「頂点に立った久美子世代がパートナーを探して冷や汗をながす舞踏曲」特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
頂点に立った久美子世代がパートナーを探して冷や汗をながす舞踏曲
武田綾乃原作『響け!ユーフォニアム』の新作アニメ。
監督はいつもの石原立也、副監督に小川太一。
【ストーリー】
三年生が卒業し、新部長となった主人公・黄前久美子。
部活運営は副部長・塚本秀一と、ドラムメジャー・高坂麗奈との3人体制になる。
最初の仕事は、12月に行われるアンサンブルコンテストの発表。
これは、最大8人までの小編成バンドによる、5分以内の掌編コンテスト。
「どのような方法で、北宇治代表を決めますか?」
教師からオーディション方式まで丸投げされて、主体として動く難しさをのっけから味わう彼ら。
吹部内では意欲の強いもの、野心あるものが、どんどんと勧誘をかけて、演奏したい曲と思い通りのバンドを編成してゆく。
一人一人の表現力が丸裸にされてゆく中で、久美子は悩む各々に足りなかったものを気づかせてゆく。
約1時間の中編。
小編成がゆえに明瞭になる、久美子世代たちの立ち位置を、即成された多数の小バンド編成と、その対比で描いてゆきます。
久美子といえば、今まで演奏のモチベーションは麗奈やあすかと他人だより(前回も黒後輩くやし泣きさせて笑ってるし)、目ざとさを買われてついた吹奏楽部の部長ですが、どうも先頭に立って大人数を率いるには馬力不足で、アンサンブルコンテストも麗奈に貰われてゆくまでじっと座って待つ受け身ぶり。
あれかな?
黄前新部長さんはダンボール箱の捨て犬かな?
あとクラリネット四重奏の右はしにいた一年生男子の北山タイルくん、それはお店の名前かな?
今回問題を抱えたのはパーカッションの釜屋つばめと、チューバのおでこちゃんこと加藤葉月。
麗奈や滝先生とイチャイチャしつつも、そこはしっかりとアドバイスして、2人をスランプから脱出させてあげます。
引退した三年生の、早くも合格が決まったかしましトリオも加わり、アンサンブルのバンドがやっとそろい踏み。
コンテストへの出場資格を得るのはどのバンドなのか。
来年4月から放送予定の最終章へ、助走とも言うべきこの作品。
今まで光が当たらなかった仲間の紹介要素も含め、ラストに強力なライバルとおぼしき存在をチラ見せしつつ、まずは新部長・黄前久美子のリーダーシップの力だめしの一編です。
コメント、イイねありがとうございます
このアニメはストーリーが非常に丁寧に練られてて全作品ハズレないですね
4月の作品が最終章なんですね
情報ありがとうございます
かせさん、コメントありがとうございます。
>あの田中あすか先輩、からの麗奈と考えると、
>これはもはや影の権力者と言ってもいいでしょう
明日香が副部長のときの部長は小笠原部長。
久美子・麗奈の関係性と似ているような気がしなくもないです。
大人し目の部長 に、切れ者の副部長。って…あれ
※久美子は大人しいのとは違うかも …・_・;
それはそうと
> 黄前新部長さんはダンボール箱の捨て犬かな?
この表現、良いですね。
” くう~ん ” と久美子。
”あなた、私に拾ってほしいの? ” と麗奈
そんな光景が目に浮かびました ・-・
無事に拾われて良かった。
情報ありがとうございました。ご指摘のおまけ冊子及び有料パンフの雰囲気ですと標準語ですね。本屋さん行ってないので推測ですみません🙇 違ってたらごめんなさいね🙇♀️。