「今年も吹奏楽コンクールの季節を迎えて」特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
今年も吹奏楽コンクールの季節を迎えて
8月、今年も各地で吹奏楽コンクールの都道府県大会が始まっています 7月には高校野球の県予選もあって、高校の吹奏楽部は野球部の応援とコンクールの練習の「両立」に悩みます 野球が勝ち進めばコンクールの練習は削られるし、あの炎天下の下楽器が傷まないか心配をしている部員も多いでしょう
高校の吹奏楽部をしっかりと取材され、技術向上という側面だけではなく、部活動の中での人間関係を描かれている本シリーズの新作、待ち焦がれておりました
かつての作品で「うまく、なりたい」と宇治橋を泣きながら走る久美子の姿は、個人としての自分自身の力量不足の不甲斐なさを描いていました 今度は部長という立場で、吹部全体を見ての行動・思考になっていて、久美子の成長を感じるものでした
私自身吹部に所属していたのが45年前くらいですが、先輩後輩の仲良しクラブの学校もあれば、大世帯の学校となれば北宇治のように、実力のある下級生がたくさんいれば、コンクールに出れない上級生もいます 「実力」は劣っても、学ぶべきところのある先輩に対しては、下級生も慕っています そういったバランスが、中川先輩、奏後輩をみて、久々に熱くなりました 私はパーカッションをしていましたが、本作ではつばめがマリンバを懸命に運んでいましたが、私の現役時はティンパニーで、金管木管の先輩方が軽々とケースを持って自分の楽器を運ぶのに、パーカッションは大きい・重いで常に「迷惑」をかけていました
つばめがマリンバを運ぶ手伝いを、楽器が傷まないように慎重に手伝っているさま、また「コンクールに出たい」というつばめの思いを受け止めるところも、久美子部長は成長したな、とつくづく思いました
事件や裁判のニュースも聞こえてきますが、この一作を以前から作られてきた京アニの皆さんに感謝です(8月10日 なんばパークスシネマ にて鑑賞)
吹奏楽部に入っていると、この映画にさらに没入することでしょうね。
私は吹奏楽部の経験はありませんが、小学校で器楽合奏コンクールに出たことがあり、演奏の場面や舞台裏の場面はちょこっとだけ、それを思い出しました。
運動会での大太鼓や練習でのティンパニー、バス木琴、タンバリン、ビブラフォーンなど演奏したこと、そういえば楽しかったなあ、と書きながら思い出しました。