中和してた。主要な人物がみんな自立してて他人に求め過ぎない、良い距離感の映画でした。
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